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1/4 ニュースなスペイン語 Flurona:同時感染

fluは英語の「インフルエンザ(influenza)」の短縮形、ronaは、もうお気づきだろうが、「コロナウィルス(corona)」の後半部分だ。

つまり、ひとりの人がインフルエンザ(gripe)とコロナウイルスに同時に感染する事例(coinfección)のことで、最近、スペインでは新聞などに現われた新語だ。

イスラエルで先週末にインフルエンザとコロナウイルスに同時感染の症例が報告された。

現在、スペインでは、少なくとも(al menos)ガリシア州とカタルーニャ州で、インフル・コロナ同時感染が報告されている。

ただし、専門家たちは「落ち着くよう呼びかけている(llamar a calma)」。

というのも、この種の同時感染の可能性は低く(poco probable)、しかも、症状が重くなる(una mayor gravedad)という確証がまだない(no tiene por qué)からだ。

同時感染の患者は、コロナだけに感染している時の症状の何ら変わらない、と述べている専門家がいる。

また、別の専門家の説は興味深い。この専門家によれば、まずもって、この同時感染のニュースは「吉報(buena noticia)」とのこと。というのも、これまでは、コロナが「支配的なウイルス(virus dominante)」で、別のウイルスが流行(circular)することを許さなかった。しかし、インフルエンザが流行してきたことは、「コロナが弱毒化(el corona está debilitando)」してきていることの傍証であり、コロナの「終息が始まった(principio del fin)」だから、と説く。

なかなか、ユニークで力強い説だ。

しかし、今回のイスラエルの同時感染が医学的な注目(atención médica)を集め始めているが、実は、こうした症例は「目新しい(novedad)」ではなく、「以前からたくさんあった(Ha habido muchas antes ya)」という。

とすると、コロナは弱毒化しつつも、まだ、しぶとく存在し続けるのかとも勘ぐってしまう。

まぁ、まだ、楽観も悲観もできないということだろう。

十分な換気(buena ventilación)、マスク(mascarilla)、そして、コロナとインフルエンザのそれぞれのワクチン(vacuna)を接種するという、毎度お馴染みの処置(medida de siempre)を淡々と、日々、繰り返す他、今のところないようだ。

写真はイスラエルのコロナ・インフル同時感染を伝えるニュース。Fluronaは、世界を駆け巡る新語となりそうだ。もっとも、新語としては短命かもしれないが・・・。