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インド旅シムラー編。映画とトイトレイン。

インド滞在中、ふと思い立ってマクロードガンジから一泊二日のシムラー旅をしてきました。シムラーはイギリスの植民地時代から避暑地として利用されていて、外国人や現地の人も多く訪れる観光地です。標高2000m、マクロードガンジから下山したつもりだったけど全然変わらなかった、、。

マクロードガンジから夜行バスで9時間ほど(バスは1日昼間と夜行の二本)、リシケシュからマクロードガンジ行きのバスは外国人しかいなかったのに対しこのバスはインド人しかいませんでした。嫌な予感は的中、どこでも寝れるのが唯一の武器なわたしですがこの夜行バスはいままででトップレベルのハードさでした。とにかく終始山道で揺れるし頭ガンガン壁に打つし、夜行バスのくせにバス停多すぎて人の乗り降り激しすぎるし、となりのおじさんが肘掛を越えてくる遠慮のなさで、全然寝れなかった、、。でも嫌なことがあっても、インドだからね。っていってインド体験ということにするとなんでも楽しくなるのがインドの不思議。やっとの思いで到着したもバス停がよくわからず最終停車駅で降車し、グーグルマップを開いてゲストハウスに近いのは一つ前のバス停だったことに気付く、、どうやらニューバスターミナルとオールドバスターミナルがあるようで、繁華街へはオールドターミナルで降りなければならなかったようです。これ、ニューなの?って言いたくなるようなインド感溢れるターミナルでした。わかりにくい。二つのターミナル間をバスが走っているので10分ほどで簡単に行き来はできます。

インドらしからぬ綺麗な道路と街並み。新鮮。道路や街並み、街灯、協会などイギリス領地時代の名残を感じます。街を散策して、なぜか中華を食べて(普通に美味しかった)、特にしたいことがなくて考えた結果、映画を観よう、アベンジャーズエンドゲームはじまってる!こんなところで観れるかな?あった!映画館!ということでアベンジャーズ鑑賞してきました。全然インドじゃなくていい。と思ったけど結論をいうとインドの映画館強烈でした。

ポップコーンマハラジャサイズ260ルピー。チケットより高値。

200ルピーで映画が観れる嬉しさ。映画館の場所は先ほど間違えて行ったニューバスターミナル内。グーグルに少々疑いを持ちながらが廃れたバスターミナルの一角に、ありました映画館。英語版のお昼のチケット売り切れたからヒンドゥー語ね、サブタイトル?なにそれ。みたいな態度のカウンターのお兄さん。ヒンドゥー語のアベンジャーズちょっと興味あるけどさすがに、ということで夕方まで待って入場。劇場内は今回のインド旅で唯一清潔な場所でした。着席して待っていたら、突如スクリーンに映るインド国旗。みんな一斉に立ち上がりまさかの国家斉唱。おわった?と思ったらいきなり始まる映画本編。え、予告なし?しかも若干最初切れてなかった?ぐらいいきなり始まりました。戸惑いましたが始まってしまえば関係ない。これで最後だと思ったら涙が出そう、、と思ってたらめちゃめちゃいいとこで今度はプツッと突然消えるスクリーン。え、停電?と思ったけどみんな平然と退席。まさか、、、トイレ休憩。もはやポップコーン休憩かと思うほどみんなポップコーンを手に戻ってきます。15分ほど待って、始まったと思ったら今度は予告。スパイダーマン新作!いや、いま!?という感じでアベンジャーズはめちゃめちゃよかったですが映画館でもインドに圧倒されたのでした。

アベンジャーズ熱強いインド人、盛り上がりました。

翌日、朝からトイトレインに乗ることに。トイトレインは観光客向けの列車で世界遺産にも登録されているそうです。時間ギリギリでバタバタとチケット買ったもののシステムがよくわからず、自由席だよと言われ空いている車両を選んで座ってたら、駅員さんが回ってきてここ指定席の車両だよって。どおりで空いてたわけですね。自由席はもうパンパンで4時間ほどの旅を立って過ごさないといけない状況だったので追加料金を払って指定席にとどまりました。事前にチケットを買っていなかったせいかかなり取られました。

世界の車窓から気分。

シムラーから終点のカールカーまで乗りました。数十分に一度停車しするので降りて外の空気を吸ったりもできます。駅によっては屋台などを出しているところもありましたが、インドのどの乗り物にもあるしつこいほどの車内販売がトイトレインにはありませんでした。

屋台ごはんとチャイ。

トイレは線路にそのまま落ちるスタイル。

お隣のインディアンファミリーと友達になってワイワイしながらあっという間に終点のカールカーに到着し、ニューデリーに向かうチケットを買ったときの話。後ろに並んでいたおじさんがこうやって順番抜かすんだよ、ぐいぐいいきな、これがインドだよ。と教えてくれました。そして抜かされました。教えてくれてありがとう、でもわたしはジャパニーズだからあなたの後に並ぶね。先どうぞ、って言ったらわたしを抜かしたおじさんも含めてそれを聞いてた周りのおじさんたち5人ほどが揃って、この子ニューデリーいきたいんだって、チケット買わせてあげて!といって一番に買わせてくれました。不思議現象、奪い合えば足りないけど分け合えば余る、みたいな現象だったのかな?インドに限らず人口が多い国って食われる前に食えみたいな文化あったりするけどそれは単に環境が作っているだけでパーソナリティーとは別物だなあ。イメージだけでインド人にちょっと偏見持ってごめん。って心の中で謝りました。ディズニー風にいうとインドで起こったマジカルモーメントでした。

ニューデリーに向かう列車内、謎の社内販売

この旅での一番の発見、インド人は優しい。だいたいどこいってもエキストラチャパティくれるし、声かける人みんなインターネットシェアしてくれるし、道案内もたどり着くまで必死に付き合ってくれました。良くも悪くもカオスでしばらくいいやって気もするけどまた戻りたいと思うのも確か。たくさんの人に助けられて支えられて無事インド旅を終え、バックパック一つでそのままデンマークワーホリに移ります。

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