Jasmine

思ったことを思ったままに

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最近の記事

スピノザの診察室

スピノザの診察室ー夏川草介 著。 この一冊の中で多大に共感し、人間の個性の面白さを実感し、その共鳴に心踊らされる。そして人の温かさに涙し、人それぞれの死への向き合い方を学ぶ。 一言で言うと、よくこれだけの人間の感情という複雑極まりないものを、文字に起こしてくれたな、と。物語にくっきりとした背景を映し出し、その中で人がふと考え、抱えるであろう問題をここまでクリアに、温かく肯定してくれたなあと。 初めに言いたいのは、本を書く人は本当にすごい。みんなが求めている言葉や表現をすー

    • 自分にとって一番大切なものとは?

      久々のWords。 健康であることとはどれだけ素晴らしいか。 家族や友達、愛する人に囲まれた生活がどれほど尊いものか。 ここ数年間の中で、本当に一番ショックな出来事があった。それは、大切な人がもうこの世に存在しないということ。あまりに突然だった。 毎日、ふと考えると涙が出る。 常に”会える時に会っておく”ことを大切にしているけど、それでも”もっと会いたかったな”と思ってしまうものなんだなー。 家族と離れて過ごすとわかる、そのありがたみ。 私が最近深く感じることは、

      • 水車小屋のネネ

        水車小屋のネネ、読み終わりました。 すーっと読める本だった。まるで自分のことか、もしくは知っている人生が描かれているような気分だった。こうやってどこかの誰かには見えない人生やドラマがあって、それをみんなが歩んでいるんだよなあ、と考えずにはいられない本だった。 私が一番好きだったセリフを。 私はこれ以上同意することができないくらい、共感を抱いた。 人と関わることが好きなのは、そこに毎回想像を超えるような経験、価値があるから。 今までのどんな経験をとっても、出会った人が分け

        • 分かってくれる人がいるということ

          遅すぎるのは承知の上で、魔女の宅急便を見た。 今まで少し見たことはあったものの、最後まで見たことがなくいまいちストーリーが分からずにいた。トトロも同じ。そういう映画、ちょくちょくある。 どこか今の私と同じ状況にいるキキに共感を抱きながら、見入ってしまった。 自分の故郷、慣れ親しんだ場所を離れて、一人で暮らして見る。場所探しも、人間関係作りも、全て一からというのは相当しんどいものだ。かなり労力がいる。 何が一番しんどいパートなのかというと、誰も自分をわかってくれないところ。

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          Opportunities don't happen. You create them.

          新天地に移動し、2週間になる。かなりシンプルな生活になった。誰も知らない環境ということは、自分をこんなにも簡素化させる。 メルボルンを出ることは、予想以上に寂しかった。2年前には想像もできなかった、こんなにこの街と、ここで出会った人たちを愛するなんて。 こんなに愛を持って接してくれる人に出会って、こんなに親密になれるなんて、幸せな気持ちでいっぱい。ここで明確になったのは”愛を持って接してくれる人”が好きなこと。 これは別に毎日連絡を取り合うとかではなくて、会ったら時間があ

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          不安の9割は起こっていない

          眠れないときの、note。 不安な夜だ。悲しいニュースと、悲しい出来事が重なって不安な夜。これ以上悲しいことが起こらないといいな、全てことがうまく進むといいな。そんなふうに考えて眠れない。 人にコントロールされるのが大の苦手で、特に勉強になるとそう。人をコントロールしたがる人との間で生まれた少しの口論。昔、母ともよくそれで喧嘩したっけ。母は私の特性を徐々に理解していき、最後にはすごく上手く扱ってくれたなあ。 もう一つは少し不安なアクシデントがあって、大丈夫かなあという不

          不安の9割は起こっていない

          好きなことへのエネルギー

          自分で決めたものの、英語学習への意欲が続かない。そもそもやりたくないのかもしれない、英語が話せるようになりたいのに、その勉強が好きでなはない。自分でもこの矛盾に頭を悩ませる。 昔から人に勉強をしなさいとか、これをやりなさいとか言われるのがどうも癇に障り、思春期は塾に行かせられるのが嫌で親と喧嘩をしたり、塾に行くはいいもののかなり不貞腐れていたりと散々だった。そこから学んだ母が、大学受験の時はそっとしておくようになった。その方が効率がかなりいい。 自分でやると決めてることは

          好きなことへのエネルギー

          スリランカ旅行記

          今回訳あってスリランカへ。 久々のこの暑さ、湿気、そしてトゥクトゥク。凄まじい交通量で、信号も少ない。どんどん車が割り込んでくる、まさにカオス状態。よく事故が起こらないな、なんて不思議に思う。そんなこのアジアに揉まれる感じがいい、たまらなくいい。 道を少し歩くだけで観光客であることから、タクシーやトゥクトゥクの声がかかり、時には(ほとんど)ぼったくられ。そんな日々。声をかけてきて、勝手にバス停を案内して、お金をせがまれる。 けど心優しい人が多いのは紛れもない事実。 結婚

          スリランカ旅行記

          人の心の健康

          近年、精神的な病は増えている。もちろん色んな影響がある。特に言われているのは情報やSNSの発達で、見たくなくても情報が勝手に入り込んでくる。自分でコントロールしないと不必要な情報がたくさん目に入る。 それはさておき、私が考えているのは人に対する態度のこと。 私が働いているカフェがもうすぐ閉店する。うちのボスがストレスを抱え過ぎてもうこの仕事をやりたくないのが本音だと思う。もちろん他にも色々な理由はあるけれど。ここ数ヶ月で多くのものが値上がりしている、けど値段をそう簡単に上げ

          人の心の健康

          自分の価値を見失わない

          今回は全くまとまりのない文章を、ただ言葉にしたくて書いてみる。 今読んでいる本の中に、 って言葉があって、うわぁこの言葉に励まされる人多いんじゃないかなぁと思っていて、もちろん私もその一人なんだけれど。 元気がない朝に、呪文のように唱えたりもするくらい。 自分を信じることがいかに難しいか。自分の選択に自信を持つことがどれだけ大変か、結果がついてこないうちが特に。 新しい決断をしたばかりで、けどその道のりが遠すぎて絶望していたところ。 本当にこの選択でよかったのかな、こ

          自分の価値を見失わない

          引き寄せの法則

          引き寄せの法則、これは本当だと思う。引き寄せの力を大いに借りて生きてきたと思う。私が体験した引き寄せエピソードをチラリと。 まず、大体この人と知り合いたいな、とか仲良くなりたいなと強く自分の直感がいう時は必ずと言っていいほど知り合える。飲み屋にいるだけでもそう、自分からそのオーラが出てしまっているのでは?というくらい。 日本で働いていた時も、なんかこの人と将来仲良くなりそうだなあと思っていた人たちと、辞める最後の方になってトントンと仲良くなった。時間はかかったけれど、今思

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          不完全さを愛す

          日本は完璧や1位を目指す文化が社会全体に根付いていると思う。 異国に来て尚更感じる、みんな間違えて当たり前だし、あまり気にしていないことを。そこがもちろんいい面もあり、パスポートの強さが国民性も物語っている。 不完全さを愛おしく思うようになったのは大人になってからかなぁ。 人間って不完全、誰しもが。すごくいい。 どこか抜けていたり、ある分野ではすごい力を持つ人の不完全なところを見ると愛おしく感じる。とたえば完璧に形どったはずのクッキーがオーブンに入れたら割れてしまっていたり

          不完全さを愛す

          自分の身体を知る

          自分の体を知ることは大切だと、最近しみじみ感じている。 去年体重がすごく落ちた、食べていたのに。ストレスを感じないタイプだと思っていたけど、どうやらストレスを感じていたらしい。胃腸の調子も悪かった。 今思えば、なんでもっと自分の身体の声に耳を傾けなかったんだろうと思う。 オーストラリアに来て、野菜中心に食生活が変化した。ホームステイをしていたのもあるし、外食は結構な値段になるし、何より自分で家庭料理が一番美味しいと思うから。その他にも、外に売っているものにそそられないという

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          Life is short

          人生は短い、と何度も聞いたことがあるけれど、すぐに忘れてしまう。 念頭にはあるはずなのに、毎日の忙しさに負けてしまうの。 悲しい事故が起きた、最近で2つ。 YOSHIくんを少し知っているくらいだったけど、カリスマ性に溢れた人だったと思う。ニュースを見てショックを隠せず。インスタグラムをフォローはしてなかったんだけど、見てみた。そしたら、若いなりに社会という重荷を背負っていたんだろうなという言葉が並べてあった。 彼はまだ18歳。私が印象的だった言葉を載せていく。 ”人の全

          Life is short

          愛とは

           ここ1ヶ月、愛について深く考えているので、文字に起こしてみることにした。 私なりの愛の定義は、その人のいない時にその人のことを想像したり、変だなあと思うところを愛おしいなぁと感じたら愛だと思っている。例えば、パン屋さんに行って、自分が食べたいというよりも「これを買って行ったら喜ぶだろうなぁ」と思いついてしまったらそれは愛。仕事中にふと変なところを思い出して、クスッと笑ってしまったら愛だと思う。 好きという感情は恋でも愛でもあるけれど、急激な感情であったらそれは恋だと思う。

          満足すること

          オーストラリアに来て1ヶ月が経つ。 ここにきて感じることは、人々がゆったりとした時間を過ごしていること。 そして特に高齢の方に接する機会が多いのだけれど、自分の生活に基準を設け、それに満足していること。自分のお気に入りをとことん愛すところに温かさを感じる。 例えば、毎日、もしくは決まった日に”いつもの”と言ったら正しいだろうか、お気に入りのカフェに来て新聞を読み、くつろぐ。勉強をするため、仕事をするためというよりか、くつろぐために来ている。それが楽しみなんだろうなということ

          満足すること