恋愛におけるパワーバランス。

カップル・ご夫婦の方にズバリ聞きます。

あなたと相手のどっちがよりパートナーを好きですか？

変な質問ですかね。

でも、どのカップルもあると思うんです。好意のアンバランスさ。

あ、ここでいうパワーというのは、どっちが偉そうとか、わがままを言える、とかのパワーではなくて、

より相手のことを好きでいるパワー

です。

よく、パートナーも私もどちらも同じくらい相手のことが好き！

というのが望ましい状態と思われる方がいます。

でも、私はそうは思いません。

「相手が好き」というパワーが、イコールではなくてアンバランスな方が良い。

例えば、付き合い始め。

カップルのどちらかがより相手に好意を抱いていて、アピールやアタックして関係性を育んでいく。

そして好意を抱かれた方も、時間を一緒に過ごすうちにまんざらでなくなっていく。

これはいたって自然な恋愛プロセスだと思います。

晴れてお付き合いが始まったところで、だんだん喧嘩が増えてきたり、すれ違いが生じてきたり・・・

そんな時も恋愛パワーのアンバランスって大事だと思うんです。

例えば、喧嘩した時にどちらか一方が勢いで「別れる！」と言い始めたとします。

この時、二人ともが同じ恋愛パワーでいると、

「うけてたつ！」

もしくは、

「あ、そうだね」

と、呆気なく別れてしまいます。

もしこの時、恋愛パワーがアンバランスで相手側のが強いと、

「え！ちょっと待ったー！」

となり、ぎこちなくとももうしばらくお付き合いが続くことになります。

愛想をつかせている相手を引き止めるのって強い想いと勇気と覚悟がいると思いません？

特に年齢が上がるにつれて恥ずかしさも増すし・・・

私はいつも引き止める側の勇気を称賛するタイプです。
（自分が相手を引き止めるのが苦手だから・・・）

いや、別に惰性で付き合うのを勧めている訳ではないのですがね。付き合いが長くなるとお互いの関係性も変わってくることってあると思うんです。

ただ、やはり誰しもが感情がある人間である以上、一定の気持ちを維持するのは難しいものです。

「この人が好きだ！」

と、心から実感する日もあれば、

「あれ、この人とこれからずっと一緒にいていいのかな」

という不安にかられる日もあるでしょう。

だからこそ、相手に対する好意の浮き沈みの波が、アンバランスだと相性の良いカップルと言えるのでは？？

例えば、とあるカップルがいたとします。

彼女は夏頃になると気が多くなり、パートナーである彼に対する恋愛パワーが低空飛行。その代わり、クリスマスが近づく冬場はテンションがた上がりで、恋愛パワーが発動する。

そんな彼は、夏は、山に海にと行きたいところばかりでパートナーである彼女の存在がとっても大事。恋愛パワーが上昇。でも寒いのが苦手な彼にとって、冬場は独りでいたい時間が増え、恋愛パワーは下降気味。

こんな二人はまさしく相性が良いカップル！

夏にちょっとした喧嘩で彼女が「気になる人ができた、別れたい！」と言うと、彼がすかさず止めに入る。
最近自分の趣味ばかりに彼女を付き合わせていたなと反省し、おしゃれなレストランを予約する。

冬に彼が「独りになりたい、別れよう」と言うと、彼女は一生懸命止めようとする。
彼が大して興味のないイルミネーションデートばかりしていたことを反省し、次の週末は自宅デートを提案する。

こうしてこの二人は、お互いに反省をしながら、お互いに相手を思いやり、お互いに相手のことをさらに知り、二人の関係性をさらに強固にしていく。

また、この二人が理想的なのは、お互いに浮き沈みがあるところ。

いくら恋愛パワーのアンバランスと言っても、「別れる」の言い出しっぺと「ちょっと待った！」が常に同じ人物なカップルは要注意。

これは、恋愛パワーというより、もはやカップルの力関係になるので、理想的な関係とは言えません。

上述の例は、彼氏も彼女もどちらもが止める側になり得るのがいいんです。

恋愛パワーがアンバランスなカップルなほど、関係性が長期にわたり築け、居心地の良い素敵なカップルになり得るのではないでしょうか。

恋愛パワーのアンバランス。

相手との相性を検討する上で、ふと考えてみてくださいね。

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