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環境と思考スイッチ

皆さん、こんにちは!
JCEL株式会社 代表の三坂です。

前回の私の記事では、「少しだけ優しくなれる」と題して、倍速視聴時代に逆行する、「鑑賞」について考えました。

まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください!

住みなれた環境で、新体験

「その人の生活環境によって思考が変わってくる」

漠然とそんなことは当然だろうと思っていましたが、最近そのことを実感することになりました。

私事ですが、2ヶ月ほど前に鎌倉にある海の見える築30年超の古い一軒家を借りて住み始めました。そこは使わない部屋が多数あるような大きな一軒家です。

生まれも育ちも東京の私にとって、ある意味あこがれの生活がスタートしたわけです。

毎朝、夜明けと共に1時間のヨガストレッチを終えて、海の状況が良ければサーフィンに出掛ける。その合間に仕事をするという自由気ままな生活を送っていました。

その間、仕事もリモートで事足りていましたから都内に出てくることもなくご機嫌に過ごしていたわけです。

そのような中で先日2ヶ月振りに品川にある自宅マンションに帰った時のことです。(こちらの自宅もまだ残っています)

自宅は周囲が高層マンションに囲まれ綺麗に整備された街並み。
駅からの道程があまりにも整備されていて、とことこ歩いている自分が「チェスの駒」の様に思えてきました。

マンションのエントランスに到着。エントランスからエレベーターホール、エレベーターに乗り込み最寄り階で降りて自宅玄関に。寸分の無駄もない見事な動線に強い緊張感を感じました。

玄関を入ると真っ白な内装と合理的な間取り。これまた寸分の無駄もない見事なプランニングにまた緊張感が。

実際には自宅マンションのつくりも自宅の間取りも典型的な都心マンションそのものであり、何十年もそのような環境で生活してきたはずなのに、わずか2ヶ月の海生活でこうも感覚が変わるとは自分でも驚愕しました。

ライフスタイルと思考のスイッチ

更に驚いたのは、自分の書斎に入って仕事を始めた時のことでした。

鎌倉の新居で溜まりに溜まっていた細かい確認作業が、品川の部屋ではサクサク片付いていきます。そうです、合理的な脳みそが一気に機能し始めあっという間に業務を処理していきました。なんというか、「仕事スイッチ」がピッと入った感じです。

これはいいぞ!とばかりに溜めていた事務処理を終えた私は引き続きプランニング作業に入りました。

するとまったくイメージが湧きません。浮かんでくるアイデアは間違いではないのですがまったく面白くないのです。

僅か2ヶ月前までここでプランニング作業をしていたわけですから、決して劣悪な環境ではないはず。

しかし、先程の驚くほどに迅速に進んだ事務処理作業とは程遠い苦悩の時間が流れていきます。なんというか「余白」が上手くつくれない感じです。

私はイメージするのを諦めて、プランニング作業を鎌倉に持ち帰りました。するとどうでしょう、意識が解放されたように作業が進みます。

一見無駄に思える「余白」が少しずつ活きてくるようになってきました。
一方で、またしても細かい事務作業は山積みです…。

思考スイッチの切り替え方

鎌倉と品川、どちらの環境が優れているとは言えません。ですが私にとっての「スイッチ」は明確にありそうです。

このことを知っていれば、かつての都心での決められた仕事環境の中でもちょっとした環境整備によって効率的に「スイッチ」を切り替えられたのではと思ったりしています。

だったら、鎌倉で細かい事務作業が捗る環境整備にチャレンジすれば良いのですが、何かが壊れてしまいそうで残念ながら未着手です…これから少しずつ探していきたいと思います!

皆さんにとっての「スイッチ」、模索してみても面白いかも知れませんね。


JCEL株式会社 代表取締役 三坂伸也

三坂伸也の略歴

一級建築士

早稲田大学理工学部を卒業。
1985年大成建設(株)入社。
1989年オリックス(株)入社。

オリックス不動産(株)水族館事業部長、オリックス水族館(株)常務執行役員を経て、2014年12月オリックス水族館(株)代表取締役に就任。

京都水族館(京都市下京区)、すみだ水族館(東京都墨田区)の開発・運営責任者として陣頭指揮を執る。

2019年 2月JCEL(株)設立、代表取締役社長に就任
JCEL株式会社
国内で常に新たな水族館の形に挑戦をしてきた三坂伸也が代表を務めるJCEL株式会社。満を持して海外へ進出、「水族館の公園化」

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