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映画「42~世界を変えた男~」は、魂を揺さぶられる映画でした。

時は1945年。
彼の名は、ジャッキー・ロビンソン。

彼は、メジャーリーグ初の黒人選手で、
ドジャース傘下のロイヤルズに入団しました。

今から77年前。
こんなにも、アメリカの黒人への差別は
ひどかったのか。
こんなにもあからさまな差別が
横行していたのかとびっくりした
というのが、率直な感想でした。

私も、20年ほど前に
アメリカへ一人旅に行き
「なんとも言えない差別」を
感じたことがありますが
この映画の中の差別とは
比べ物になりません。

差別とは、
そう簡単に完全にはなくならないとは
思いますが、
ここまであからさまだということには
驚きました。
たかだか77年前のことです。

差別する人は、
相手チームだけでなく
自分のチームの中にもいます。
相手チームの本拠地にもいます。
ホテルだって泊めてくれない。
自分のチームの本拠地のファンの中にもいます。
脅迫だってあります。
頭部へのデッドボールだって。
スパイクで踏まれることだって。

ジャッキー・ロビンソンは、
これらの理不尽な差別に、
紳士的に立ち向かったのです。

そして、いつしか
黒人の子どもたちをはじめとする
未来を担う子どもたちの
ヒーローへとなるのです。

ジャッキー・ロビンソンはもちろん偉大ですが、
彼を信じて支え続け、忍耐力を与えたマネージャーである
ブランチ・リッキーという存在も大きい。

「やり返す勇気のない選手になれと?」
というジャッキーに
リッキーは
「やり返さない勇気のある選手になれ!」
と諭すのです。

どんな嫌がらせを受けてもひたすら
「野球をしろ、結果を残せ、そして紳士であれ」
を貫き通せと伝えます。

相手の監督から試合中に
侮蔑的な発言をされ、
ベンチ裏でバットを壁に叩きつけ
忍耐力の限界に
もがき苦しみます。
「勝つためには結果しかないんだよ」
「勇気で応えるんだ」
「野球選手にとっての勇気は暴力じゃない」

と諭しました。

紳士的に立ち向かう
ジャッキーの態度に次第に
次第に仲間や味方が増えていきました。

「全員が42番をつけたら誰が誰だかわからなくなる」

という仲間言葉の通り

今では毎年4月15日には、
大リーグではグラウンドにいる全員が背番号「42」をつけるのです。
どのチームの、どの選手も。敵も、味方も、関係なく。
「42」は、大リーグで唯一の、全球団共通の永久欠番なのです。

魂を揺さぶられるとは、まさにこのこと。

この映画の、

やり返さない勇気のある選手になれ!
結果を残せ、そして紳士であれ。

という熱いメッセージは、
現実社会で打ちひしがれ、もがく私の胸をうちます。

いい映画でした。
また見ます。

なんしかカッコいい大人になろう。

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