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問題追及の鋒先は上層部へ

 
問題となる出来事が起こる為には様々な要因がある
 
①問題発生を可能ならしめるシステムを作った上の人
②指導を誤り問題発生を未然に防げなかった中間の人
③システム不備と指導不足のもと、更に自らの過失を重ね問題をおこしてしまった末端の当事者
 
これもまた全体の相互作用による出来事であるが、問題点の指摘及び追及を衆目に伝える際の注意点をここに記してみたい

大切なことは、問題を起こさなかった多くの末端の人々と問題を起こしてしまった一人との違いを余りクローズアップてはいけない!と言う事

末端同士の横並びではなく、縦割りの階級を全体としてとらえる事により個人の問題ではなく、組織全体の問題と印象付けることができ、それにより伝え手側の問題意識は格上げされ「鋭い視点」と「広い視野」を持った正義の人、と言うイメージを世間に感じさせることが出来る

途中で「もちろん当事者が悪いのは当然だけど」と軽く触れ「でも問題の本質はもっと色んな角度から考えて行かないと、見えてこないと思う」とでも言っておけば間違いなし!

問題追求は、システムや指導方法など上へ行けば行く程「誰が!」と言う視点がぼやけてくる。それにより特定の個人攻撃との印象を持たれることなく、したがって誰からも怨まれずに厄介なごたごたを素通りする事が出来る

「ひょっとして彼もある意味では社会の不条理のとばっちりを受けたのかも?」ぐらいに言っておけば末端をいじめているという印象ではなく、あたかも路傍に咲く花を慈しむような菩薩っぽく見える可能性が大!

#創作大賞2023 #エッセイ部門


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