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映画・アニメ・音楽を考察する

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人の心に残る作品には、人生に通じるメッセージが織り込まれている気がする。 私たちが感じたことを書き残し、誰か、何かへの示唆になったら。 映画・アニメ・ゲームを自分目線で考察するマ…
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#考察

【鬼滅考察】鬼を繋ぐ「血」、鬼殺隊を繋ぐ「縁」 多様性を肯定する物語

※考察という文章の特性上、下記内容にはネタバレを多く含みます。 未読の方、ネタバレNGな方…

【イカゲーム考察】ゲームが提供する「平等」は実在したのか?

遅ればせながら「イカゲーム」を視聴しました。初めて触れるデスゲームもの。 作中で印象に残…

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ナナミンが「子供を守る大人」であることにこだわる理由【「呪術廻戦」考察】

ナナミン初登場時、彼は「子供を守るのが大人の義務」として、虎杖を庇ったり励ましたりする場…

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本当に「人間らしい」のは誰なのか?【「呪術廻戦」考察】

呪霊たちは現状の人間たちを「一部の感情を否定する存在」と批判し、人間が抑圧する感情を持ち…

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夏油の変化を支える「意志」の在処

呪術廻戦2期を「玉折」まで観て、情緒がうわ~!!!!ってなったふせったーを書いたら、友達…

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「呪術廻戦」に流れる武士道の精神

日本のアニメはちょっと不思議だ。 敵はヒーローの変身と口上を待ってくれる。 一説によれば…

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『射精責任』と非対称性から読み解く映画『母性』

人間は自らの行いを正当化したり、歪んで記憶していたりするものだ。 「あの行いには愛情があった。愛を伝えるためだった」と主張すれば、受け取った方からどんな見え方をし、実際はどんなことが行われていたとしても、「愛情」に集約されて許されてしまうのだろうか。 DVの文脈で語られれば、許されることではない、と感じる人が大多数かもしれない。 しかしこれが親子間の話となれば、子は親に感謝し、親の愛を受け入れるべきだと言われることの方が多いのである。 『母性』の底流に流れる非対称性よ

宗教は人の愛し合う力を規制したのではないか

I lve youが飛び交う『クィア・アイ』最近、ネットフリックスオリジナルリアリティーショー「…

「家族」をキーワードに読み解く「クイーンズ・ギャンビット」

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 まえがきネットフリックスオリジナルの映像作品「クイ…

【Eve 「暴徒」を考察する】個性を取り戻そうとする子どもたち

歌詞とサウンドとMVが好きで、定期的に観たくなってしまう。 特にラスサビに入る直前の、主…

鱗滝さんの素顔が示されない理由から思うこと

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 アニメ版の「大正コソコソ噂話」で知ったのですが、鱗…

鬼たちはトラウマと隣り合わせている説

無惨が不変を好むとは本人の談。 ならばその血を分けられた鬼たちも不変を生きているわけで。…

宝石の国。第11巻まで読んでの感想と考察と予想。

雑多な箇条書きです。 ・えええええええ!?な結末。確かに第一部終わりっぽいところで……。…

宝石たちから紡がれる、美しい言葉【アニメ「宝石の国」考察】

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 アニメ「宝石の国」を観る中で気づいたことがあります。 宝石たち、言葉が綺麗。 それこそ磨かれ研ぎ澄まされたように、本質をついた言葉が語られることの多いこと。 私にとって特に印象的だった3つを紹介します。 シンシャ何かを実現するには信じることが必要という、スピリチュアルにも通じるメッセージだと感じました。 信じる必要を知りながら、信じ切れないシンシャの辛さはいかほどか……。どうか幸せになってくれ。 アンタークフォスの「