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8/9 ニュースなスペイン語 Dispositivo "Jaula":「鳥かご」配備体制

かつてカタルーニャ州の知事を務めた(expresident)カルラス・プッチダモン(Carles Puigdemont)が8日、約7年間に渡る国外での逃亡生活を経て(tras casi siete años huido)、スペインに帰国した(ha vuelto a España)。

プッチダモンについては、小欄でも何度も取り上げているが、超簡潔に言うと、2017年10月1日に、カタルーニャ州の独立の是非を問うべく、違法な住民投票(referénfum ilegal)を企てた首謀者らのリーダー。

違法な住民投票を実施したことで、スペインから逮捕状(orden)が出たので、国外に逃亡。

すると、今度は、EUからの逮捕状(orden europea)が出て、さらに、国際指名手配(orden internacion)もされてしまったので、四方八方から、プッチダモンに逮捕の手が伸びていた。

そのおたずね者プッチダモンが、なぜ、逮捕されるかもしれない危険を冒してまで、帰国したのか。

5月30日に成立した恩赦法(ley de amnistía)が、もし、プッチダモンに適用(aplicación)されていたなら、彼の身は安全だったはずだが…。

しかし、実際は、プッチダモンの諸々の行為が背任罪(malversación)にあたるとして、最高裁(Tribunal Supremo)が恩赦法の適用を認めなかった(rechazó)こともあり、彼は逮捕される可能は、まだ、依然として残る。

しかも、カタルーニャ州警察(Mossos d'Esquadra)は、タイトルに挙げたような、鳥かご作戦を敷き、バルセロナ周辺の主要道路に検問を置いた(con controles en varias vías de salida de Barcelona)。

プッチダモンの身柄を拘束しようと躍起となっている(para tratar de localizar a Puigdemont)。

そんな訳で、プッチダモンの身には警察権力の手がじわりじわり忍び寄っている。

こんなことは、プッチダモンとて想定内であるはずだが、なぜ、今、このタイミングで帰国したのか?

きっと何らかの思惑や勝算があるのだろうけど、今日の記事を読む限りは、分からない。

なお、プッチダモンは観衆や支持者に紛れ、姿を消した(Puigdemont se ha mezclado entre la gente y ha desaparecido)という。

むむむ、何とも不思議。

なお、記事にはプッチダモンの8日の足取りについて、場所とか時間など詳細も示されているが、今回は割愛する。

写真は支持者(fieles)に囲まれたプッチダモン。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240808/puigdemont-vuelve-a-espana-tras-siete-anos-huido-justicia/16212385.shtml