見出し画像

コロナ対策の検温のゲーミフィケーション

こんにちは。ゲーミフィケーションデザイナーLv98の”きっしー”です。

先日、幕張メッセのイベント見学に行ったついでに、ランチしました。
毎年来ているカフェのオムライス。

昨今のコロナ対策で、入店時に検温されるのですが、ここのはチョット違っていました。

画像1

お客様を笑顔にするゲーミフィケーション

 検温ちょっとイヤですよね。
拳銃みたいな形の検温器を眉間に近づけられる。大丈夫だとは思うが、もしかして37.5℃以上だと入店断られるかもと不安に。。。

「検温お願いしていますが、体温を予想してもらって、当るとお好きなトッピング無料になります!」 と笑顔で女性店長。

えっ、トッピング何にしよう?と考えたら不安がワクワクに変わり、笑顔に。
残念ながら外れて、トッピングはもらえなかったが、次に来店した時は当てるぞと決意しました。

その後入店してくる、子連れカップルも、女性二人組も、熟年カップルもみんな笑顔になってました。

素晴らしいゲーミフィケーション事例だと思いました。
ゲーミフィケーション6要素に当てはめると、

<能動的な参加> 体温を予想する
<達成可能な目標設定> 自分の体温なので大体分かる
<称賛の演出> 当たるとトッピング無料
<即時フィードバック> 「ぴったりです」の褒めことば、そしてすぐに無料トッピングのご褒美
<成長の可視化> 。。。していうなら、次は正しく予想できるので、当てるぞ。
<独自性の歓迎> 平熱は人それぞれ違う

コロナ禍の中、何十店の飲食店で検温されたけど、こんなワクワク検温はここが初めてでした。すばらしいゲーミフィケーションです。

***
「ゲーミフィケーション」とは、
世の中に面白くないことに面白い要素を入れて、人を楽しく能動的にさせるデザイン手法。ゲームや遊びのデザインでも用いられる。

***

ゲーミフィケーション講座でいつもお話ししますが、「ゲーミフィケーションは日常の中に沢山ありません。しかしそれを見つけられる人はわずかです。」
でも、人がブスっとした顔から、笑顔に変わる時、そこにゲーミフィケーションを見つけられるかも知れません。

画像2


店長に質問してみました。

問1.「検温チャレンジ!」は誰が、どんな目的で考えたのですか?
A、 お店のみんなで考えました。少しでもお客様に楽しんでいただけるようこのようなゲーム感覚での検温にしました。

問2.お客さまの反応はどうかですか?何人に1人ぐらい当たりますか?人気のトッピングは?
A、 5人に1人くらいで当たります!

問3.店舗で、他に楽しく能動的にさせる仕掛けを使っている例はありますか?
A、 料理をお客様の目の前で仕上げる(目の前仕上げ)などをしています。
(これは、ちょっとゲーミフィケーションとは違うかも)

海浜幕張に行く機会があれば、訪れてみてください。

ファーマーズキッチン グリーンタイム
https://www.apahotel.com/resort/makuhari/restaurant/detail.html?resort_restaurant_id=8

画像3

トイレの清潔アンケートのゲーミフィケーション

 帰る途中の羽田空港で見つけたトイレの清潔アンケートも、ゲーミフィケーションです。

回答者には、「能動的な参加」ができる。

掃除する人にとっては、今まではアンケートでくるのは不潔(クレーム)だけだったのが、清潔の回答も多く届く「称賛の演出」ので、モチベが上がる。

皆さんも身の回りのゲーミフィケーション見つけてみてください。
(おわり)


#jgamifa #gamification #ゲーミフィケーション
#ゲーム要素 #モチベーションアップ
#日本ゲーミフィケーション協会 #検温 #飲食店 #グリーンタイム

執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?