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通訳になるにはどうしたらいいの?


通訳になるためのどうしたらいいか知りたい方のために具体的に通訳の仕事内容からスキル、どのようにしたらなれるのかを細かくステップを踏んで説明してます!

通訳の仕事

通訳の仕事と聞くと、よくテレビで見かける国際的なニュースの同時通訳やハリウッドスターの来日、などで通訳する姿などを想像する方が多いのではないでしょうか。

外国語を瞬時に理解し、分かりやすく伝えるというのが通訳者
異なる言語を使う人同士が意思疎通できるよう、
相手が話した内容を「聞き手が求める言語」に訳して伝える仕事です。

会議や商談といったビジネスでの通訳、カンファレンスや国際会議、学会やシンポジウムといった大型イベントでの通訳、旅行客への観光案内通訳、法廷通訳、医療通訳など、活躍の場は幅広くあります。

この記事を読んでくれている方の中では学生などでまだ就職してない方は大学などで外国語について学び、それを生かして働きたいという方もいるかもしれませんね。


コロナ渦でのオンライン化に伴い国際化が進んだことで今後ますます通訳の需要が高くなるのではと注目を浴びています。

通訳の種類

通訳といっても、

  • 同時通訳

  • 遂次通訳

  • ウィスパリング通訳

の3つの種類があり、シーンに合わせて使い分けられていますので詳しく見ていきましょう!

同時通訳

同時通訳とは、話し手の言語を「ほぼ同時に」聞き手の言語へ変換し伝える手法

話の内容を瞬時に理解し、母国語へ変換することが求められるため、同時通訳には高度な語学力はもちろん、高い集中力が求められます。

同時通訳が活躍しているシーンは、国際会議や他言語シンポジウムなどが多く、これらは、長時間にわたることも多いので2~4名のチームを組み、15分程度で交代しながらの通訳もあります。
また、政治や医療などの専門的な内容を取り扱うことも多いため、翻訳中のメンバー以外が単語の訳出しを行うなど、協力しながら働くこともあります。

逐次通訳



逐次通訳は話し手の発言が一通り終わってから通訳する手法です。
通訳者は話し手が話している間、ノート・テイキング(話し手の内容を聞きながらメモを取る技法)を使って話の意味を翻訳、整理します。

同時通訳と比べると通訳までの待ち時間が発生するため、スムーズさには欠けてしまいますが、聞き取れない箇所や、意味の分からない文章は話し手に確認することもできるため、正確性の高い手法と言われています。
逐次通訳はインタビューや講演会などのシーンでよく活用されています。

ウィスパリング通訳

ウィスパリングは聞き手のすぐ横にスタンバイし、話し手の言葉をほぼ同時に聞き手の耳元でささやき通訳する手法です。
タイムラグがほとんどないという点は同時通訳と同様ですが、耳元でささやき、会話を邪魔しないウィスパリング通訳は、商談などのビジネスシーンで活用されています。

通訳の職種

通訳は、必要とされるスキルや経験によりいくつかの職種に分かれています。主には5つに分かれているので一つずつ説明していきますね。

会議通訳


国際会議やシンポジウムなどで活躍する通訳
国際会議などは専門性の高い内容を取り扱うことが多いため、通訳の経験はもちろん、多方面への深い知識が必要となります。

ビジネス通訳


企業の商談やミーティングなど、ビジネス上の通訳を行う職種です。商談やテレビ会議、社内ミーティングなど大小問わずあらゆるビジネスの場で行う通訳のことをいいます。 ビジネス通訳は逐次通訳やウィスパリングで行われることが多く、必要なスキルとしては、語学力はもちろん、一般的なビジネスシーンでの会話力、訳す内容についての専門知識を必要とする通訳です。

エスコート通訳


著名人などが来日した際、インタビューやイベントなどに同行し通訳を行います。 海外から凱旋のためやキャンペーンなどで来日したスポーツ選手や著名人などの社会会見、テレビのインタビュー、イベントなどに同行をし、スケージュールに合わせて通訳をする仕事。この人たちは映画や以前の仕事を通じてゲストと交流があったり、映画の公開においては字幕担当の翻訳者であったりと、何らかの形で訪問者とコンタクトがある人たちが起用されることが多い分野です。有名どころでいうとハリウッドスター来日のに同行する戸田奈津子さんなどです。

通訳案内業(通訳ガイド)


通訳案内士は資格が必要な通訳業で別名「通訳ガイド」とも呼ばれてます。日本を訪れる外国人に対し旅行に関する案内を外国語で行う職業のことです。観光地の紹介をしながら、日本の文化や伝統を伝えるガイドとしての仕事はもちろん、旅行のスケジュール管理や、宿泊先の確認、病気やケガ、落とし物といったトラブルの対応など、ツアーコンダクターのような役割を担うことも多く、会議通訳者やビジネス通訳者と比べると、サービス業としての一面がより強い仕事です。

コミュニティ通訳

医療や福祉、教育現場など、公共の施設で通訳を行います。
一般的に、ボランティア(無償)で通訳を行う人たちを指すため、厳密には職業ではありません。ですが、通訳のキャリアのスタートとしてこのような場面を活用していくことは大いに有効です。

通訳者になるには

通訳の仕事をするには、高い語学力を持っていることは必須条件なので、まず語学力を磨くことが大切です。しかし、語学力があるだけでは務まりません。通訳者になるには、他人の言葉を他人に伝える通訳には、独自の能力やスキルが必要になります。

  • 発言内容を漏らさず聞き取る集中力

  • 相手の意図を正確に把握する理解力

  • 即座に異なる言語で表現する表現力

などの様々な技術も必要になるからです。

通訳者になるための方法やスキルの身に付け方について説明していきます。

大学・語学学校・通訳養成学校に通う


外国語に強い大学やスクールなどに通って、外国語力を底上げしましょう。
通訳を志す多くの人が、通訳養成専門の学校や、語学学校の通訳養成コースに通っています。
通訳のスキルを身に着けることができる「通訳の養成学校」などもあるのでこれらを利用するのも良いでしょう。
また、学生さんは大学によっては「通訳」の講義を受講選択することも可能なのでそのあたりも調べてみてくださいね。

留学


通訳になるために留学経験は必須ではありません。
しかし、大学や養成学校などではなかなか身につかないネイティブ独特の言い回しやスラングなどを身に着けることができるため、通訳として活躍していく上では強みとなります。

通訳に必要なスキル・能力

語学力

当たり前ですが語学力は必要になります。通訳は使用されるどちらの言語においても、ネイティブの言い回し・スピード・発音に慣れている必要があります。

コミュニケーション能力

通訳は聞き手と話し手の橋渡し役となるため、コミュニケーション能力は欠かせません。
相手との関係性を理解し、適切な言葉で円滑に会話を進められるような配慮が求められます。

理解力・表現力

通訳者は会話の文脈や関係性などを考慮して、話し手の意図を正しく理解し、それを分かりやすく聞き手に伝えなくてはなりません。また、外国語独特の言い回しなども理解することが必要です。発言内容を聞き漏らさずに理解する力と、それを的確に言い表す表現力が必要です。

知識

医療や政治など専門性の高い内容を通訳することになった場合、その分野の知識が必要です。目指したい通訳の分野がある場合は、それらの知識を身に付けておくと良いでしょう。分野を絞ると強味につながるので仕事を依頼してもらいやすくなります。

経験

大学や養成学校だけでは学べないこともたくさんあります。
場数を踏んで実績を積むことで、柔軟性や通訳のスキルも向上します。
通訳者としてのキャリアをスタートする際は、ボランティア通訳などから経験を積んで、実績作りを始めることもおススメです。

通訳の必要な試験と資格は?

資格はいらない?

通訳者になるためには、公的な資格は必要ありませんが、通訳で生活していくレベルになるためには、それなりの訓練や準備が必要になります。自分の語学力のレベルを知るためにも、仕事を依頼する側の指標としても検定試験などを受けておくことはかなりおススメです。

TOEIC・英検

英検1級、TOEIC900点があれば自動的に通訳に採用されるということではないですが、エージェントによっては、TOEIC (R)で一定の点数の取得を登録の条件として挙げている場合もあります。
また、「ないよりはあった方がまし」という程度で、厳しいことを言いますが、「通訳として仕事ができるには、このくらいはないと話にならない」というのが現実です。

通訳案内士


通訳案内士になるためには、語学系で唯一の国家資格である「通訳案内士試験」の資格が必要になります。合格すれば通訳としての経験を積むこともできるので、挑戦してみるのもアリですね。

TOBIS

ビジネス通訳に関しては、スキルを評価するTOBIS(ビジネス通訳検定)という検定試験があります。
通訳として働く方、もしくは、通訳を目指している方の実力を測る試験として実施されているのでこちらもチャレンジしてみてみましょう!

TOBISはビジネスシーンでの通訳力を計る試験で、逐次通訳試験同時通訳試験の2つから構成されています。

1級…逐次通訳技術が十分備わっている。
同時通訳とウィスパリングにも対応可能で、ビジネス通訳者としての信頼度が高いレベル。

2級…逐次通訳の基礎ができており、慣れている分野ではウィスパリング通訳も可能。
ビジネス通訳者として適切なレベル。

3級…一般的な内容であれば、逐次通訳が可能。
ビジネス通訳者としては初心者レベル。

判定は成績に応じて1級~4級までありますが、通訳を仕事にするのであれば2級以上の取得を目指すと良いでしょう。
また、試験結果から弱点や課題を把握し、自身のレベルを正確に認識することで、スキルアップにも繋がります。

通訳者の働き方

フリーランス

通訳の大半がフリーランスとして働いています。派遣会社やエージェントに登録して仕事をもらったり、個人事業主として経営して活躍している人が多いです。IT・医療・金融など、様々な分野を経験して「実績」を積んでいくと、“新規案件”を紹介してもらえる機会が増えます。また、専門分野を設けると仕事をもらいやすいです。人柄や雰囲気がクライアントの評価に繋がるケースもあるので、身だしなみや作法に気をつけたり、元気よく対応することもとても大切です。
異なる分野の案件を日々対応するようになったら、自身で「事前準備」や「スケジューリング」を管理します。

社内通訳

通訳を募集している会社に入社し、通訳者として実務を積みます。正社員、契約社員、業務委託といった業務形態があります。日常的に通訳が必要な企業は、出費を抑えるため通訳者を「常駐」で雇うことがあります。
イベントの参加や出張への同行など、企業によって仕事内容の幅が広いケースがあります。
スキルを磨くため社内通訳として経験を積み、フリーランスへ転身する通訳者も多いです。
また、英語を使う会社に入り、通訳のポジションを後から確立していくというやり方も中にはあります。

ガイド通訳

通訳案内士、いわゆるガイド通訳として活躍する通訳です。
外国人を日本各地へ案内し、文化、伝統、生活習慣など、外国語を使って紹介する仕事。一般的な通訳と混同されがちですが、異なる点は発言する内容を自分で考えなくてはならないということ。
観光ガイドとしての役割も担いますので、旅行会社と契約したり、フリーランスで直接仕事を受けたりと、重要な任務を経験できます。

通訳のやりがい

最後に通訳のやりがいについて少し触れ、通訳を目指している人のモチベーションにつながればと思います!

結論から言うと通訳はいろんな世界を見ることができるのでこれ以上面白い仕事はないと思います!

もちろん英語だけでなく様々な知識も必要で事前準備にもかなり時間を要するという決して簡単な仕事ではないですが、やりがいの面では多くの人が経験できないようなことも経験でき、とてもやりがいを感じられる仕事です!

仕事で海外に行くこともできますし、通訳が必要な会食でお高いお店にに連れて行っていただけることだってあります!🥹

文化的背景の違いも含めて通訳できた!と思った時、お客様から「感謝の言葉」を頂けると、さらにモチベーションは上がります。

私は、話し手が伝えたい内容を日英両方の文化背景に合わせた表現場の雰囲気や空気感も意識して伝えるように心がけています。

会話のテンションや空気感をそのまま伝えられることができ、尚且つお客様に満足いただけた場合もかなりやりがいを感じます。また様々な方に出会えるという面でもとても面白い仕事だと思います。

是非通訳を目指してる方がいつか通訳になり、
いろんな世界を見たり
いろんな経験をして
飛躍してもらえたら嬉しく思います!!

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