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PDF、書籍等での特定の説明の理解を深めるのに、過去の巻を購入しなくても済むように抜粋したものがこちらになります。
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守備オーガナイズド時のMFの仕事

守備オーガナイズド時のMFの仕事

図2-8

***色付きの文章の閲読希望の方は【こちら】をご覧ください。

2FWが先ほどの図2-7のように右CBにサイドチェンジの選択肢を無くさせることに成功した場合、MFユニットがやるべきことは大きく分けて2つあります。ボールサイド、ゴールサイドのポジショニングと自分の背中側にいるFWのプレースペースをスクリーンすることです。(図2-8)

斜め落ちする右WGや横に動くCF、MFユニットの背後

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ナイスパスの基準

ナイスパスの基準

受け手に求めるプレースキルはこのシーンではこれくらいのものですが、このパスの選択に関して、もう少し広いくくりで言えば「ナイスパス」の基準に関していくつか伝えたいことがあります。

1998年フランスワールドカップの少し前あたりからでしょうか、日本では長らく「スルーパスがすごい」という風潮がメディアでも指導現場でも蔓延していました。

今はあまり聞かなくなりましたがそのスルーパスをほぼニアリーイコー

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ディープビルドアップの3対2

ディープビルドアップの3対2

CF1がボールホルダーに直線的にプレスをかけ(右CBから見た左斜め前をスクリーンして)、CF2がDMと左CB(とGK)を見るというオーソドックスなシステムですが、もしもこの時、DMが両CBと同じラインにポジショニングしていたら、CF2は担当者と担当スペースを同時にケアすることが出来てしまいます。(図4-3)

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この先はカラーでご閲覧ください。

GKのクロス対応

GKのクロス対応

図9-1

次にGKがハイボールの処理に出たときの対処です。

「俺が処理するからDF達、次のタスクの準備をしろよ」という意味で「キーパー!」とGK自身が叫ぶことはさすがに皆さんも知っていると思いますが、中には「GKが出て来いよ/処理してくれよ」の意味で「キーパー!」と叫んでしまうフィールドの選手がいます。

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掲載済みです。つづきはカラーでご閲覧ください。

論理的思考の不足によるミス

論理的思考の不足によるミス

例えばこれら(図3-3~図3-5の理屈)が頭の中で整理済みで説明可能な状態になっていなくても「感覚で」分かっている選手に対しては特に不安視しなくても構いません。

問題はこれらを「感覚で」ですら分かっていない選手が一定の割合でいるということです。

ということは当然指導者である我々は彼らのために説明可能にしておく必要があります。

例えばこれらの理解不足のせいで起こるものに、以下の状況での優位性が

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セッションスタイル

セッションスタイル

・Pattern Practice

プレーヤーとボールの動きが事前に設定されている練習。(ドリル練習)

プレーヤーは実践に関連したポジションと役割を与えられ、フォーカスされている役割を務める。

場合によっては部分的に相手選手をセットすることもOK。

・Wave Practice

3つ以上のグループが(1チーム/2チームずつ順番などで)参加する2方向の練習。方向に関しては対向しているものか

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クロス対応など

クロス対応など

3記事ほど更新済みです。

「詳しくはこちら」リンク先タグの記事の掲載は、もともとは参照となる少量の解説のためにわざわざ他の巻一冊を買わなくて済むように始めたものですが、人によってはこの抜粋だけでも有料レベルの解説を載せた記事になっています。

特にビッグクラブで働いているわけではない方にお勧めです。

FAから学んだ言葉

FAから学んだ言葉

戦術の説明に関する書籍で精神論を語るのは野暮ですが、先に申した通り戦術は組織育成のための一手段にしかすぎず、それそのものの知識の取得や理解はゴールではありません。

同じランクのUEFAライセンスでも取得した国や年度によってその難易度は異なると言われていますが、私の受講年はちょうどコース運営がカウンティーFA(地域サッカー協会)からThe FA(イングランドサッカー協会)へと変更、中央集権化された

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戦術練習に特化した注意事項

戦術練習に特化した注意事項

1.両方のチームを同時に見ない。

ゲーム分析に関しても同じことが言えるのですが、世界中どこを探しても、複数のチームを同時に正しく観察できる指導者はいません。
プロクラブや代表チームの監督ですら不可能と言われています。

必ずフォーカスするチームを決めて、テーマに沿った指導を心がけてください。

2.解説者にならない。

ゲームフリーズそのものにも違和感を見つけ出す能力とプレーを止めるタイミングと

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戦術の位置づけ

戦術の位置づけ

戦術というものは、指導チームやクラブ全体を健全に成長させる手段のほんの小さな一カテゴリーにすぎません。

他の記事を読んでいただいている方はご存じかと思いますが、組織の健全な構築や再建には様々なアプローチが必要になります。

指導を生業にしている皆様には釈迦に説法ですが、指導者にとってゲーム戦術とはその指導者にとっての「技術」の一分野、あるいは成功のための一手段に過ぎず、この理解力や採択能力が低く

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