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マイナス12度のクリスマス・イブ in NY

昨日(23日)の昼間に、小雨の中、5th Avenueで最後のクリスマスデイスプレイの写真を撮りながら街を歩いていたら、なんだかどんどん寒くなってきて、ふとiPhoneを見たら、マイナス3度ぐらいの気温になっていた。

極寒の中、急に風も激しくなってきたので、とりあえず、家路についた。
家に戻ると、暴風の音が窓ガラスを割りそうな勢いで夜中まで続いていた。

そして、今朝、目が覚めると気温は見事にマイナス10度を下回っていた。。。

しかもクリスマスイブ。
明日のクリスマスも、マイナス気温だ。。

Christmas tree at Rockefeller Center

とはいえ、そもそもここでもクリスマスの概念は日本とは全く違う。私は以前のnoteのバレンタインデイに関するの記事の中でも書いたのだけれども、クリスマスというのは、日本とは違ってキリスト教文化の欧米諸国では、神聖な日なのだ。

https://note.com/jasminflower/n/n8cbb2dce5edd

だから、クリスマスイブも、日本では、いつからか家族で過ごす→カップルで過ごす日、なんていうロマンチックな事に完全に塗り替えられてしまったのは、当然ながら、広告業界の巨大なマーケテイングプロパガンダの影響だ。

さて、そんな状況から、ここではクリスマス当日こそが本番なので、24日(イブ)というのは、言わばその一大イベントであるクリスマスという世界的宗教行事の厳粛な前夜祭の日のようなものなのだ。

Lion statue”Fortitude" in front of the New York Public Library

そして、この日のキリスト教の人たちのメイン行事は、夜の時間帯にミサに行くことだ。それは、教会によっては、次の日、つまり、聖なるクリスマスに日付が変わるミッドナイトに向けて行われる。

そのため、イブの日というのは、基本的に多くのお店は開いていないし、開けているお店があったとしても、3時ぐらいには閉まってしまう場合がほとんどだ。

そうなると、基本的には日本のお正月と同じような状況になるので、多くの若者たちも、実家に帰って過ごすというのが定番だ。しかも、忙しい彼らは、近郊に家族がいれば、24日に家族の元に移動する場合も珍しくない。

そんな訳で、クリスマスイブの午後3時ぐらいまでというのは、街中では家族へのクリスマスプレゼントを何とか25日に間に合うように手に入れなればいけないので、そのための最後のショッピングの争奪戦がそれなりに凄まじかったりもする。

Window Dayspray at Louis Vuitton store on Fifth Avenue

そして、お店も閉まり、人も少ない街にいて、一番持て余してしまうのは、日本人を含む、基本的にキリスト教ではない人たちだ。

日本人の場合、夫婦関係ならまだしも、例えば付き合っている相手のお家がオープンファミリーではなく、それなりに信仰心の強いタイプのキリスト教の家だったりすると、クリスマスも家族のところにはなかなか一緒には連れて行ってもらえず、国籍や宗教の違う彼女だけは取り残される、みたいなことも、結構普通に起こったりする。(そもそも本来は宗教色が強いファミリーイベントでもあるので、女性側にしてみると、実はその方が気が楽という話もあるけど)

そして、このシーズンは、毎年ほぼ、ユダヤ教だと「ハヌカ」というこれも神聖な清めの為のお祝いである「光の祭典」の時期に重なる。
ハヌカの場合は、ある一定の期間(8日間)に行われるイベント(毎日ろうそくに火を灯していく)なので、クリスマスのように1日だけではない。

Dreidl piece playing on Hanukkah day

つまり、ユダヤ教の人たちにとっては、クリスマスはハヌカをお祝いして過ごす8日間の中での自分たちとは全く関係ない1日ということになる。

そして、私たちの場合は、もともと日本のコマーシャリズムの中で育ち、クリスマスには、それなりにいいイメージを持っているせいもあって、ここでの日本と勝手の違うクリスマスの過ごし方に戸惑う人たちも、少なくない。

そのせいか、クリスマスイブの日本食スーパーは、持て余して鍋をする事に決めた日本人の買い物客で、いつもより混み合っていたりすることも決して珍しくはない。

以前ユダヤ人の知り合いに、君たちはキリスト教じゃないよね、だったら映画に行こうよ、と誘われてクリスマスイブだったかクリスマスの日に映画に行ってみて驚いたことがある。

映画館の中には、やや空き気味の座席の一般の人たちに紛れて、普段はミッドタウンの宝石街かウイリアムスバーグ(ブルックリン)のコミュニテイーのある場所ぐらいでしか見かけない、正統派(ハシデイック派)のユダヤ人の人たち、つまり、黒い山高帽に、耳の横のカールした髪だけを長く伸ばした男性たちが思いの外たくさんいたのだ。

それはあたかも、キリスト教に対抗するかのようなユダヤ人の人たちの伝統的な習慣にも思え、少しばかり複雑な気持ちになった。(もちろん友人は正統派のユダヤ人では全くなかったけど、そういった習慣には度々肖っていたようだった)

まあ、そんな訳で、とにかくクリスマス、そしてクリスマスイブというのは、西洋諸国では日本とは全く違う、家族で静かに過ごす1日になる。そして、ここにはいろいろな民族がいるし、またクリスマスの過ごし方も様々だ。

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では、健やかで平和なクリスマスをお過ごしくださいませ。メリークリスマス!

















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