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落ち込んだ時にパワーをもらえる映画

週末になると、HuluやDisney+ (ディズニープラス)など動画配信サービスで映画や海外ドラマをよく観ていた。
 
「観ていた」と過去形なのは、最近はほとんど観ていないためだ。
 
海外ドラマは英語の勉強のためと割り切れるが、映画に関していうと、面白いと感じることのほうが少なく、時間を無駄にしてしまった、と後悔することのほうが多い。
 
なので、無駄な時間を過ごすのであれば、noteの記事を読んだり、執筆していたほうがずっと有意義な時間を過ごせる、と思ってしまう。
 
私は、元々映画が大好きで、1年で100―150作品は観ていた。
 
映画ではあまり心が響かなくなったのはいつからだろうか。
 
感動しなくなったのは、自分の中のセンサーが鈍ってきているからなのか、それとも、私の心を打つような映画を作れない製作者側の問題なのか、よくわからない、笑。
 
そんな私が、何度も観てしまう映画がある。その中で、今日は2作品を紹介したい(ネタバレなし)。

かなり前の映画だが、話題にもなったので、ご存じの方も多いと思う。
 
一つは、2011年公開のThe Help(ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜)。 

舞台は、1960年代のアメリカのミシシッピ州。上流階級に生まれ育った白人女性スキーターは、大学卒業後、作家を志しながら、実家に戻った。故郷の友人は皆、結婚や出産をし、当たり前のように家事や育児を黒人メイドたちに任せきった生活を送っていた。スキーターは、差別を受けているメイドたちの状況に疑問を抱き、彼女たちにインタビューを試みる。誰もが口を閉ざしていたが、やがて一人のメイドがインタビューに応じたことから、社会を巻き込む大騒動になる。 

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この映画は、実話ではないが、ミシシッピ州出身の作家、キャサリン・ストケット(Kathryn Stockett)氏のベストセラー小説を映画化したもので、1960年代の黒人差別が色濃く残る南部での生活が描かれている。

主人公の女性が、作家志望で、周囲がどうであれ正しいことに突き進む姿勢であることに、共感を覚えた(時代背景は異なるものの、私も、記者として少なからずそういう姿勢は持っていたので)。
 
人種差別やジェンダー差別が60年前は「当たり前なこと」として存在していたのだと思うと、一般市民の小さな声からキング牧師のような人だったり、メディアなどが、世の中の変革のために戦ってきたんだろうな、としみじみと考えてしまった。アメリカの人種差別は今も存在しているし、本当に根深い。
 

二つ目の映画は、2016年に公開されたMiss Sloane(女神の見えざる手)

主人公はエリザベスという女性ロビイスト(政府の政策に影響を及ぼすことを目的として、ある特定の主張をもって政党・議員・官僚などに働きかける人)。彼女が勤める会社に銃の擁護派団体から、銃規制強化法案を廃案に持ち込んでくれとの依頼が入る。
エリザベスは、個人的な信念のもと、その依頼を受け持つことを断り、銃規制派を支援する小さな会社に移籍する。彼女の辣腕ぶりから、勝利の兆しが見えてくるが、ライバル関係にある銃擁護派の策略で、自身の赤裸々なプライベートが露呈するなど、予測できない事態に話が展開していく。 

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この話も実話ではないが、私自身、ワシントンDCに住んでいたこともあり、ロビイストと呼ばれる人達と話をすることがあった。なので、このようなことはさもありなん的にも感じられ、最後までどう転ぶかドキドキする展開だった。ストーリー展開もさることながら、エリザベスのプロ意識の高さには圧倒される。 

全く時代背景も異なる2つの映画ではあるが、共通している点は主人公の2人の女性が、強い信念のもと、自分の道を突き進んでいるところだ。
自分が遠い昔に抱いていた仕事や何かに対する情熱を思い起こさせてくれる。落ち込んだ時にパワーをもらえる映画だ。
 
ちなみに主人公を演じているのは The Helpは、エマ・ストーン(Emma Stone)、Miss Sloaneはジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)と、どちらも大好きな女優。彼女たちの演技も素晴らしいので、まだ観ていない方に是非おススメです。

https://x.com/ATF_TOKYO 

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