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カリブの楽園、プエルトリコのすゝめ

今回は、アメリカ交換留学中の2019年1月に訪れたプエルトリコ(Puerto Rico)の魅力について、執筆したいと思います。この国は、私が今まで旅行した国の中でも特に印象に残っています。私が滞在した5日間で、日本人は1人も見かけませんでしたし、プエルトリコに旅行で行った事があるという人にもまだ会った事がありません。知る人ぞ知る場所だからこそ、ぜひお勧めしたい国です。プエルトリコの魅力をまだ知らない方にも是非読んでいただきたいですが、自分にとっての改めての振り返りでもあり、やや長編となっておりますのでご容赦ください。

プエルトリコってどんな国?

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正式国名
アメリカ合衆国プエルト・リコ自治連邦区 Commonwealth of Puerto Rico
面積
約9104km2(鹿児島県とほぼ同じ広さ)。
人口
365万9007人(2018年6月)。
首都
サン・ファン San Juan
政体
島を統治する知事は直接選挙で選ばれ、任期は4年。議会は二院制で
上院27議席、下院51議席、任期は4年。アメリカ領ヴァージン諸島同様、住民はアメリカ市民権を有するが、アメリカ大統領選の投票権はない。
民族構成
先住民族のインディヘナ、奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人、
ヨーロッパ系白人、中国人などの血が混ざっているが、スペイン系が約76%を占める。プエルトリカンと呼ばれている。
宗教
島民の85%はカトリック

プエルトリコは、1898年にスペインから独立して自治政府を立ち上げましたが、同年の米西戦争でアメリカ軍に占領されました。アメリカに敗れたスペインはプエルトリコをアメリカに譲渡し、1917年には住民もアメリカ市民としての権利を得ました。そして1952年、憲法によってアメリカの自由連合州として内政自治権を獲得して以来、アメリカとの半独立関係を保持しています。"Puerto"は、港という意味であり、"rico"は、豊かなという意味を持ちます。本当に美しい国でした。

なぜプエルトリコを訪れたのか?

留学先の大学で仲良くなったサウジアラビア出身の友人と、2019年の年明けの長期休暇でどこか旅行に行きたいねと話していて、以下のNew York Timesの記事をたまたま目にしたのがきっかけです。NY Times紙が訪れるべき場所No.1というくらいだから、行くしかないと即決しました。2月のアメリカは極寒で、寒さから逃避したかったということもあり、暖かいプエルトリコはもってこいの旅行先でした。

訪れた場所

1. ルイス・ムニョス・マリン国際空港
 最初に降り立った空港です。写真だと見えづらいですが、タクシーを待つ観光客で大行列ができていました。この空港から市街地のサンファンまではかなり遠く、タクシーぐらいしか移動手段がなかった記憶です。確か2019年当時は、空港周辺に公式のタクシー会社やUberのようなサービスがなく、個人タクシーの運転手が好きな価格を設定していました。プエルトリコでタクシー運転手になれば儲かるかも。(私たちは運よくぼったくりドライバーには遭いませんでした。)

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2. 旧市街地 オールド・サンファン
プエルトリコの旧市街地で、世界遺産です。観光のメインスポットで外せない場所でした。最高の青空とカラフルな建物の壁は、間違いなくインスタ映えのエリアです。通りから見える海も最高でした。

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3. ラ・フォルタレサ
プエルトリコの知事公邸がある宮殿です。入場は確か有料で、時間指定で英語ツアーのようなものを受ける事ができましたが、宮殿内の撮影は禁止でした。厳ついプエルトリカンの警備がかなり厳戒でした。宮殿内の写真がないので、ここでは宮殿の周辺にある、これまたカラフルな傘を紹介します。昼も夕方も写真映えしました。

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4. エル・モロ要塞@サンファン
当時、海賊船や他国からの攻撃から街を守る目的で建設された要塞です。この要塞の海に面していない入り口付近は、とても広い芝生広場になっており、たくさんの家族連れが遊んでいました。要塞にたどり着くまでに結構歩きます。私たちは夕暮れ時に行ったので、要塞の上から見た景色もすごく綺麗でした。要塞内の入場可能時間は、確か18:00までだったはずなので注意です。

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5. エルユンケ国立公園
プエルトリコ最大の自然保護区で熱帯雨林。この国立公園は2017年にプエルトリコを襲ったハリケーン・マリアによって壊滅的な被害を被りました。私が訪れた2019年でも、残念ながらほとんどの区域が立ち入り禁止となっていましたが、一部の回復していて立ち入り可能な所だけでも見たいという事で、タクシー(Uber?)を使って1時間ほどかけて行きました。その時のタクシードライバーがいい人すぎて思い出深く、今でも泣けてきます。当時はハリケーンの影響もあってか、市街地サンファンからエルユンケ国立公園までタクシーで行く人は滅多にいなく、帰り道に拾ってくれるタクシーはいないよと言って、私と友人2人合わせて5,000円〜10,000円くらいで往復の運転と、現地の立ち入り可能区域を順番に車で案内してくれて、なんと一緒に散策にもついて来てくれました。。(本当にありがたかった。)今は当時よりは状況も良くなっていると思うので、生きているうちにもう一度訪れたいです。

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6. ルシラ・シルバ通り@サンファンの建物からの景色
私がプエルトリコで撮った写真の中で、間違いなく一番好きな景色です。撮影した正確な場所は覚えていませんが、ルシラ・シルバ通りにある何かの会社?の建物の駐車場のような所に入らせてもらい、撮影しました。この場所こそ、周りに誰もいなく知る人ぞ知る隠れ絶景スポットだと思います。

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7. フラメンコビーチ
最終日に訪れた、忘れられないフラメンコビーチです。このビーチはプエルトリコの本島ではなく離島にあり、フェリーで行く必要があります。(フェリーの所要時間は1時間ほどだった記憶です。運賃は写真の通りUSD4.5でした。)ビーチは見ての通り、楽園。最高の透明度で、こんな綺麗なビーチは人生初めてでした(個人的に沖縄も上回っていました)。アメリカの極寒の冬景色を完全に忘れて、真夏のように裸で海をはしゃぎ回ったのは、最高の思い出です。プエルトリコを訪れて時間に余裕があれば、是非訪れていただきたいビーチです。私は水着を忘れて、運よく2着持っていた友人に借りました。行く方は、水着の準備をお忘れなく。

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食べたもの

1. プエルトリコ料理レストラン"Deaverdura"のプレート
サンファンの中心にあるDeaverduraというプエルトリコ料理レストランに行きました。ネットの評価もかなり良くて、並ばないと入れないほどの人気店でした。ここのプレートが美味しくて、友人と2日間リピートしました。肉はビーフ、ポーク、チキンを選べた記憶です。(私のお気に入りは写真のポークです。)2枚目の写真は、友人が興味本位でオーダーしたココナッツジュースです。まさに、フレッシュな100%ココナッツジュース。案の定2人とも口に全然合わず、協力して何とか飲み干しました笑

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2. "Punto de Vista Rooftop Restaurant"のモフォンゴ
このレストラン、現在Google Map上では「閉業」となっており少し悲しい気持ちになりました。このレストランからの景色は、かなり綺麗でしたここでは、調理用バナナで作るカリブ海諸国の料理、モフォンゴをオーダー。まさに本場と言える料理を食べる事ができて、貴重な体験でした。味は、すごく美味しい!とは言えませんでしたが、、Worth eatingです。

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3. 日本食レストラン Osakaの枝豆
提灯が目印の日本感を最大限に醸し出している、日本食レストラン"Osaka"。私とアメリカで何度か日本食レストランに行って以来、サウジの友人は日本食が大好きで、この旅行でも訪れました。(私よりも友人の方が日本食が恋しくなっている笑)店内に日本人のスタッフはいませんでしたが、アジア系の店員さんが多かった記憶です。店のオーナが大阪出身の方なのでしょうか?私たちは、写真のカリフォルニアロールと、味噌汁、海鮮丼、枝豆をオーダーしました。サウジの友人は、枝豆にどハマりしてしまい、アメリカに戻っても枝豆を自宅にストックしていました。笑 今でも枝豆の写真をメッセージで送りつけてくるほど大好きになったようで、何だか嬉しい気持ちです。

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訪れて感じた事

治安面
 昼間の治安は○、夜は出歩くと危険な地域が多いと思います。
 (中心地でも道は暗くて、人通りも少なく怖いと感じました。)
食事
 日本食が食べれるレストランは意外と多かったです。
 ローカルフードも想像以上に美味しくて満足でした。
交通網
 交通の便はかなり悪いので、基本は車・タクシーでの移動を
 お勧めします。バスは時間通りにはもちろん来ないし、
 1日の本数も少なく、予定時刻から1時間以上遅れる事はザラにあります。
言語
 スペイン系の人が多いですが、基本英語は通じました。
現地の人々
 タクシードライバーを始め、穏やかで優しい人が多かったです。
 宿泊したホステルのお兄ちゃんとお姉ちゃんもフレンドリーで
 いい人たちでした。
滞在日数
 
私たちは、5日間と長めの滞在でしたが、エルユンケ国立公園や
 フラメンコビーチなど、サンファンから遠い場所にも行けたので、
 ちょうど良い日数でした。中心地のサンファンだけであれば、
 2日間くらいあれば十分だと思うので、カリブ諸国(ドミニカ、
 ジャマイカ、ハイチ、キューバなど)を訪れるのと同時に行くのも
 お勧めです。

終わりに

プエルトリコは、本当に行けてよかったと思える国です。気候も最高で、訪れたくなる観光地も多く、何より街が美しいのでかなりお勧めです。日本人も少なく刺激的な旅を楽しめました!アメリカにいる人はもちろん、日本からでもカリブ周辺を旅行する方は是非行ってみて欲しいです。ちなみに一緒に行ったサウジの友人は現在もアメリカで修士課程を受けており、つい先日2度目のプエルトリコ旅行に行っていました。羨ましい。コロナが収まって自由に旅行に行けるようになったら、また行きたいです。

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
行った事がある方は、是非思い出話をしましょう笑


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