「感じている存在」の私たち

2021年9月2日 01:20

沖縄で小さな料理教室をしています。
レシピと一緒に季節のメッセージをお渡ししていて
noteにも載せています。

9月のメッセージはこちら✨
今回沖縄りうぼうからオファーを頂き
公式アンバサダーとして
レシピ提供する事になりました。
良かったらちょっと最後までお付き合いください♪

白露　（９月７日〜９月２１日〜）

　鶺鴒鳴　せきれいなく
　　　　秋の虫たちの演奏会が始まる頃

人生の道のりって…瞬間瞬間の選択の連続で
その時あんな事があってこんな事になって
その後こうだったから、私はこうして
で、最後はこうなったんです、、。。と、

何かしらの相手の反応からの繰り返し

その時こうしましたの背景には
「こういうわけだったんです…」
という思いがあって

沢山の相談を聞いていると
背景にあるその人が持つ膨大な人生背景からの理由に満ちているからこそ

出来事からの解釈と　
そこからの行動は
多様なんだなといつも思います。

心というものは目に見えないもの。
考えも、気持ちも含めて
物理的に目に見える形で
お互いに共有することができず

だからこそ続く関係性の中
関係の中で相手と
どうにかしなければならない日常では
見える形にしていくこと

その見える言葉とかや態度という表現ツールを
どう使いこなし、やりとりしていくかは
本当に人生の大きなテーマであるのかも
しれません。

お恥ずかしい話ですが
お金が無くなった時と
何かやらかした時にしかかかってこない
息子からの電話で

「お母さん、捕まった！」

というところから始まり
単語でしかものを言わなかった数年前

「え！どこで？いつ？誰と？？で、
　　　　　　　　　　　なんで？？！！」

と取り調べみたいな会話に
『だからー！』と全く会話が成り立たない
この内容よりもこの態度にカチンと来て
しばらくコミュニケーションが
噛み合わない時がありました。

こういった相違はよく起こることかもしれなくて
言語の媒体でだけでなく
非言語という、言葉ではないところにも
人の感情は大きく及んで
対人関係はベースがそれがゆえ、、

声の大きさ、速さ、表情、態度、間、に至る
非言語の部分を人は『感覚』というものを通して　常に敏感に味わっているのだろうと思います。

そうやって出来事からの解釈を
自分自身で無意識に決定し続けているからこそ

人っていうのは
『感じている存在』なんだなと
つくづく思うのです。

伝える事と、伝わるという事が
全然違うことも多々あって

自分の話した事が全然違う形で
伝わっちゃう時もあるし

例えばこのケースの場合の前提として
本人が苛立っていた事や
私に怒られるかもしれないといった恐怖感を
前提として持っていた背景も
読み取れたりするわけで

私のことを「話を聞いてくれないだろうな、、この人は、、」という解釈を相手が持っていたこと

実際そうだったと本人の口から聞くと、
ああ、、信頼関係ができていなかったんだな、、と
そもそもの根底を見つめ直す事になりました。

コミュニケーションは時に面倒で

親しくなることを面倒だと感じたり、恐れる心理が働くこともあるし、話の店じまいでシャッターをガラガラ下ろしたくなるその隙間に指が出てきて
「まだ終わってないー！」と、、湧いたものを止められなくなっちゃうシチュエーションの話もあるし、、。今やったらドッチボールになっちゃいそうで、、今はここですったもんだやりたいわけじゃないんだって、、、どちらかがそう思っていたりしていた時こそ、
感情が高まっている時の話というのは何のいい事もありません。。。

湧いてくる感情、お互い持ち込んだら必ずと言っていいほど情の沼にまみれてしまう…
話したいのか、避けているのか、とことん話さなきゃいけないとか、雰囲気でわかるから
たくさんの人の人生の話を聞いていて私自身も含めて感じることは
お互いの間でどうにかしないといけないのなら
会話の半分ずつのやり取りの中、相手と同じゴールを見ているのか？という事
とっても大事なんじゃないかと思います。

出来事に対してどのような反応をするのかの半分は全て自分に委ねられているからこそ
一回くらいはそこに触れたり、確認したり、お互いに今重なり合っている部分を見い出していこうとする気持ちを先にどちらかが持たないと、コミュニケーションって全く交わっていかない。

理解し合うこと、共感し合うこと
わかりあうという事は
正しいとか、間違っているかとか、
あたかも、どんなこともお互い無条件で
受け入れ合うことではなくて

相手は今、私に何を語りかけて来ているんだろうと、私は相手に何を伝えたいんだろうと、
全部が全部同じ意見や環境なのではなくて、お互い違う人間として違う意見や立場や環境もあるよねっていう立ち位置を、お互いに認識するところがスタートなのかもしれなくて

より良いコミュニケーション
話し合う、伝え合うっていうことは
お互いに言いたいことを言い合うのも半分、でも
聞きたいことを、聞きあっていく関係性に発展があるんじゃないかと思うんですよ、、
ああ、、あなたはそう思うんだ、、って

もし苛立ちの中で自分の感覚が何を感じ取ったのなら
お互いにとって新たな形で未来に出会い直せると、一旦ストップをかける事もできる。
こうなったら良いなと、話し合える可能性のいつかのその時、待ち合わせできたらと。

　その間に、相手をリスペクト出来る器、相手の話も、両方受け入れる器が育つのかもしれません。

出来事の関連をお互いの人生の物語にして繰り返し綴っているからこそ

私の中に心があるんじゃない
誰かとの間に心があるんだって
私とあなたの間に心があるんだから
人間という、人の間に心があるんだから

悩みの根源は、わかって欲しい、
これだけなのだから…