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ジョブホッパー、休職する。

みなさん、こんにちは。
ジョブホッパー宮崎です。

noteを始めてまだ2記事目ですが、私ジョブホッパー宮崎は所属企業を「休職」することにしました。

今回はジョブホッパーである私が、なぜお得意の退職・転職ではなく、仕事を休む・休職することにしたのかを赤裸々に説明・共有していきたいと思います。今まさに、仕事に疲れた人や少し休みたい人、転職を迷っている人向けに少しでも参考になれば嬉しいです。

ジョブホッパー宮崎については、よろしければ下記noteをご覧ください!


本note記事は私自身の思いの丈を書き留めたら5,000文字超えの長文になってしまいましたので、「時間が無いけど概要だけ知りたい・見てやっても良いよ!」という優しい方は下記要約だけでも読んだいただけますと嬉しいです。勿論、全文読んでいただけると非常に嬉しいです!

本記事の要約

  • 仕事の負荷やコミュニケーションのストレスから心身に影響が出ました。

  • 不得意な仕事で高品質な成果を求められ、上司や同僚とのコミュニケーション負荷が重なり、自信喪失とモチベーション低下に陥りました。

  • 現在の会社が好きであることやチャレンジしたいことを思い出したこと、過去の退職・転職での教訓に冷静に判断し、休職を決断しました。

  • 休職中は自己反省や仕事以外に楽しみを持つことの大切さ、新しい挑戦や家事・育児を楽しむことで新たな発見を得ました。

仕事を休む、休職するに至った背景

私が休職に至った背景は主に下記3つです。
①不得意・苦手な仕事で高品質での成果を求められたこと
②上記を進める上で上長や一部同僚とのコミュニケーション負荷やストレス③上記二つの組み合わせによる、自信喪失とモチベーション低下

これらの複合的な背景もあり、精神面では疲れや負荷による夜中に何度も目覚めたり、すぐにイライラしたり感情的になることが増えました。あとは朝起きるのが億劫だったり。

仕事において、普段では即時検討したり即答できる事象についても即時対応ができなかったり、上長や関係者に向けて論理的な説明や回答ができない状態になりました。また、これがストレスにもなりました。

身体面では熱(37.3〜37.7度くらい)が頻繁に出たり、腕や顔が痒くなったり、体全体のダルさや重さ、といった心身ともに支障が出てきました。具体的な内容は記載できないですが、可能な範囲でそれぞれ赤裸々(ちょっと言っていることが矛盾してるね、ご容赦ください)に説明していきます。

①不得意・苦手な仕事で高品質での成果を求められたこと

私の仕事はBtoB向けのSaaS(Software as a Service)企業で、プロジェクトマネージャーという役割です。このプロジェクトマネージャーという役割は企業にもよりますが、比較的に何でも屋になったり、誰も拾わないようなボールを拾って捌いていくケースがあります。私も上記の様に、上長(事業責任者)から「今回、○○○を進めていくことになったから、あとよろ!もち、イケるよね?」的な感じ(決して、高圧的でも、パワハラでもなく)で仕事のオーダーがありました。

プロジェクトマネージャーを担当したことがある方は少し分かっていただける・共感いただけるかもしれませんが、プロジェクトマネジメントでは、プロジェクトマネージャーが所謂QCD(品質、コスト、納期)を管理する為に、WBS(工程管理表)やプロジェクトメンバーとの関係値を構築、予算交渉、全体マネジメントなど多岐に渡る業務を担います。これらはどのような業界や領域でも大枠は同じですが、一方で関わる組織や人の属性やタイプはプロジェクトの性質などによって変わります。

私の得意分野は新しい価値を生み出し・提供することで、売上や利益を生み出すことです。一方で、社内フローや業務フローを整理・整備して実装していくことは得意ではありません。

今回担当したプロジェクトは、自社サービスの品質保証体制を構築し直す、安定稼働させていくプロジェクトになります。つまり、、、私が得意ではない領域です。また、私は今までに品質保証体制の構築や見直し領域はノータッチであり、さらに私が現在の会社に入社して2ヶ月目から本プロジェクトの骨組みの検討に携わることになりました。

プロジェクト立ち上げて最初の頃は、表面上的なこと(目的やゴール設定、関係者との関係構築、推進方法の整理)やビジネス的(外部企業に委託するか否か、スケジュール、予算取り等)なことを検討したり議論・決定していくので順調でした。

実際に違和感を感じ始めたのは、実際の体制構築の見直しを外部企業(業務委託先)と共同で進めていく中で、少しずつ私が考えていることやプロジェクトメンバーが考えていること、私の上長が考えていること、外部企業が考えていることにズレが生じてきました。
最終的な舵取りはプロジェクトマネージャーの私が検討・判断をしますが、会社員である限り上長への報告や相談は必要となります。そして、上長との認識や考えのズレが頻繁に生じてきました。その度に、状況説明をしたり、打ち手・改善策の説明を行いましたが、上長が求める品質や視座が高く、私の能力では不足(正確には、不得な仕事を進めているが故にパフォーマンスが発揮しずらい)していることが浮き彫りになってきました。

②上記を進める上で上長や一部同僚とのコミュニケーション負荷やストレス

上記①に記載した内容と重なりますが、私が不得意な領域の仕事が故に上手くパフォーマンスが出ないと、上長や関係者も問題なく進捗しているのか?本当に問題ないのか?が気になってきます。これは誰しもが気になるかと思います。

上長とのコミュニケーションは、同期(MTG形式)では2週間に1回の1on1や週1回の部会とチーム会があり、少なくても毎週1回以上は進捗共有や説明・相談をする機会がありました。あとは適宜、コミュニケーションツールSlackで非同期での確認や説明、相談をしていました。

プロジェクトというのは上手く・順調に進んでいる時は共有したくなるものですが、逆に進捗が宜しくない時は心理的に共有するのが嫌になる傾向があります。

ただ、私は進捗がよろしくない時も可能な限り、事実を共有・説明する様に心がけて仕事をしてきました。そうすると、関係者で現状の課題を解消しようと協力してくれたり、アドバイスをくれる様になり、暗い長いトンネルに解決という光が差し込む様になります。

ただし、上長が事業責任者であり重要事業を何としてでも急成長させる為に、高品質な・高い水準での仕事を求める場合はどうでしょうか?その場合、上長としては、「え、これくらいできないの?そんなに難しいことしてる?どこか難しいの?」という思考や考えが働きます。
また、この上長は決して悪い人ではないのですが、超論理的な思考な持ち主であり、ついつい悪気なく複数人がいる中で「え、これくらいできないの?そんなに難しいことしてる?どこか難しいの?」という発言してしまうのかな、と思います。

そうなってくると、部下である私としては自分の不甲斐なさを気にし始めたり、自信を無くしたり、周りの目が気になって積極性を失ったり、上長からの評価を下げたくない、その上長との距離を取りたい、相談をしたくなくないなー、といった負のスパイラルが始まり沼っていきました。

また、上記状況下において上長とは別に、関係する一部同僚とのコミュニケーション負荷も発生しました。その同僚は仕事をする上で自分が関わる以上、全ての事象を知って・理解をしないと動かない、納得して動かない様なタイプの人です。正直、こういった人が一番面倒臭いんですよね。

何か事象が起きる度に、その人だけに分かりやすい(正確には納得してくれる)様に説明を行う必要があり、プロジェクト推進を進める上での邪魔者です。また、この人も悪気は無いと思いますが、何か決定や決断をした時に議論した人や議論した議事録や議論したSlack のURLをやたら聞いてきます。

ほんとにめんどくさい。。。私の中では、この人と関わっていると上長でも無いのにマイクロマネジメントをされている感覚になります。私は仕事を進める上でマイクロマネジメントが大っ嫌いでして、この人自体を嫌にもなってきてしまいました。

③上記二つの組み合わせによる、自信喪失とモチベーション低下

上記①②でお話しした通り、不得意な仕事と関わる人とのコミュニケーション負荷により、日を追うごとに仕事への自信が失われていき、この仕事へのモチベーションも下がり続ける日々を過ごしていました。

私の中で何かの出来事やきっかけにより心身への爆発したのではなく、日々の小さな積み上げが心身への爆発を起こしました。
爆発を起こした決め手(プッチンしたこと)は、上記に記載した同僚によるSlack上での文章でした。私が決定して関係者にSlackで説明した内容をキャプチャで取り、別のプロジェクトメンバーにキャプチャと合わせて「別の方法が無いか再度検討できないか?」とSlack上で発信をしたのです。
精神的に辛い中で、首の皮を繋ぎ止めながら一生懸命に仕事をしている状況では決して理解することも、許す事も出来ない出来事になりました。

なぜ、転職ではなく休職を選んだのか

なぜ、ジョブホッパーである私はお得意の退職・転職ではなく、休職という選択肢を選んだのかを説明していきます。

上記でお話しした背景があったので、私の当時の心情としては勿論「こんな思いをしてまで、この職場で仕事をしたくない!もう疲れた!少し休みたい!」と思っていました。また、仮に休職しても復職後に同じ部署で同じ仕事なら、休んで一時的に心身がリフレッシュしても、根本的な解決には至らないので転職したい、と思っていました。

ただ、少し冷静になって考えてみると会社のことは全く嫌いではなく好きであり、この会社に入社する際に面接対策など努力したこと、この会社に入社してチャレンジ・成し遂げたいことを思い返しました。
また、在籍している会社はベンチャー界隈では有名企業で大型資金調達もしており、ベンチャー思考の人が働きたい会社で有名な事もあり、このまま退職・転職することは本当に良いのだろうか?、今すぐに退職・転職という考えはとても勿体無い判断ではないか?と思う様になりました。

さらに、このように思った背景には、以前務めていた大手通信企業を人間関係と企業(恐らく、企業というよりも部署)文化で水が合わないことを理由に半年で退職・転職したことがあります。当時はいち早くこの環境から逃げたいと思っていたので気づけなかったのですが、もし少し我慢をして他部署への異動ができれば幸せに働けていたのではないか?と振り返る様になりました。今回は部署文化や会社が嫌いでは無いので、上記背景を理由に退職・転職は勿体無い、と思い留まることができました。

これは私がジョブホッパーだったからこそ、遠回りもしたけれども気づけたことだと前向きに捉えています。

また、私はジョブホッパーではありますが仕事大好き人間です。
それが故に、今まで仕事を休むことは「良くない、カッコ悪いこと」と捉えていました。
ただ、仕事を休んだ事も無いのに私の歪んだ考えで勝手に仕事を休むことを「良くない、カッコ悪いこと」と決めるけること自体が、とてもカッコ悪いと思う様になりました。現状の心身的な状況や会社が好きなこと、過去の自分の言動を考えると今は仕事を暫く休む「休職」が最適では無いか、と結論に至りました。

休職をするのにあたり

上長に直接相談するのは心理的に難しかったので、まずは会社の休職相談フローに則り、人事・労務宛に休職したい背景や理由説明と相談をしました。有り難いことに、休職や部署異動の相談窓口や対応体制が割と整っている会社でしたので非常に救われました。

会社の人事・労務と産業医の先生と面談を行い、心療内科の病院に行き「適応障害」と判断をされました。

その後は、業務引き継ぎを上長と引き継ぐ担当者と1〜2日で行いました。業務引き継ぎにあたり、どうしても嫌な上長とコミュニケーションを取らないといけませんが、「この2日を耐え抜けば一旦は解放されるんだ!」と自分に言い聞かせて乗り越えました。

引き継ぎも完了後、私が希望する「一度、休職をした方が良い」という判断となり、会社からも休職命令を受けました。休職命令を受けた時の心情・本音は「良かった、一旦少し休めるのか!ここまでよく頑張った!!とことん、いっぱい休もう!!!」本音でした。

休職してみて気づいたこと

いざ休職をして現職から離れて少し時間が経つと、今までの自分の考えや言動を冷静に振り返る時間を作ることができます。私の場合は約2週間で冷静に振り返れる様になりました。この時間軸は人や状況によって変わると思うので、あまり参考になさらずで。

休職をして仕事をしない生活をした上で気づいたことや学びは沢山あるのですが、今回は3つ紹介できればと思います。

①もっと早く上長と不得意な仕事について相談したり、コミュニケーションをとっておけば良かったな、と思いました。決して悪い人では無いので、対話をすることで解決できた可能性もあったのでは?と気づきました。
人間と人間だし話せばきっと分かるはず、上長であり敵ではないんだから思い込みは捨てて対話する必要性と重要性に気づきました。

②仕事から解放されると、時間を埋める為に新しいことに挑戦をしたくなるんだな、と気づきました。読書したりYouTube見たりして勉強はしていたものの、仕事以外で何か新しいことに挑戦したいな、という気持ちが芽生えてきました。新しいこととして本note「ジョブホッパーのパラレルワールド」という日記を始めてみました。
仕事以外に趣味や没頭できることがあることは、人生をより豊かにするものなんだな、と少し実感する様になりました。

③家事や育児は奥が深くて楽しいです。
我が家は共働きなので私が休職前から家事の分担や育児を共同で行なってきました。特に家事は普段掃除したい家の場所を掃除することで気持ちがスッキリしたり、家の中の空気が良くなった気がします。また、掃除の仕方もより綺麗にする為にはどうするかを考え、それを実行して綺麗になると達成感もあります。

スーパーや雑貨屋での買い出しも面白い。この時間帯になるとお惣菜が安くなったり、新鮮な・出来立てのものが出てくるなどが分かり、それを答え合わせしたり、毎日変わるお惣菜を見る楽しさもあります。
あとは如何に節約して食品や食材を購入できるかを考えたり、買い物予算を決めて予算内で買い物をすることも楽しいです。

長文になりましたが、今回は退職・転職ではなく休職を選んだ理由や背景、休職するまでの思いを記載させていただきました。
次のnote記事では、ジョブホッパーが休職中にどのように過ごしているのか、何を学んでいるのか等を、ざっくばらんに発信していければと考えています。もし、ご興味がありましたら次記事も読んでいただけますと嬉しいです。

最後に一言、「休職」って意外と良いものですよ!

以上、ご覧いただきありがとうございました。

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