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移住先を決めるという事

軽井沢 伊豆 蓼科 富士見高原 那須

美しい夕日がみたかった

子どものころから東京で育ってきて、素敵なブティック、美味しいレストラン、美術館、音楽の公演、そういうキラキラしたものが好きだった。

コロナで外出できず、家で過ごすうちに私は今までの生活に戻りたいという気持ちは失せ、そうしたキラキラが輝いて見えなくなった。むしろ、朝の散歩、コンクリートの隙間から力強く生える春紫菀、海に浮いて揺れる水鳥の群れ、静かだけれど確かなものに心を寄せていた。もはや、ここに住む理由が見つからない。そうした思いが波紋となり広がり”移住”へと駆り立て、住処を探すことがコロナ禍の息抜きとなっていった。

軽井沢:不動産価格が高すぎた。そして、ちょっとすましたスノッブな雰囲気が、東京を長野に持ち込んだ感がぬぐえなかった。おしゃれなカフェ、レストラン、私はもうお腹いっぱい。
伊豆:海が近いが、医療施設が不安だった。もしものことがあった時に小さいクリニックというのは心もとない。
蓼科:東京から電車で行くのに時間がかかりすぎる。道路も中央道の渋滞が気になった。
富士見高原:ここに気に入った物件を見つけたが、よく不動産の説明を読むと、土砂災害警戒指定区域に。。。危ない危ない。
那須:各地の物件を見て回り、最終的に仮契約した富士見高原が土壇場でキャンセルとなった。もうあきらめよう、と思っていたが最後に一軒だけ見ておこうと那須に車を走らせた。


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