日本での転職活動1
引き続き日本での一時帰国のネタである。
昨年のコロナ禍、香港は21日間のホテル隔離を強要する時代。
隔離対応のホテルは大体1泊1.5万円から2万円くらいするところが多くそんなんで21日も隔離してたら30万円から40万円が吹っ飛ぶので気軽に帰れない時代だった。
そんな折、3年ぶりに3か月、家庭の事情で日本へ帰ったワタクシ。
最初の1ヶ月くらいはとことんこれまでやれなかったこと、日本でしかできないことをし続けたワタクシだったのであるが、色々やりつくしてきて、今度は何をしようかと思っていた矢先、
「そう言えば12年海外で暮らしたワタクシ、いったい日本での市場価値ってどんな感じなのかしら」
と思いたち、つい出来心で転職サイトに登録をしたのだった。
この時点で日本で転職をする気は一切なし。ただ、色々なリクルーターの方と話してみるのも面白そうだなぁ~と思い、軽い気持ちで登録をしたのである。
が、
一人目のリクルーターがびっくりするような案件をもってきて「すげーー!!そんな案件受けられるの?!」と驚愕と共に心を躍らせたワタクシ。それに味を占め、次から次へといろいろなリクルーターとアポを取り付けていくことに。
ところが、たまたまこの一人目の人がすごくいい案件を持っていたというだけで後から来た方々はみな
「あっ…現在は日本に住んでいないんですね、、日本に住んでいない方に仕事を紹介するとアレがアレで違法になってしまうのでアレあれ」
アレアレ言ってんじゃねーわよ!!!
という担当者やら、中にはとても驚いたことに
「転職に際してはそんなに年収を上げることを視野に入れない方が良いですよ?」
と真顔で言放つ驚くリクルーターもいた。
まぁ、特にこの人とはもう今後二度と話をすることもなかろうかとおもったので、
「じゃあ皆さん、どうやって給料を上げてるんですか?」
と、素で突っ込みを入れた。
多分こんなにお金の話をしてくる人もいらっしゃらないのでしょう。露骨に慌てた顔してたが
「やはり、希望の業界で経験を積むために給料の基準を落としてでも入り、そこで経験を積んで社内で昇給を目指していくという方が多いですね」
などとトンチンカンな事を言うので
「でも、日本て給料上がらないですよね?同じ業界内での転職で年収を下げてまで転職をするメリットってよくわからないんですけど、そんなことしたがる人いるんですか?」
と、真面目に質問してしまった次第である。
正直香港では、10%とか15%狙いで転職を目指す知人も多く、そのため20%とか25%とかで吹っかけ、10%、15%上げで落ち着くというのを達成する人がワタクシの周りには多いので、その、「年収を下げて転職をしたい」という謎の謙虚さはよくわからず…という話をすると、
「でも、ここは日本なので」と吐き捨てる担当者。
…そんなにアウェイかしら、ワタクシの感覚。
…もはや何も言う言葉が見つからない…。
しかしそれもそのはず。日本では賃金交渉をする人はほぼいないのだという。
というか、給料上がらないと愚痴を言う人はたくさんいるのに、全く自分から働かけないって…
…どんだけ受け身なの?!
と思ったけれど、。
まぁ、ワタクシは特に日本で何が何でも就職をしなければいけないという事はない状況にあり、どんな面白い案件があるんだろうともって眺めていた程度だったので一切焦りもなく興味がなければきっぱり興味なし、給料今より下がるの論外と強気な態度でミーティングを行った。
そんな中、結構ビックリするような好条件の案件を頂いたワタクシ。
その内容は
「現地採用なんかで海外に出たら日本で使えない人材・どこにも再就職できないような人になるよ」
と脅しをかけた両親の刷り込みを完璧にぶち破るものだった。
えぇ、だって、そこの会社の案件は新卒時代の年収の3倍強。
まぁ、別にオファーをされたわけではないので面接で叩き落されることも十分想定されるわけなのだが、こんな案件が回ってくるような機会もあるんだなぁ…と思ったワタクシ。
なんか親から刷り込まれた
「お前は取るに足らない、こんな程度の人間だ」という偏った評価を、まに受けてたら、永遠にフィルターにかからないお話だったろうなぁと思う。
しかし、話を進めれば進めるほど「この業界の仕事を日本語で学べるって実はものすごく面白い経験になるかもしれない」と思ったワタクシ。
ワタクシは今の業界で仕事をすることはや5年。しかし、弊社は日本人は同僚N子が会社を去って以来4年半会社で一人。欲しい情報はすべて英語で拾わなければならないという状況で働いている中、今回の求人の情報にしても英語とは比べ物にならないくらい早く情報が拾えるし、仕事をすることになれば同じように日本語で素早く学ぶことができるのではないだろうか…
…そんな事を想ったら突然それは面白いかも知れないと思うようになり…
そんなわけで、ものすごく気軽に・気楽に興味本位で応募することになったのである…。
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