6/18 ニュースなスペイン語 Voy a ser padre:父親になる
昨日、日本でもお馴染みのテニスプレーヤー(tenista)ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が記者会見で発表した言葉だ。
日本ではよく「授かる」という表現を使う。俗っぽい言い方では「できる」というのもある。
一方、スペイン語では、子を授かれば「親になる(ser padres)」、孫を授かれば「爺婆になる(ser abuelos)」というのが普通。
まぁ、どちらが良いとか悪いとかという問題ではなく、単なる発想の違い。
日本語は妊娠に対して何となく受身っぽく、しかし、胎児にフォーカスしてるのに対して、スペイン語の方は、親になること、という養育者目線。この場合、Voy a ser padre.という表現は、主語は「私」なので、明らかに自主性を感じる。
また、esperarは「待つ」とか「期待する」という意味の動詞だが、妊娠中の時は「彼らは最初の子供を待っている(Están esperando su primer hijo)」のように使うこともできる。
閑話休題。
ナダルはあまりプライベートなこと(la vida privada;lo personal)を言いたがらないことで有名だ。だから、パパラッチ(paparazzi)の格好の的だ。
つい、3日前、雑誌「オラ(Hola)」がスクープ(exclusiva)として、次のようなツイートをした。
右側の写真が妻のシスカ・ペレジョ(Xisca Perelló)。
ペレジョのお腹が、まぁ、素人目にはうっすらと膨らんでいるようにも見えるが、これで「妊娠を暴く写真(imágenes que revelan su embarazo)」とツイートするのだから、かなり、乱暴だ。
編集部では数週間前からペレジョが以前より楽でゆったりとした服(ropa más cómoda y holgada)を着ていて、夫婦が「何かを隠そうとしている(estaba intentando ocultar algo)」と見ていたようだが、まだ、決定打に欠けていたため、公表には至らなかったらしい。
ただ、最近のナダルの投稿(últimas publicaciones)で、トレーナー(sudadera)姿のペレジョが写っていて、これで、編集部としては確信をもったという。
ついに、ナダルも観念したか、昨日の記者会見に至った。
ナダルとペレジョが挙式したのが2019年のこと。当時は夢のような結婚式(boda de enseño)と評された。
交際(noviazgo)14年の末のゴールインという。国民的プレーヤーの式には、元国王(Rey Emérito)も参加した。
ナダルはスポーツ選手の宿命たる怪我(lesión)に苦しんできた。特に足には慢性的(crónica)な爆弾を抱えている。
ただ、本人は、
次はウインブルドンだ(Mi intención es intentar jugar Wimbledon)
と述べ、月曜日にスペインを発つと述べた。
5月8日の記事でも紹介したが、今、テニス界にカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)という新星が現れた。ナダルのみならず、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を破り、マドリードオープン(Mutua Madrid Open))で優勝した。
世代交代がじわりじわり迫る中、どんな結果を残せるか。
写真はナダル(左)と妻のペレジョ。テニスキャップとウェアがないと、一瞬、誰だがわからない。
出典
https://www.rtve.es/television/20220617/rafa-nadal-xisca-perello-embarazo-primer-hijo-wimbledon/2384113.shtmlん