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Knowledge CAMPの裏話

「今とこれからを生き抜く知恵の共有の場」。
JAPAN BRAND FESTIVAL2021のKnowledge CAMPのテーマ。コロナ禍で深刻化された地域産業の衰退に対して、JBFは全国から集まった20事業者と一緒にその場をつくり始めました。

どのようなカリキュラムが、それぞれ異なる状況・課題・期待をもつ参加事業者同士が“知恵を共有”するきっかけになるのでしょうか?
Knowledge CAMPの運営を行ったJBFの戴と川原田が企画の設計を紐解いていきます。

Knowledge CAMP企画のきっかけ


Japan Brand Festivalは、コロナ禍で深刻化された地域産業の衰退に何かしら支援をしたいと考え、コロナ禍における中小企業の景気動向を分析しました。

その結果、未来予測が困難な状況下で自社のビジネスを存続させるには、事業の機会創出のための支援(外的支援)と、強固な企業基盤を形成するための支援(内的支援)が必要と考えました。
これらの支援を実行すべく、Knowledge CAMPとして企画をはじめました。

参加事業者の分析とカリキュラムのアウトラインを設計


Knowledge CAMPの設計と運営を担当する戴と川原田は、ミテモ株式会社の澤田哲也氏を招き、具体的な内容を企画し始めました。
まず、ビジネスを継続するために必要なフェーズを「課題発見期」「成長・推進期」「牽引期」の3つに分類。各フェーズの事業者がKnowledge CAMPに参加するジャーニーを想定し、JBFが提供できる支援内容を検討しました。

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この事業者の3つのフェーズ(課題発見期/成長・推進期/牽引期)と、外的支援・内的支援の双方向から、カリキュラムのアウトラインとして以下の内容を設定しました。

・自社の強みを再認識するための分析方法と実践
・自社の強みを伝わるための発信方法とプレゼン力の向上
・新しい事業を展開するための資金調達の方法
・事業を見直し経営に関する新たな考え方の導入

また、参加する事業者が知識を自分のものにしてもらうために、各勉強会は講師をお呼びして座学を実施し、その場で用意したワークフレームにインプットした内容をアウトプットするスタイルにしました。


カリキュラムの詳細設計


カリキュラムの詳細を設計する中で、今回最も大事なポイントは「順番」でした。
参加事業者には、これから未来予測が困難な状況下で自社の今ある強みは何なのかを分析し、その強みを展開していくためのステップとなるように、カリキュラムの順番を設計しました。

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参加事業者へのフォローアップ


先にも述べましたが、今回のカリキュラムは「順番」が重要でした。各回のプログラムをきちんとこなしてもらった上で、次のプログラムに望まなければカリキュラムの意味がなくなってしまうのです。そのため、我々は1社ずつ個別面談や課題のフィードバックを行いました。

また、Knowledge CAMPはコロナ禍の情勢を鑑みて完全オンラインで実施したため、必要なツールのインプット、サポートも事務局が行いました。

Knowledge CAMPのこれから


Knowledge CAMPは、参加事業者が今ある強みは何なのかを分析し、自社の強みを展開していくための踏み台です。
この踏み台を生かして、参加事業者には変化の激しい乱流のような世の中でも自社の活躍できる場や、自社が活用すべき場を掴み取ることに期待しています。
JBF2021ではKnowledge CAMPに参加した事業者が出展します。事業者の自社でチャンスを掴み取るための熱意をJBF2021で是非感じてください。

事業者コミュニティの話


Knowledge CAMPには自社のビジネス課題をクリアし、これからの10年に向けるための「知識・スキル」と「新しい仲間」を求める事業者が全国各地から集まっています。
Knowledge CAMPの各回では、事前課題と事後課題を課し、各回の講義テーマにおける自社課題の分析と今後のアクションを考えます。
事前課題はグループワークの際に、一人一人が各回のテーマにおける自社課題の分析結果を発表しています。

しかし、Knowledge CAMP序盤の回では課題の内容と時間の設計によって取り組める事業者が少なく、事業者のワークの満足度は決して高くはありませんでした。

そこで、参加事業者がKnowledge CAMPを参加してから改めて得たい知恵は何のか、期待していることは何なのか、各事業者に個別面談を行いコミュニティの見直しを行いました。


求めていたのは「仲間の意見」


面談で見えてきたのは、「知恵の共有の場」の見直しでした。
参加事業者は「知識・スキル」と「新しい仲間」を求めてKnowledge CAMPに参加しています。
講師の「知識・スキル」の共有だけでなく、仲間の意見を求めているのではないか。
知恵の共有を講師からの一方的なものとするのではなく、Knowledge CAMPに参加する人全員が共有し合う有機的なもの。それこそが「知恵の共有の場」であると再定義しました。

この「知恵の共有の場」を実現すべく、ワークの時間を増やし、事業者同士がお互いフィードバックし合う時間を設けました。
フィードバックをするからには、相手のことをよく知る必要がある。そのコミュニケーションの機会を設けるためのオンライン忘年会の実施も行いました。

全国各地から参加している事業者が、オフラインで一同に会することが難しい中ではありますが、「知恵の共有の場」としてオンラインでもできる場作りを引き続き行っていきます。

こうしてKnowledge CAMPも、人と人と人の熱を帯びてきました。
3月のJAPAN BRAND FESTIVALでこの人と人と人の熱を伝えられるように、さらなるチャレンジをしていきます。

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Knowledge CAMP設計・運営担当 川原田(左)と戴(右)

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