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2021夢日記  斬新すぎるペペロンチーノ  ji-jyo 11月24日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は美味しいのか微妙なパスタとモヤっとする展開だった。

始まりはこじんまりとした一室で料理教室に来ているところからだった。

生徒は自分を含めて5人、先生はと言うと白く短いコック帽を被った堺正章似のお爺さんだった。

『はいはい。みんな注目! こっちに集まってね。今から今日の最大のポイントを実演していくよー。』

先生に呼ばれ生徒たちは全員ガスコンロの前に集められた。

『ペペロンチーノってのはいろんな作り方があるでしょ? でもね。この作り方は私の完全オリジナル。他では見たことないんじゃないかな。今日はしっかり覚えて行ってね。』

自信満々の先生はそう言い放つとよく見るアルミパンではなく、普通のテフロンフライパンに揚げ物をするかの如くオリーブオイルを注ぎ入れた。
次に皮だけ剥き終えたニンニクを弱火にかけたフライパンの中に5個程放り込む。

『これでね。じっ~くりじっくりニンニクに火を入れていくよ。それでね、ここからが今日一番の注目ポイント! ニンニクの周りが真っ黒になるまで火にかけちゃいます!』

えっ!? そんなにしたら何か苦くなりそうだな。そんな風に思ったところで先生が再び口を開く。

『そこの君!!』

は!? ぼ、僕のことか!?

『今、苦くなりそうと心の中で思ったでしょ。いい疑問です! しかしそんなことにはならないのでご安心を。それでね。ちょっと肝心な鷹の爪を用意し忘れちゃったもんで、隣のコンビニ行って買ってきてもらえるかね?』

『あ。は、はい。』

驚いた。思った瞬間に思ったことを言い当てられてドキッとしてしまった。でも当てられたと言うか、あの状況を見たらほとんどの人が同じことを思うかと少し冷静になりつつ、何で今から忘れ物を買いに行かされるのだろうとちょっと不満的な考え事をしてみたが、こっちの考え事は特に言い当てられることはなかった。

料理の途中に教室を離れて続きが気になる僕は急いで鷹の爪を買い終え教室に戻った。

『はいはい。それじゃあね、そろそろニンニクが真っ黒になって来たのでここから周りの黒い部分だけ剥がして取り除いていくよ。』

なるほど。中身だけ使うのか。ん? でも結局周りを剥がしてもオイルには焦げ臭さが残っちゃうんじゃないだろうか。そう思ったとき、

『ああ君。鷹の爪を出してくれるかな。』

そんな一言を聞いたところで今日は目が覚めた。

斬新なペペロンチーノ。出来上がりを見て食べてみたかったな。まあでも、どう考えても焦げ臭そうだなという疑いが残る朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 10月夢日記 ~ji-jyo~】


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