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自分を愛せないあなたへ。~死産だった長男が教えてくれたこと~
自分を愛してくださいね、と、軽々、人は言う。
何より大切なのは、自分。
自分の人生は、自分のもの。だから、自分を幸せにできるのも、自分だけ!
自分を変えられるのは、自分しかいないんだから。
そう言われて。
わたしは、いっつも、ケッ、って思っていた側の人間だった。
もしかしたら、今、これを読んでいるあなたは、最近まで、かつてのわたしのように、ケッと思っていたか、もしくは今も思っているかもしれない。
至極、当たり前のことを、当たり前に良いこととして言ってくる全ての人々に対して、あなたたちはそう思えられるだけのご立派な「わたし」をお持ちなのでしょう、と、思っていた。
自分を愛せたら、どれほど楽なんだろうか。
自分を愛せられたなら、どれほど幸せなんだろうか。
言いようもない、満たされなさが少しはマシになるのだろうか。
突然、叫びたくなる衝動に駆られることもなくなって、面白みもない景色が明るく見えたりして。
それに、夜、自分を呪い殺したくなることもないのかもしれない。
それから、朝、全人類の目の前から自分を消したくなることもないのかも。
そう、なれたなら。
そうなれたなら、それは、いいなあ。
かつて、自分を愛せずに、毎日息切れしていたわたしは、もはや、自分を愛することなど、夢物語だと思っておりました。
絶対にそんなことできない、と思っていたわけです。
だけど、今、いつのまにか、わたしは自分を愛しちゃっている。
そうなれたのには、当然、理由がある。
だけど、特別な理由ではない。
ただ、生きていくことにした。
それだけ。
特別な理由じゃない。
だけど、そう決めたのには、ちょっと特別な事情があった。
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自分を、無条件に愛して、イキイキと輝いて生きられる人が、この世界に一人でも増えますように。あなたからの、お力添えを、よろしくお願いいたします。