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2021夢日記 消えた列車とゴーストタウン ji-jyo 10月20日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は変なことに巻き込まれ不気味な展開だった。

始まりは知り合いの女の子とドライブをしている車内からだった。

2人きりでのドライブなんて一見、楽しそうに思えるが今回はそんなことはないようだ。僕らが向かっているのはだいぶ曰く付きな心霊スポットだった。

とは言っても別に肝試しに行くということではなく他に理由があった。
今回その場所へは彼女の先祖の謎を探求するために向かっているようだ。

何でも彼女の先祖のお爺さんは遠い昔、列車で移動中に事故が起こりこの世を去ったようだ。その時の事故がにわかには信じがたい伝説として語り継がれていた。

当時、山沿いを走るその列車は老朽化した線路を走行中に脱線し岩壁に衝突した。そのとき確かに脱線したあとは見受けられるのに、何故か列車だけ忽然と姿を消してしまったそうだ。

いかにも伝説的な話だ。現実にそんなことが起こるわけがない。正直、話を聞いたところでそんなことは信じられなかった。実際の真相は本当にわからないが現時点で間違いなくわかっていることは、その事件以来その街にいた住民たちは山の祟りだと信じ込み街を出て行ってしまったこと、それから何十年もそこはゴーストタウンと化し今や心霊スポットとなっているということだった。

そんな一通りの話しを車内で聞きながら車を走らせていると、気付けば目的の場所に踏み込んでいるようだった。

ゴーストタウンとは聞いてはいたが、確かに昼間なのに人影は見当たらない。心霊スポットとは言ってもそんなところに好んで来る人達も昼と言うより夜来ることが多いだろうから、逆に昼間は誰もいないのかなと思ったりもした。
しかしもちろん錆びれて何もないが…。ここはゴーストタウンと言うよりは、ゴーストヴィレッジと言う方がふさわしい気がする。とても街と呼ぶには何もない山沿いの村だ。

しばらく進むと、ところどころに大きな看板が立てられていた。ほとんどのものは劣化していて何の看板だったのかはわからなかったが、一つだけ比較的新しく最近立てらたのではないかと思えるようなものがあった。

そこにはでかでかと《消えた列車の街。亜美声山へようこそ》と聞いたことのない地名が書かれていた。そしてその脇には昭和のホステスのような風貌の女性が満面の笑みで写っている。その女性の吹き出しのセリフは、
《消えた列車を見つけた方には賞金100万円!》と書かれていた。
伝説が本当かどうかは疑わしいが、これはもはやふざけているようにしか感じられない。こんな罰当たりな感じの看板よく立てたなと逆に感心するくらいだ。

『ところで探すって言ってもどうやって探すの?』

彼女にそう尋ねると、

『昔使われていた線路の岩壁を歩いて何か手掛かりがないか探そうと思ってる。』

そう答えが返ってきた。なるほどね。特にこれと言った作戦はなく人海戦術的な感じなのか。

ようやく目的地周辺に着いた頃には薄っすらと陽が落ち始め、山沿いの村は早々と暗くなり始めていた。一応持ってきていた頼りない懐中電灯を灯しながら歩き始めたが満足な探索など出来そうにない。これでは文字通りの肝試しになってしまう。

『ね、ねえ。これじゃよく見えないし何かを探すにしても効率悪そうだよ。一旦車に戻って作戦を…。何なら夜を越してからまた来れば…。』

彼女にそう話しかけると思いもよらぬ返答が帰ってくる。

『何言ってんのよ。夜じゃないと意味がないのよ。だってあの列車は夜にしか姿を現さないんだから。』

えっ? 何だって? ちょっと待ってくれよ。いきなりそういう感じですか? だって君はご先祖様の悲しい事故の謎を究明したくてここに来たんでしょ? なんかこれちょっと心霊スポットのTHE肝試しみたいな展開になってますけど。しかも発言がもはやちょっとおかしな感じに聞こえたような。

そんな勘弁してほしいと思い始めた頃、ボロボロの線路沿いを歩いていると遠くの方で列車の汽笛が鳴っているような気がしたところで今日は目が覚めた。

いやー。何か嫌な感じの夢だった。露骨にゾンビとかお化けとか出てくるのも嫌だけど、いろいろわからないことが多い恐怖のほうが案外恐かったりもするなと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 9月夢日記 ~ji-jyo~】


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