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人生の(究極の)目的とは何か

人生に何を望むかと聞かれて、あなたはどう答えるだろうか。愛するパートナー、良い仕事、それとも立派な家か。だがこういったものは、人が人生に求めるもののうち、ほんの一部にすぎない。最も広い意味で、あなたは人生から何を望むのか。ここで聞いているのは、日々のこまごました目標ではなく、人生全体の遠大な目標、いわば「グランド・ゴール」、究極の目的である。人生のなかで追求するさまざまな目標のうちで、いちばん価値があるとあなたが思うもの、それは何かと聞いているのだ。

ウィリアム・B・アーヴァイン『良き人生について ローマの哲人に学ぶ生き方の知恵』


あなたは人生に何を望みますか?

あなたの人生における(究極の)目的は何ですか?

もしこの答えに、
迷いなく答えることができるのなら、
この記事を読む必要はありません。


しかし、
もしあなたが、

「何のために生きるのかわからなくなった」

「もっと充実した人生を送りたい」

「人生に漠然とした不安やむなしさを感じる」

という思いを抱いているのなら、
この記事をおすすめいたします。

目的とは何か?


では、
人生の目的とは何なのでしょうか。

そもそも目的とは何でしょうか。

よく使う言葉、
特に人生についてよく使われる言葉ほど
「なんとなく」で使われてしまう
ので、
立ち止まって考えてみたいのです。

デジタル大辞泉には、
次のように書かれています。

1 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。
2 倫理学で、理性ないし意志が、行為に先だって行為を規定し、方向づけるもの。

デジタル大辞泉(最終閲覧日:2024/04/24)

ここからは、
3つの要素が読み取れます。

1つには、目的が
「ねらい」「めあて」「方向」のような、
「何か」の目指す先であるということ。

矢印が向かう先、
コンパスが指し示す先、
のようなイメージですね。

そして2つ目は、その「何か」が
「行動」や「行為」であるということ。

ここでの「行動」「行為」とは、
目的を達成するための「手段」
とも言えます。

3つ目は、
「実現しよう」という「意志」や「理性」が
先にあるということです。

つまり、手段が先ではなくて、
目的が先であるということです。

お茶を飲むという行動(手段)をとるのは、
喉の渇きを潤すという目的が先にあるからです。

それが、
小さなレベルでの
目的の意味です。


人生の目的とは?


しかし、私たちが今知りたいのは、
もっと大きなレベルでの目的、
つまり、人生全体の目的です。

ここで少し、
目的と目標の違いについて
見てみましょう。

よく
「目的は抽象的で、目標は具体的・数値的」
というような説明を見かけます。

しかし、
目標にも定性的なものはありますし、
目的にも先ほどの「喉を潤す」というように
具体的なものがあります。

目的と目標は、どう違うのでしょうか?

この2つが、両方使われている時には、
相対的な違いとして現れていると考えます。

例えば、
「痩せたい」という目的のために、
「体重を5kg落とす」という目標を立てます。

しかし、これだけでは行動しづらいので、
「体重を5kg落とす」を達成するために、
「週に3日運動をする」と決めます。

この時、
「週に3日運動をする」が手段で、
「体重を5kg落とす」が目的になっていますね。

逆に、
なぜ「痩せたい」のか?と考えると
「かっこよくありたい/美しくありたい」
というより上位の目的があるかもしれません。

つまり、
「ねらい」「めあて」のうち、
より抽象的なものが目的で、
より具体的なものが目標です。

目的と目標は相対的なものとして捉えられます。

(目的は一つで、それ以下のものを
 すべて目標とする、という見方もあります)


さて、ようやく本題です。

人生の目的とは何でしょうか?

それは、
目標と目的を辿った先にある
「最上位の目的」「究極の目的」
のことです。

人生というのは、
要は「人の一生」のことです。

「人の一生」の目的ですから、
最上位で究極のものです。

「じゃあ、それって何なの?」
と言う気持ちかと思います。

その答えは、
「よりよく生きること」です。

もう少し言えば、
「幸せに生きること」です。

「なんだそんなことか」
と思われるでしょう。

そんなことなのです。
でも、そんなことなのに難しいから、
人類は悩み続けるのです。

なぜなら、
「何が幸せか」「何が『よい』か」
には絶対な答えが見つからず、
結局、自分で選び決めていく必要があるからです。

だから、
あなたの人生の目的、
「幸せに生きる」=「より◯◯に生きる」は、
あなたが決める必要があるのです。

私が提供できるのは、
この「型」と、「見つけ方・決め方」
くらいのものです。


人生に目的は必要か?


おそらく、

「人生に目的なんて必要ない」

と言う方もいらっしゃるでしょう。

「目的なく生きてもいいじゃないか」
「目的なんて堅苦しい」

そんな意見もごもっともです。

ただ、こうした方にもやはり、
人生の目的はあります。

それは
「より楽に生きる」とか
「より柔軟に生きる」とかでしょうか。

それが、その人にとって
幸せにつながると思うから、
あえて「目的」という言葉を使わずにいるだけです。

でもそれは、
立派な人生の目的なのです。



人生の(究極)目的としてのテツガク


さて、ここまで
「目的とは何か」「人生の目的とは何か」
について書いてきました。

整理すると、
目的とは、行動のねらいや方向になるもの、

そして、
人生の目的とは、最上位の、究極の目的
のことです。

とはいえ、
「そんなものが、どうやったら見つかるの?」
という難しさがあります。

誰しも簡単に見つかるのなら、
世の中誰も苦労しないでしょう。


そこで、私が提案しているのが、
テツガクを明確にする
という方法です。

詳しくは後述の別記事に掲載していますが、
テツガクとは、
あなたが「人生で大切にしたいこと」です。

それを、「どのように、どうする」への答えとして
表現するのです。

「自由に働く」
「愛情深く接する」
「誠実にコミュニケーションを行う」

例えば、
「愛情深く接する」があなたのテツガクならば、

あなたがする日常のコミュニケーションから、
キャリアプランに至るまで、
「愛情深く接する」が実現されるかどうかが
基準や軸になります。

そして、
「愛情深く話す」「愛情深く聞く」・・・
そうした連続が「より愛情深く生きる」こと

それは、まさに人生の最上位の目的
「なぜそれをするの?」に対して
最も深い部分にある答えです。

つまり、その人にとっての
「よりよく生きる」=「幸せに生きる」

なのです。


人生は、思考と行動によって創られます。

「どのように」考え、
「どのように」行動するかの連続で、
あなたの人生が創られていきます。

その「どのように」こそ、
「より◯◯に生きる」の
「◯◯」に当てはまる部分です。

そして、それを当てはめた
あなだけのテツガクこそが、
あなたの人生の目的
です。


おわりに

最後まで
お読みいただきありがとうございます!!

この記事では、
「人生の目的」の意味を確認し、

その見つけ方として
「テツガクを明確にする」ことを
提案しました。

私の言うテツガクの詳細については、
以下の記事をお読みください!

また、今流行りの「自分軸」との関連についても
以下の記事で書いております。

最後に、

「何のために生きるのかわからなくなった」
「もっと充実した人生を送りたい」
「人生に漠然とした不安やむなしさを感じる」

という「人生迷子」を1人でも減らすために、
このような情報発信を行うとともに、

具体的に「人生迷子」を抜け出すための
プログラムも運営しております。

こちらもぜひお読みください。


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