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357 「必要なら連絡くれるはずだから」という幻想。(稲田)2023/7/18

こちらのツイートが興味深かったです。

日本の中小規模の工場

  • ホームページすらない

  • 何作っているのか全くわからん

  • そもそも「見つけられない」

  • 見つけられないと存在していないのと一緒

試作や見積について工場側の方々の異論反論はあると思いますが、Webサイトについては芯を突いていると思います。「自社ができること」を全て書くことが大事です。マジで大事。世界観とかコンセプトとかそれっぽい言葉を使うのは後。野球をやるのにバッターボックスに立たなかったらお話にならないですよね。それと一緒です。

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Webサイトで厳禁なのは「こんな技術・製品は他社にもある」「もう古い技術だし…」「社外に情報を出したくない」というマインドです。なぜか製造系BtoBに多い印象。 価値を決めるのはユーザーです。あなたじゃない。勝手に決めつけるのはWeb活用において最大のNGです。全てテーブルに出すこと。

ユーザーが知りたいことを掲載するのがWebサイトの本丸です。出すべきことを出さないで、コンセプトとかデザインとか夢中に話し合ってもあまり意味はありません。ユーザーのために作るんです。上司による「それは他社にもある技術だ」などはそれっぽいことを言っただけで会社に貢献していません。仕事したつもりになっているだけです。仕事しましょう。

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ツイートしたらこんなコメントをいただきました。

ちょうど今のクライアントさんにこれを説得してる最中。情報出したがらず、うわべの言葉並べてるサイトでいい、と。「いや、それお客さんは何もわかりませんよ?」「いいんだよ、必要なら連絡くれるはずだから」
必要か判断できるだけの材料は投下してあげないと...

日本中のWeb制作会社が頷いているんじゃないだろうか。Webに慣れていない地方中小企業ほど「向こうから声をかけられる」と思っているんですよね。シンデレラか!といつも心の中でツッコんでいます。そもそもWebサイトを見つけてもらえないから声もかからないのに。いつか王子様が迎えにくるというシンデレラ症候群型のWeb幻想から地方中小企業は早く脱却してほしいといつも思っています。

夢なんか見ていないで、手を動かしましょう。それができるんだから。


関連note

製造系BtoBの中小企業におけるWebコンテンツの役割について以前noteにまとめています。よかったらご覧ください。

BtoB企業のWeb活用におけるコンテンツの役割とは?

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