株式会社FIREBUG
FIREBUG×CAMPFIRE 代表対談。スタートアップのトップは「語り部」であれ
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FIREBUG×CAMPFIRE 代表対談。スタートアップのトップは「語り部」であれ

株式会社FIREBUG
当社はエンタメの力で、スタートアップ企業のマーケティングをメインにさまざまなビジネスサポートを行ってきました。スタートアップ企業が直面する課題、FIREBUGだからこそ提案できるソリューションを、事業成長の後押しとなった事例を交えて紹介する対談企画「Startup STORY」。
記念すべき第1回のゲストは、CAMPFIRE代表取締役社長の家入一真さん。

人物像に迫る【後編】では、佐藤がずっと気になっていたという、家入さん独自のある視点が明らかに。

日本にもスタートアップ支援の動きを

佐藤 家入さんと出会ったのが2013年なので、もう7年も経つんですね。僕が執筆で関わっていたウェブデザイン雑誌のコラボ企画に、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)さんと一緒に出てもらいましたよね。

家入さん12

家入 ああ、懐かしい。その頃にはもうCAMPFIREもBASEもスタートしていました。

佐藤 僕もいろんなスタートアップの経営者の方々を、家入さんに紹介してもらって。ここまで人脈が広がったのは家入さんのおかげですよ。

家入 佐藤さんには、田村淳さんや西野亮廣さんを紹介いただきました。

佐藤 そうでした。

家入 海外だとセレブがスタートアップに投資する事例がたくさんありますが、日本では当時まだ珍しかった。スタートアップ支援につながる流れをつくれたらと佐藤さんに相談して、田村淳さんにBASEも含めて有望な若い企業の株主になっていただくことができました。ありがとうございました。

刺さるもの、刺さらないもの。その差とは?

佐藤 ずっと気になっていたんですけど、家入さんが「これは、いい!」「これは、面白い!」と思うポイントは、どこにあるんですか?家入さんに「刺さるもの」と「刺さらないもの」の差はなんだろうと。家入さん独自の基準が、絶対にあるはずなんですよ。

家入 それは、あまり考えたことがなかったですね。

佐藤 家入さんがいいと思ったサービスは伸びているし、家入さんのところに集まっている人たちは、みんなすごく活躍しているので。

家入 うーん、そうですね。投資したくなる起業家とか、この人好きだなと思える起業家っているじゃないですか。

佐藤 はい。

家入 例え話というか、これは僕の感覚ですが。
誰しも心の中に壺があって、苦い思い出、嫌な記憶、コンプレックス…そういったドロドロとしたものが入っている。その壺をツンツンと突っつくんです。

起業家と話すときも、プレゼンの内容以上にその壺の方に興味があって。それはつまり、「なぜ、あなたがこのサービスをやらないといけないんですか?」ということ。「あなたじゃなくてもいいのでは?」と突っついて、「いいえ、これは僕じゃなきゃダメなんです」「なぜなら…」と話が深まる中で、その人ならではの背景が見えてくる。そして突き続けると、ついに壺が割れてドロっとしたものが出てくる。僕はそういう人に魅力を感じるんです。その人たらしめる本質的な何かが絶対にあるはずで、それこそが「差」や「違い」になる。それを見つけられるかどうか…その視点はありますね。

佐藤 僕と最初に会ったときも、突きました?

家入 過去の話はけっこうしましたよね。

佐藤 それで、僕はどういう人間に見えましたか?

家入 まぁ、変わった人だなと(笑)。

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佐藤 確かに、コンプレックスだったり、不満だったり、そういった部分が創作に向わせるというか。アーティストもそういうタイプが多い気がします。家入さんの周りも、そういう人が多いですよね。

家入 そうかもしれない(笑)。

佐藤 時代時代で重要な場所があるじゃないですか。例えば、幕末だと薩摩に優秀な人が集まっていて、その中心に求心力のある人物がいた。最近のスタートアップ界隈を見ていると、その中心にいる人物が家入さんに思えてならないんですよ。家入さん門下の経営者はけっこういるじゃないですか、BASEの鶴岡(裕太)くんもそうだし。

家入 そう言われると「リバ邸」にも、そんな雰囲気がありますね。

佐藤 まさに!手塚治虫さんや赤塚不二夫さんがトキワ壮で切磋琢磨していたように。家入さんのもとに集まる中で、そこからいろんなサービスが生まれて、それによって人生が変わった人も多いはず。CAMPFIREもBASEも誰かの人生を変える大きな力がある。それは、すごいことですよ。

原体験に紐づくサービスへの思いの強さ

佐藤 CAMPFIREは、家入さん自身の経験や思いを 体現したサービスであることがよくわかりますよね。

家入 そう言っていただけるとうれしいです。僕自身が表現者になれなかったコンプレックスと、ある意味クリエイターへの嫉妬心も抱えている。その中で自分にできることを考えて生まれたのがCAMPFIREなので。

僕は家が貧しくて、住み込みで新聞配達のアルバイトをしながら美大の予備校に通ったけど、夢は叶わなかった。世の中にはお金が理由で、学ぶ機会が得られなかったり、やりたいことができない人がたくさんいる。

でも、仲間や支援者がいて、お金があれば、できることはたくさんあるはず。それをインターネットを介して実現したい。そこには僕がやるべき明確な理由がある。「なんとなくクラウドファンディングが流行っているから」「面白そう」「応援したい」とか、そんな薄っぺらい言葉から説得力は生まれない。原体験に紐づいているからこそ、思いの強さは誰にも負けない。それは、はっきりと言えます。

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スタートアップのトップは「語り部」であれ。

この言葉を若い起業家たちに言い続けてきました。会社やサービスを創った、その理由を何度も何度も繰り返し伝えなさいと。その思いが、社員やユーザーの心を動かしていく。そうすることで仲間が増えていくんだと。

家入一真の目指す、カラフルな世界とは?

佐藤 家入さんは、CAMPFIREによって世の中がどうなったらうれしいですか?

家入 クラウドファンディングはポスト資本主義社会における金融機関のようなイメージで、従来の銀行はすでに実績や信用がある会社に融資や調達をする。でも、今は個人を中心としたスタートアップやスモールビジネスがたくさん生まれている時代。そういったビジネスをしている方々は実績と信用という点で、従来の金融機関からはなかなか融資が受けられない。

個人を中心にした経済圏における新しい金融の仕組みを、クラウドファンディングというシステムを通して提供していると僕たちは考えていて、その観点を今後いっそう強化していきたいと思っています。イメージとしては、上下ではなく、人と人が水平につながって、その中でお金が行き交う世界。その世界では、個人を中心とした小さな経済圏が重なりあっていて、あるときは自分が調達する側で、あるときは融資(支援)する側にもなる。そうやってお金が循環して行き交う世界になったらいいなと思っています。

佐藤 家入さんが発している「お金に色をつけ、カラフルな世界にしていきたい」というメッセージは、そういったイメージに基づいているんですね。

家入 これまでのお金の使い方は純粋な消費行動。食べるためにお金を払う。ものを買うためにお金を払う。もしくは見返りのない寄付であったり、利回りが出るような金融消費とかが従来のパターン。でも、お金の使い方って、もっともっとたくさんあるはず。お金の使われ方が多様化する中で、そのグラデーションが豊かになっていく。

つまりカラフルな世界になる。

例えば、社会貢献活動も従来のNPOのようなかたちではなく、もう少しエンタメ要素が入った自由なものだったり、社会活動や起業もガチガチの資本活動ではなく、エンタメ要素が掛け算されたようなものとか。そういった自由で楽しい掛け算によって新しい可能性を生み出した先にカラフルな世界が待っている。

今はスマホで簡単にお金が送れる世の中。そうすると、お金がコミュニケーションの一つになっていくと思うんです。もともとその要素はあったけど、今まで以上に伝わりやすいかたちで「がんばってね」「応援してるよ」といった思いを乗せることができる。そういう優しい感情が届けられる世界をつくりたいですね。

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【前編】はこちらからご覧いただけます。


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Writer:龍輪剛
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