見出し画像

2021夢日記  魔女の思惑  ji-jyo 12月11日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢はまるでディズニーの世界みたいなファンタジー感満載の展開だった。とは言ってもあんまりディズニーの作品をしっかりと観たことはないのだけれど。

始まりはAmazonの倉庫のようなとにかく広くて大きい倉庫で働いているところからだった。

いったいどれだけの広さがあるか端から端まで見渡すことの出来ないスペースに、これでもかと様々な荷物が置かれていた。そのフロアが何階にも重なっていて、外からこの建物をみたらきっと要塞のようなものに見えるのだろうなと思うほどだった。

『おい。ジョン。いい知らせじゃないんだが今日からお前がしばらく女王の館の当番になったみたいだ。』

ジョン? どうやら今回の夢の中での僕の名前はジョンらしい。

『館の当番? それっていったい何をするんだろ。』

『何って子供たちの付き添いだろ。お前知らないのか?』

『あ、ああ。そうだったね。』

子供たちの付き添い? それに女王とか館とか言っている意味がよくわからないな。

そんなだだっ広い倉庫でのやり取りが終わったあと気が付けば女王と呼ばれる人の館の中に移動していた。洋風のだいぶ古びた家のようだが、こちらも倉庫と同じように大きさだけは普通の家とは比べのにならないくらいの大豪邸のようだ。

玄関を通り抜け一つ目の部屋に入ると数人の子供たちが膝を抱えて座り込んでいた。

『おじちゃん。もう来る? 女王様。嫌だよ。恐いよ。』

『えっ? あ、うん。さあどうだろう。』

子供たちはみんなこれから何が起こるのかを知っているようだ。
しばらくすると何も気配を感じなかった僕の耳元で突然、老婆のような声が聞こえてきた。

『今日からあなたが担当ね。しっかり頼むわよ。』

いきなり話しかけられて驚き倒れ込みながら後ろを振り返ると、そこにはTHE 魔女 というような格好をした老婆がひっそりと佇んでいた。

『あ、あの。初めてなもので担当と言われましてもいったい何をすればいいのか…。』

『あら簡単よ。子供たちを抱きかかえて館内を私の示した順序で歩くだけなんだから。』

そうなのか。まあやること自体は難しくはなさそうだ。しかしこの老婆は何者なのだろう。さっき倉庫の仲間や子供たちは女王といって言っていたけど…。女王って言うか、もうこれは魔女そのものだろう。

『さあ。さっそく一人目の子を連れて歩きなさい。もうエネルギーが足りなくてフラフラするわ。』

エネルギー? 何だかますますよくわからん。まあとにかく子供を連れて歩けばいいんだな。でも…。子供たちはみんなだいぶ怯えているようだ。こんな状態では気が引けるけど、どう考えても誰も逆らえないような雰囲気だし、歩いてどうなるかもまずはやってみないとわからないもんな。

『怖いよね。ごめんね。でも出発しよう。』

今にも泣き出しそうな女の子を抱えて女王の館内を歩き始める。最初は一つ隣の小さめの部屋のようだ。奥の壁際に小さな扉がいくつか付いた棚があるだけの殺風景な部屋だ。

『その棚の目の前まで進みなさい。』

女王は近くにいないのに女王の声だけが頭の中に鳴り響く。こんなことが出来るなんてやっぱりあれは魔女なんだ。そんなことを考えながらひとまず言われた通り子供を抱えて棚の目の前まで辿り着く。

ガタン!

突然、棚の扉が勝手に開き中から出てきたのはとんがり帽子を被った小さな子供…。いや小人と言った方がしっくりくるような、これもまた人間ではない生き物が姿を現した。

『きゃー! 怖い!! 怖いよ!!』

子供が泣き叫ぶ。た、確かに怖いがこの小人より子供の叫び声に驚いてしまった。しかしこの小人は出てきたはいいけど何もしてこないんだな。

『いいわ。いいわ。その子供の恐怖が多ければ多い程、私のエネルギーが溜まっていくのよ。さあ。次は廊下を抜けて突き当りの部屋まで行きなさい。』

また女王の声が頭に鳴り響く。そうか。このお化け屋敷みたいな館で子供たちを怖がらせることが目的なのか。恐がらせるだけで特に傷つけたりすることは今のところなさそうだけど、このまま最後まで無事に済むのだろうか。

また言われた通りに廊下を進んで行くと、途中にあからさまな十字架が付いた棺桶が置かれている。きっとあの目の前まで行くと急に蓋が開いて何かが出てくる仕掛けなのだろう。何だか仕掛けは自体はベタな物ばかりのようだ。

いよいよ棺桶の脇を通る。あれ? 何も起きない。くっ。やられたか。これはダミーだったのか。抱えてる子供は怖さのあまり目を瞑っているようだ。

『おい。お前。私があげたブレスレットはどうした? あのブレスレットを付けていなければ意味がないじゃないか。』

さっきまでの声とは比べ物にならないくらいのドスの効いたおぞましい声で女王が語り掛けてきた。

『えっ!? ブレスレット? いや…そんなものは受け取った覚えが…。』

『もういい。私が自ら子供を恐怖に包んでやる。』

そんな女王の声が頭に響き渡ったところで今日は目が覚めた。

久々にファンタジー感満載の夢だった。まあ夢って言うのはなかなか現実離れしている世界が多いなと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 11月夢日記 ~ji-jyo~】


この記事が参加している募集

もしサポート頂けましたら、大好きなピーマンやししとうを買うお代にさせていただきます( *´艸`)