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OH, MY雑感

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たくさんのひとたちを見て、わたしは日々、こんなことを感じ、こんなことを考えるようになりました。
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2022年5月の記事一覧

燃え尽きも、人生2回目。

燃え尽きも、人生2回目。

わたしは、人生で「燃え尽きた」と思ったことが、2回ある。

1回目は、高校の時。

中学2年の後半に、4年かけて築いてきたものを、スッパリと辞めた。

それは、半分は自分の意思で、半分は母の無言の意向で。

自分では、あんなに楽しいと思っていたからやり続けていたことが、誰のためにやっているのかわからなくなったことが、要因。

母サイドからは、おそらく、この道を極めることが、本人のためになるのだろう

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思春期の恐れ

思春期の恐れ

思春期後半、何が一番怖かったか、思い出してみた。

....

母の死を想像すること、

それから、

自分の死を想像すること。

...

考えるだけで、身震いするのに、考えずにはいられなくて。

時には、想像だけで、涙した。

....そして、今。

まだ生きているわたし。まだ生きている母。

何が変わったわけでもないのに、少しずつ、泣くこともなく、どちらも、受け入れつつある自分がいる。

.

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繰り返す夢

繰り返す夢

遥か昔、マグマの上に立っている夢を見た。

熱くて、自身が今にも燃えてしまいそうなマグマの上なのに、そこには橋がかかっていて、

(落ちませんように、落ちませんように)

と、震える足を、恐れながら前に出し、わたしは橋を渡ろうとした。

数歩前にでたところで、目が覚めた。

身体は、こわばっていた。

辺りの景色を、身体が固まったまま、しばらくの間確認して、

「あっ、....夢だった」

と、気

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爆音

爆音

今日もまた、やってきた。

休みの最終日は、爆音とともに、あのバイクがやって来る。

仲間の声がするでもなく、誰かの罵声や、笑い声や、歓声が聴こえることもなく、あの爆音は、繰り返しやって来ては、静かな夜道に鳴り響く。

わたしとは、接点のない、あのバイクに乗ったひと。

わたしには、何故か、あの爆音が哀しみの音に聴こえる。

「ボクは、ここにいるよ」

「ボクに気づいて」

そんな、心の叫び声のよ

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ショップ店員見習い中

ショップ店員見習い中

携帯の解約に行った。

少し待って、呼び出された時、ふと、胸元のプレートが目に入った。

「研修中」

確かに、こなれた感じはしないが、ピュアな印象。
着席する前に、椅子を引いてくれた。
自身が、研修中で、不手際があるかもしれないことを、店員さんは告げた。
少し、緊張して、顔がこわばっているが、優しい印象を受けた。

「大丈夫ですよー」

と、わたしは答えた。

後ろには、ベテラン店員さんが控えて

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古傷を勲章に

古傷を勲章に

寝て起きた時の腰痛が気になって、ふと主治医にそのことを話したら、整形外科医へ繋がった。

整形外科にかかるのは、数年前の事故以来。
痛いのは、やはりあの時の後遺症なのだろうか。

ずっと気になっていた。
やっと、明らかになる。

...ところがだ。

問診の直前になって、わたしは、正座して立った後の膝も時々痛く、膝が真っ直ぐに戻らない時があることをふと思い出した。

そうだった。

わたしの膝と、

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