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018 「コピペすらハードルが高い」という現実。(稲田)2021/11/24

お客様とミーティングしているときに、「弊社の営業部のおじさんたちはコピペすらハードルが高くて…」とWebマーケ担当者様が嘆かれる一幕がありました。その気分、とってもわかります。

「何回も教えているのに全然覚えてくれなくて…」「たぶん必要になったら聞けばいいと思っているから覚える気もなくて…」

日本の会社の総数は421万社だそうですが、そのうちの420万社で起きていそうなお悩みです。

DXやWebマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセスなどなど、世の中には色んな言葉が氾濫していますが、「コピペすらハードルが高い」という現実もある。
DXやWebマーケティングなどにぼくは基本的に賛同するスタンスですが、現実を見ないで声高にDX!DX!と叫んでも何にもなりません。(そもそも、今の長野県企業にDXなんていう全体指針は本当に必要なんだろうかとも個人的は思っています)

挫けず、現実を見据えて、やれるところからやっていくしかありません。
宮崎駿がよくいう「理想を忘れない現実主義者」です。

お客様とは「挫けず、やれるところからやっていきましょう。今大切なのは、ぼくたちの心を折れないようにすることです」とお伝えして、「コピペすらハードルが高い人向け」に超具体的な、超低いハードルの設定をして、今後の予定を立てました。

一般レベルのITリテラシーを持っている社員さんを評価してあげてほしい

で、それは粛々とやっていくしかないのですが、それと同時に、企業の経営者の皆さんにぜひしてほしいことが一つあります。

「何回も教えているのに全然覚えてくれなくて…」「たぶん必要になったら聞けばいいと思っているから覚える気もなくて…」

上記のような形で、日々がんばってくれている人をぜひ評価してあげてください。一般レベルのITリテラシーを持っている社員さんを具体的に評価してあげてください。彼ら/彼女らは「コピペすらハードルが高い人」のケアをしてくれているはずですし、社内のバッファーになっているはずです。

もちろん、「コピペすらハードルが高い人」にも一般スキルを獲得してもらう取り組みは大切ですが、時間がかかる取り組みです。
「一般レベルのITリテラシーを持っている社員さん」を具体的に評価してあげるのは比較的短期でできるはずです。後回しにしてはいけません。

これは「コンテンツを書くのが得意な社員さん」「SNSが得意な社員さん」「動画編集が得意な社員さん」も同様です。

そういった社員さんがいることはWeb活用に大きなアドバンテージになるのに、多くの企業は評価制度に入っていません。評価したことがないから、得意な社員さんがいるのかどうかすらも把握できていません。

これはWeb活用を具体的に走らせる際に致命的です。チームメンバーのスキルを把握していないのにサッカーの試合に出るようなものです。試合にならなくても仕方がありません。

これは今の評価制度の穴だと思っています。時代のニーズに追いつけていない故の穴だと思います。この数年で外部環境が凄まじいスピードで変化したから無理はないのですが。

今後、企業はWeb活用をより推進していくのは間違いありません。外部環境に対応しなくてはいけないので。そのためにも、社員のスキルや得意分野を見つけられる新しい基準と手法、社内の雰囲気づくりが必要になってきているとぼくは思っています。

詳細は以前noteに書きましたのでよかったらご覧ください。


今日やったこと
・BtoBのC社様の社内ミーティング
・BtoBのH社様海外マーケ用のWebミーティング
・BtoBのH社様国内マーケ用のWebページ作成
・BtoBのE社様に訪問ミーティング

2021/11/24

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稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
BtoB企業の成果に貢献するWeb活用について、Twitterで日々ツイートしていますので、よかったらご覧ください。

稲田英資のnoteはこちらです

主にWeb制作のことや、BtoBのWebマーケティングについて日々の気づきを書いています。よかったらご覧ください。


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