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「下駄をはかせてもらわず自分のちからで、上場に漕ぎつけられるか試したい」監査法人出身CFOがスタートアップを選んだ理由

住宅3Dコミュニケーションプラットフォーム『ROOV』が好調!
住宅産業の変革に挑む株式会社スタイルポートの小野田真吾さん。

監査法人、事業会社を経てスタートアップCFOに至るまで、ベンチャーを基軸として形成されてきた,、これまでのキャリアを語っていただきます。

担当はJAPAN FASの俵家と大沢です。


※2022年7月に公開した記事を再掲しています



キャリアの先輩をご紹介

株式会社スタイルポート
CFO

小野田 真吾 氏

上智大学理工学部卒
公認会計士
2007年 有限責任監査法人トーマツ 入所
2011年 株式会社キャピタルメディカ(現・株式会社ユカリア)入社
2018年 株式会社スタイルポート 入社

※所属・役職は取材当時のもの


学業としての得意と将来の仕事


――小野田さんはどんな学生時代を過ごされたんですか?

高校生のときに数学や物理などの理系科目が得意だったことから、私大の理工学部に進学。入学したものの、クラスメイトとは違って難解な微分積分や実験に熱中できない自分がいて、そのときに「学業としては得意だが、一生の仕事としては方向性が違う」と気づきました。

その一方で熱中したことは、中学生のころから続けていたテニスです。
週5日練習するようなまじめなテニスサークルに所属しながら、テニスコーチのアルバイトもしていました。

自由にコートが使えるレッスン後の深夜に、同僚のコーチとテニスの腕を磨くような生活。学内の団体戦で優勝メンバーとして結果を残せるくらいに、真剣に取り組んでいました。

公認会計士を目指したきっかけ


――当時、キャリアについてどのように考えていましたか?

私の学生時代は、今よりもっと、「新卒でだれもが知るような会社に就職して、会社独自のルールでジェネラリストとして育ち、終身雇用と引き換えに会社への依存度を高める」といった慣習があったように思います。

ですが、伝統的な日本の大企業の働き方は、性格的に自分には合わないと感じていました。

サラリーマンとしてひとつの会社でしか通用しないようなスキルではなく、どの会社でも通用するような汎用性のあるスキルを身に着けるとよいのではないかと考えました。今でいう、ジョブ型ですね。


そのころに読んだ『金持ち父さん_貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著/
白根美保子訳/筑摩書房)から受けた影響も大きいです。

経済的自立のためには不労所得を増やすこと。そのためには、お金を生み出す自分の事業を持つこと。投資や会計は必要最低限のスキルであることなどが書かれています。

そのような理由で、会計学を学べるのはもちろんのこと、若いうちから実践的に経営に触れることができる公認会計士を目指すことにしました。

「なぜ大学まで行って、受かるか分からない資格なんて……」と親に反対されながらもダブルスクールをして、3年ほどかけて会計士試験に合格しました。

資格取得まで時間はかかりましたが、興味のある分野なので苦にはならなかったです。受からないと先に進めないですし、親の反対を押し切った手前、受かるしかないという強い気持ちをもっていたことを覚えています。

ベンチャー企業を俯瞰した立場からみる監査法人時代


――努力が実り会計士に合格、そして監査法人へ。当時の思考や業務内容について、くわしく聞かせていただけますか。


監査法人への就職の際には、IPOを目指すベンチャー企業の監査がしたいと考えました。

ベンチャー企業はまだ世の中にないサービスを提供することから、クライアントの監査を通じて、新しく生まれるサービスにアンテナを張ることができると考えたからです。

当時、IPO企業の監査に力を入れていたトーマツに就職し、TS(トータルサービス)グループに配属されました。
TSを希望する人たちは、監査法人で定年まで勤めあげるというよりも、のちに外部へステップアップする人が多かった印象をもっています。

監査は直接的に数字をチェックするだけではなく、ビジネスモデル(売上や利益を生む構造)やコーポレートガバナンス(不正や誤謬が発生しない仕組み)の状況理解が必要です。

多くのクライアント企業のビジネスモデルやガバナンスの仕組みを、一定の距離感から「俯瞰的に見られた」ということが、自己成長を早めることにとても役立ちました。

既上場のビッグクライアントを担当していたら、特定の勘定科目だけをずっと担当することになりますし、多くの会社を受け持つこともできず、おそらく俯瞰は難しかったでしょうね。

ただ、監査法人自体は伝統的な業種ですし、監査手法もすでに確立されています。
新しいサービスを世に生み出すベンチャー企業やそこで働く人に接するなかで、「自分もベンチャー企業に飛び込みたい」と考えるようになりました。

事業会社で活躍するための専門性を身に着けたキャピタルメディカ時代


――外から見るのではなく、ベンチャー企業の内側に入りたいと思うようになったのですね。

ベンチャー企業への転職を検討していたものの、そこで自分が貢献できなければ意味がないと考えていたなかで「経営企画」という職種に惹かれました。M&A、資金調達、事業計画の策定などをおこない、ベンチャー企業であればIPOの責任部署となります。

転職先のキャピタルメディカを知ったきっかけは、紹介会社です。
ヘルスケアという成長領域で特異なポジションを築いていること、会計士や金融機関出身者などのとにかく優秀なメンバーと切磋琢磨しながら成長できる環境があることを決め手に、転職を決意しました。

入社から7年間は、いわゆる経営企画業務を担当しました。携わってきた仕事は上長の支援なしでひととおりおこなえる自信がつき、いつからか「そろそろ学んだことを実践したい。自分で意思決定して進めたい」という想いが芽生えました。

集大成として力を試すスタイルポート


――2度目の転職活動の軸と、現職入社の決め手はなんでしたか?

次は、自分のような金融キャリアを持つメンバーが在籍する会社ではなく、これまでやってきたことを個人として活かせる環境で、どこまでやれるのか試してみたいと思いました。

転職軸は3つです。1つ目は「どこまでやれるか」。株式上場は事業面でもガバナンス面でもパブリックカンパニーとして認められなければ叶わないので、上場を目指す会社への就職が転職軸となりました。

2つ目は、転職時点の企業ステージがシード・アーリー期(※)であることです。まだ事業面もガバナンス面も整っていない状況から、仲間と共に上場に漕ぎつける…そんな過程を経験したいと思いました。

3つ目は、会社ビジョンへの共感。私自身も、賃貸併用住宅や民泊を持っていたりと不動産が好きで、スタイルポート創業者の間所と出会ってビジョンを聞き、「スタイルポートなら不動産流通の世界を劇的に変えることができる。そのビジョン実現に尽力したい」と思えたことが入社の決め手になりました。

「あなたはどう思う?」がスタイルポートのカルチャー


――小野田さんの、現職でのミッションを聞かせていただけますか。

スタイルポートでは、CFOと経営管理グループのグループマネージャーを担っています。
ミッションは日々変化しますが、現在は、資金調達・会社経営の見える化・IPO準備・採用力の強化・一体感を持って社員が活躍できる環境づくり、などです。状況に応じて、資金調達の優先度がぐっとあがる時期もあります。

当社代表・間所との関係性は、任せてもらえている部分が大きいと思います。財務に関する大きな経営判断の際には、私からのレコメンドと合わせて取りえる選択肢を提示して、最終的には選択してもらいます。

――スタイルポートのカルチャーは、ご自身に合っていると思われますか?どんなカルチャーなのでしょう?

私の性格を表すと、ポジティブ、好奇心旺盛、それから「忖度しないよね」とよく言われますし、自分の考えを率直に伝えるタイプだと思います。
たとえ上長からの指示であったとしても、背景や目的を聞いたうえで、自分なりの最適な打ち手を考えて提案するようにしています。

当然ながら、自分と異なった意見が上がることもあります。しかし上位役職者の発言が優先されたり感情的に決まることはなく、論理的に決定されるのが、スタイルポートのカルチャー。
腹落ちするまでディスカッションすることで、プランA、プランBが揉まれ、最適なプランCが生まれることもあります。意見の対立が尾を引くことはないですね。

また、『Our Value』という我々が大切にしている価値観の一つにAll For Oneがあります。たとえば、自身が違う意見を持っているのであれば、表面的な迎合や代替案のない批判をするのではなく、「提案と行動によってポジティブな影響を与える」のが当社の価値基準に基づいた行動です。

カルチャーが浸透しているのであまり見られないですが、当社で自分の考えなく「どうすればいいですか?」と聞くと、「あなたはどう思う?」と聞き返されることになります(笑)。

共通点は、圧倒的当事者意識と成長意欲


――スタイルポートで活躍する方々の共通点があれば、教えてください!

圧倒的当事者意識と成長意欲を強く持っていることが、当社で活躍しているメンバーの共通点です。

採用基準にもしており、これまでの仕事におけるエピソードを面接中に一つひとつお聞きして、当事者意識の深さを確認するようにしています。
とくに、業務の上位概念を理解し、何事にも自分の考えを持っている方を高く評価します。

また、現時点の経験・知識よりも成長意欲を重視しますね。経験・知識は最適解を得るために必要な情報を提供することもありますが、ビジネスモデル・組織・企業ステージが違えば、同じ結果になるとは限りません。

当社のような環境変化の激しいベンチャー企業で活躍し続けるには、新たな知識の習得を含め、自分自身が成長し続ける必要があります。

グループの垣根を超えた強い一体感


――小野田さんから見て、貴社の魅力はどんなところだと思われますか?

当社には、グループ間の垣根を超え一体となって、ミッション達成に向けて取り組むカルチャーがあります。

たとえば受注に直接的な責任を負わないエンジニアであっても、商談の場に同席したり休日にモデルルームに足を運んだりして現場のニーズを直接聞き、プロダクトの発展を通じて受注に貢献するという意識を持っています。

そこにプロダクトアウトの発想はありません。自分の担当業務が忙しくても視座を高く持ち、グループを横断して見渡しています。

開発、制作、プロモーション、セールスと多種多様な専門能力をもった優秀なメンバーが、大きなwillを成し遂げるために近い距離感で一体となっていることが、当社の大きな魅力です。

若いうちに踏み出してみよう


――「監査法人からベンチャー転職」について思うことはありますか?

会計士のキャリアの選択肢の一つとして、増えてほしいですね。
監査法人での職務経験のうち、事業会社で活かせる部分・活かせない部分がありますが、時間の経過とともに事業会社で活かせる学びは減りますから。

私は監査法人には3年しかいなかったので別の意見もあるかもしれませんが、「監査法人で十分な経験を積んでから」と考えず、若いうちに踏み出したほうがいいと思います。


――それでは最後に、ベンチャー・スタートアップに興味がある人へメッセージをお願いします。

ベンチャー・スタートアップはまだ世の中にないサービスを提供します。
バックオフィスでさえも、会社のビジネスモデルに合わせた最適化が必要で、答えはまだ誰も持っていません。

自身のアイデアをかたちにしたい、会社の成長と共に自身を成長させたい、コーポレートの垣根を超え自分が愛する事業を伸ばしたい! と考える方は、スタートアップに向いていると思います。


――小野田さん、ありがとうございました!



株式会社スタイルポート|https://styleport.co.jp/

「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」をミッションに掲げ、不動産の世界にある古い常識を「アップデート」し、新しい価値を生み出すために誕生。日本特有の不動産流通課題を解決すべくクラウド型VR内覧システムを自社開発、2019年4月に『ROOV』をローンチ。同年12月にマンション販売支援システムを提供開始。
現在は3Dコミュニケーションプラットフォームへと進化し、新築マンションデベロッパーを中心に約80社、350プロジェクト以上の販売現場で採用(業界導入数No.1)。

※写真はすべてスタイルポート渋谷オフィスにて撮影
※写真撮影時のみマスクを外していただきました



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2022/07/27 (水)
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またの機会もどうぞお楽しみに。

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