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vol.573 Webこそ適合性が重要。(稲田)2024/6/17
株式会社アナグラムさんの『顧客の事業にフィットしない外部の専門家は「毒」にすらなる』がとても興味深かったです。詳細はぜひ読んでいただければと思いますが、見出しだけでも頷くことばかり。
外部の専門家の事業理解を阻む4つの理由
1. 外部の専門家は、仕事の大部分が専門領域だから
2. 外部の専門家は、事業の全容が見えにくいから
3. 外部の専門家は、思考時間が事業主に及ばないから
4. 外部の専門家は、差別化より平準化が重要だから
事業にフィットしない「専門性」は「毒」にすらなる
・複数のプロセスが一貫=適合性 が大切
・広告こそ適合性が重要
・適合性が薄い広告が悪影響をおよぼす例
"あえてそうしていない理由"を掘り下げる
(例)求人サイトのフォーム改善提案
(例)アナグラムの請求書作成フロー
どうですか。読みたくなりませんか。中盤に「広告こそ適合性が重要」と見出しが入りますが、「Webこそ適合性が重要」と置き換えても通じると思います。というか、今後はそのフレーズを使わせて頂きたい。笑
事業主からすると、その粗は部分にすぎない
専門家の業務は、専門領域に関わるものが大部分を占めます。一方事業主からすると、その領域は部分にすぎない。むしろコアではないサブ領域だから、着手が遅れているし、外注しようとしているのです。
この領域の差が誤解を生みます。専門家からすると、専門領域に関してだけは「粗」が見えてしまうので、「こんな基本的なこともやってないのか」と感じる。しかし、事業主からすると、その粗は部分にすぎないのです。
このギャップが「分かりきった正論を上から目線で伝える」を生みます。
どこも引用したいことばかりですが、Web制作会社にとってみたら上記はめちゃくちゃ身に覚えがありすぎます。特に太字部分。最近はさすがに減ったと思いますが、ぼくはWeb業界に転職した10年以上前はこの雰囲気が色濃くあった。顧客を素人呼ばわりする感じ。なんだこの業界は…とびっくりしたことを覚えています。
「Webサイトは目的ではなく手段である」という認識がこの10年でずいぶん浸透しました。特にクライアント側の認識が変化した。Web制作会社のマインドが追いついていないくらい。「なんかカッコいいホームページにリニューアルしたい」みたいな顧客はほぼいない(いるかもだけどぼくはもう会わなくなった)。もっと課題感を持っているし、ビジネスを推進するエンジンにしたいと思っている企業がほとんどです。だからこそ、「分かりきった正論を上から目線で伝える」なんてことをしちゃいけない。すごーく気をつけたいと思います。
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