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8/18 ニュースなスペイン語 Orcas:シャチ

スペイン語では「シャチ」をorcaと言うが、時にasesina「殺人」という語が付くことがある。また、シャチに対しては、ballena asesina「殺人クジラ」と言う表現もある(生物学的には、クジラもシャチもイルカも、同じのようだが)。

水族館のシャチショーを見ていていた者からすると、無理解から、かなり凶暴な動物として、見られているなと、ちょっと残念な気持ちになる。

実は、ここ数ヶ月間、シャチがジブラルタル海峡(Estrecho)で、船舶(embarcación)に対して、攻撃(ataque)を仕掛ける事例(incidencia)が急増しているという。

その数は50を超える。

多くは舵(timón)を壊される(rotura)被害のようだ。

上に「攻撃」と書いてしまったが、実は、シャチがこうした行動をとる理由も分かっておらず、そもそも、これが「攻撃」なのかも明らかではないようだ(se desconoce el motivo de estas interacciones, no queda claro si son ataques o no)。

確実に分かっていることは、こうした行動がジブラルタル海峡のシャチの群れ全体(toda la comunidad)に広がっていることだ。

そして、被害にあっているのが、いずれも、全長(eslora)が15メートル以下の帆船(velero)であるという共通点がある。しかも、被害にあっている海域も、海岸から2〜12マイル(milla)が多いらしい。

そんなことから、この海域を15メートル以下の帆船が航行することを制限している。

専門家のアドバイスは次のとおり:

被害に会っても、シャチを攻撃してはならない。むしろ、逆効果(contraproducente)である。

まぁ、当たり前といえば、当たり前だ。

そして、運悪く、被害に会ったら、

① まず、エンジンを切る(Hay que parar la embarcación), 
② 舵から手を離す(no tocar el timón)
③ 音を立てない(no hacer ningún tipo de ruido) 
④ シャチが立ち去るのを待つ (esperar a que los animales se hayan alejado)

を心がけること。

まぁ、日本で野生のシャチに出会うことはないと思うけど、覚えておいて、損はないかも。

写真はシャチ。