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見返りのない愛についての再考、回避依存症の幸せとは

以前のnoteで、見返りのない愛とは、相手の幸せを願うことだと結論付けました。
しかし、これは私を含めて安定型の感覚であって、不安定型の結論は異なるのではないかというのが今回のテーマです。今回は、不安定型の人々がどのようにしたら幸せを感じるのか考察します。私は複数人の恐れ回避型と関わった経験があり、より良い関係を築くことを目的に考察します。

こちらの記事を参考にしています。読むと感覚が掴めると思います。あんずさんという方のnoteは非常に参考になります。回避依存の方々の心理を状況ごとに描写しているので、私自身の経験と見事に一致し、具体的なイメージとともに納得できます。

安定型にとっては、パートナーや結婚相手との関係性を上手く運ぶためには、見返りのない愛が必要だと考えています。
これは、最近サピエンス全史を読み、幸せについて考えたことと結び付きがあるのですが、幸せは定量的には表せません。
サピエンス全史を読んだ後ですが、幸せの定義は、快感の大きさや不安の少なさの総量だと考えています。
つまり、
幸せ= 快感- 不安(不快)
です。

この式をもとに、安定型についての幸せを考えてみると、結婚することによって、社会的な安全性や地位を得られます。これは不安の解消に繋がります。

一方で、不安定型についての幸せをこの式をもとに考えてみると、
誰かと密接に関わることに恐怖を感じるわけですから、むしろ不安(不快)が上回ります。不安定型の人々が結婚するとしたら、親や親戚からの圧力が不安として上回る場合や、不安定型傾向が緩和している場合に限られると思います。
緩和についての私の考えは、不安定型の性格は脳が変形している状態であるため、完治はせず、緩和する場合はあるというものです。長い時間をかけて信頼関係を築く必要がありますが、難易度は相当高いと思います。

上記を踏まえて、不安定型の人々が幸せを感じるにはどうすればいいか選択肢を考えます。
1.快感を追求する
2.不安(不快)を解消する
3.1と2の両方を追求する
この3つがあり得そうです。
結論から言うと、当然ですが3になります。

1. 快感を追求するためには、ご自身が一番理解していると思います。好きなことをしてください。今の時代、娯楽は至るところに遍在しています。NetflixやYouTubeでも十分楽しめます。快楽の追求です。
2. 不安を解消するためには、そもそもの性格が治らない前提で話しますが、緩和を誘発させてくれるような人と過ごすというのが良さそうです。相手のことを受け入れてくれる心の広い人間ですかね。高い倫理観や道徳観をもっている人ですね。私の感覚ですが、所謂ハイスペやエリート層にはこの心を所持している人は少ない気がします。結婚や恋愛にも市場原理みたいなものが働くからです。ここはあまり記述したくありませんので、省略します。
周りからの圧力に耐えきれず、結婚するという選択を取る人も一定数いると思いますが、相手の選択を誤ると最終的に幸せは感じづらいと思います。

上記1.2を踏まえた人生プランを簡単に述べます。
年齢にもよりますが、年を取ると結婚しづらくなりますから、心の広いパートナーを若いうちから探しつつも、見つからない場合は不安(不快)を感じるくらいなら独身でいるとか、親から離れるとか、気の許せる友人と遊ぶ、そして好きなことや快楽を追求するといった心構えが不安定型の幸せへの近道かもしれないですね。

幸せというのは、定量化出来ません。好きな人と結婚して幸せになるというのは、サピエンス全史の言葉を借りれば作り上げられた虚構です。それにメリットがあるから、安定型の人はそれを幸せと呼んでいるのです。不安定型の人々は、そこにメリットを感じなければ、その虚構に従う必要はありません。独身者が増えてるのも納得ですよね。

どうか私に慈愛の心をお恵みください。今から与えられる人間になりましょう!