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中国人に習慣づいた食の陰陽バランス

以前にも漢方、中医学、薬膳等について触れた記事を書きましたが、仕事で薬膳師の方との関わりもありますし、私個人の興味もあって割と生活の中で漢方的観点から見た食事のバランスは意識している方かと思います。

最近産休に入ったこともあって、妻が食事をつくる機会も増えてきましたが、びっくりするのが妻は別に勉強したわけじゃないけど、自然と漢方的観点からみて理にかなった食べ物を常に食べている印象です。

先日紹介した银耳红枣汤も、漢方茶の先生に聞いたら白キクラゲも梨も夏場に消費した”水”を補い、秋に向けて乾燥を防ぐ食材なので理にかなっている!とお墨付きを頂きました。

妻がチョイスする食材の特徴としては、基本的に”旬”の野菜・果物を使用する点です。もちろん、日本でも旬の食材が良いとは言われていますが、中国では特に旬の食材が健康増進に重要であるという考えが強いと思います。

高校生の時分、名前も忘れましたが一度担当の先生の代理でおじいちゃんの先生が授業をしたんですが、なぜが数学の授業のはずが、家庭科みたいな食べ物と栄養の話に。おじいちゃん先生が話していたのも「旬の食材が健康を作る」ということと、夏場には地面の上にある野菜を食べて、冬場には地面に埋まっている食材を食べなさい。地上の野菜は体を冷やし、地下の野菜は体を温める」と仰ってました。

実は漢方の世界では食べ物にも体を冷やす「陰」の食材、体を温める「陽」の食材があり、およそおじいちゃん先生が言ってた言葉はこの哲学に則していると言えます。

https://lima-netshop.jp/img_common/yin_yang.pdf

また、女性は陰性とされるため中庸(中性)に近づけるために陽の食材を積極的に食べる必要があり、男性は陽性なので陰の食材をたくさん食べると良いみたいな説もあります。

陰陽五行説、気・血・水・・等々、もちろん中医も学べば学ぶほど沼にハマりますが、すごくシンプルに考えるのであれば「旬の食材を食べる」という大原則さえ守っていれば、そんなに漢方の神様に嫌われることはないかと思います。

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