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【艱難辛苦、汝を玉にす】 オーダースーツDAT tailar代表 西勇人

今回は福岡で建設業を経営しながらオーダースーツ事業を経営する西勇人さんを特集いたします。事業の失敗からの復活。抱いた課題や夢を胸に起業家として邁進する背景に迫りました。

西勇人さんのMY STORY プロフィール
お名前:西勇人
出身地:福岡県
年齢:33歳
生年月日:1990年8月20日


Q1.自身の生い立ちについて教えて下さい。

A. 私は1990年に福岡県で生まれました。小学校4年生の時に、地域の先輩に誘われて野球を始めました。小中ではキャプテンでエースで4番を務めました。中学3年の進学時には、声をかけていただいていた高校の中から特待生として横浜高校に進学することを決めました。横浜高校に入学して最初に感じたのは、体格の違いとレベルの高さでした。全国のエースや4番が集まっていたため、中学時代に自信があったバッティングも横浜高校では通用しませんでした。初めての挫折に直面し、現実を受け入れられずに1年の秋には福岡に帰ってしまう時期もありました。
その時、福岡まで迎えに来てくれた渡辺監督が言ってくれた言葉が私にとって大きな教えとなりました。「艱難辛苦、汝を玉にす」という言葉です。困難を乗り越えることで人は立派になれるということを教えてくれました。そこから再び頑張る意欲を持ち、3年の春夏では甲子園でベンチ入りし、夏の甲子園ではベスト4まで勝ち上がることができました。大学に入学後も野球を続けましたが、ケガやプロ野球への道への厳しさから引退しました。社会人になり、プロ野球の世界で活躍する同級生や先輩後輩を見る中で、彼らの成功を羨ましく思いながらも、負けたくないという気持ちから20歳の時に飲食業を起業しました。しかし、経営の知識が不足していたため、4年間で6店舗まで増やしましたが、24歳の時に経営難に直面し、全店舗を閉店することになりました。そこからは、様々な経営者の方に話を聞きに行ったり、一から勉強し直しました。28歳の時に現在の合同会社HATOYA HLDGSを設立しました。


Q2.その中で今に繋がっていると思うエピソードはありますか。

A.私自身の考え方や行動の基盤は、ほとんどが高校時代に形成されたと思います。野球の練習についても、一般的には長くてきついものだと思われがちですが、実際は全体練習は短く、個人の自主練やトレーニングが中心でした。自分自身が何を改善すべきか考え、個別の練習を行い、全体練習でその成果を出してレギュラーメンバーとしての地位を勝ち取りました。覚悟のない人は置いて行かれるということを学び、その頃から自ら決断し行動する習慣が身につきました。


Q3. 挫折や苦悩を乗り越えた先に見つかったものはありましたか?

A.様々な経験を通じて、自分が起業し、弊社を設立しました。現在の弊社はまだまだ小さな会社ですが、オーダースーツ事業部、建築事業部、農業事業部を中心に、すべての人々に健やかな生活を創造し、幸せと安心を提供することを目指しています。


Q4. 現在の夢や目標を教えてください。

A.私の人生の夢は、人々に影響を与える人になることです。自分自身が目標を持つことができたのも、他の人の人生に少しでも良いきっかけを与えることができるならばという想いからです。


Q5. その夢を追うきっかけや背景は何かありますか?

A.20歳の時に初めて起業し、最大で10人の従業員がいました。年齢が上の方々も含まれており、人を動かす難しさや経営の大変さを痛感しました。一方で、上手くいっている会社の経営者は魅力的で、影響力を持っている人たちばかりであることに気付きました。その経験から、自身も上手くいく経営者となり、影響力を持つことに憧れを抱くようになりました。


Q6. オーダースーツのブランドでの目標やアピールポイントはありますか?

A.現在、DAT A. DAT tailorsの目標は、一人一人のお客様の夢や目標への一歩を深く大切に寄り添うことです。完全紹介制のブランドとして活動しているため、お客様同士のつながりを広げ、DAT tailorsを通じて新たな出会いや成長のきっかけを提供できるような活動やチャレンジをしていきたいと考えています。


Q7. 今後行っていきたい活動などはありますか?

A.将来的には、アスリートなどのセカンドキャリアへの支援を行いたいと考えています。スポーツで活躍した経験を持つ人々が、現役引退後に新たな分野で成功を収めるためのサポートを提供したいと思っています。


Q8. スーツの販売を通して感じた今までにない気持ちや感動はありますか?

A.スーツを通じて、普段スーツを着る機会の少ない方々にとって特別な1着を提供することがあります。また、普段からスーツを着る方々には、さらなる成長を後押しするお手伝いができます。成人式で選ばれた大切な1着や、多くの方々の夢や目標、希望、悩みを聞きながら共に作り上げたオーダースーツが、誰かの未来へのきっかけとなることに触れる喜びを感じました。


Q9. これからチャレンジしてみたいことはありますか?

まずは、一人一人のお客様の夢や目標に深く寄り添うことです。また、日本全体に貢献できるような本気の取り組みを行いたいと考えています。


Q10. この先どういうテーラーになりたいか。

A.スーツを作ったお客様がどこへ行っても自信を持って臨める1着を提供できるようなテーラーになりたいと思っています。お客様の立場や気持ちに寄り添いながら、最高の品質とサービスを提供し続けることを目指しています。


Q11. 初めてのお客様にスーツを届けた時の心境はいかがでしたか。

A.初めてスーツを届けた時は初めてスーツをお客様に届けた時の心境は、ワクワクと不安が入り混じっていました。お客様が試着室から出てきた時、その笑顔を見た瞬間に喜びが私を包みました。同時に、責任感も一層増しました。お客様が喜んでくれること、自信を持ってスーツを身に着けてくれることは、私にとって最大の報酬であり、自身の仕事への責任を感じる大切な瞬間です。


Q12. 課題に感じていることやこれから成長していきたいと思うことはありますか?

A.スーツの文化は時代や流行とともに変化していきます。私はその変化に対応し、お客様が満足できる知識や技術を常に習得し続けることを課題と考えています。お客様のニーズやトレンドに敏感に対応し、常に進化し続けることで成長を遂げたいと思っています。


Q13. ありがとうございます。最後に、読者の方やこれから起業を考えている方へのメッセージをお願いします。

A.弊社はまだまだ小さな会社ですが、私自身も一度は失敗や挫折を経験しました。しかし、そこから立ち上がり、人との繋がりや仲間たちの助けを受けながら成長を続けることができました。もしやりたいことがあるのであれば、迷わず覚悟を決めて行動してみることをおすすめします。失敗や困難はあるかもしれませんが、それが成長や成功への道となるはずです。自分の夢を追い求める勇気を持ち、努力と情熱を持ってチャレンジしてみてください。


【 人生年表】

1990年 0歳
1997年 7歳  サッカーを始める
1999年 9歳  野球を始める
2005年 15歳 九州代表で中学硬式全国大会で全国ベスト16になる
2008年 春の甲子園出場 夏の90回甲子園ベスト4
2010年 1度目の起業(飲食店を複数展開するも失敗)
2020年 2度目の挑戦で現在の合同会社HATOYA HLDGSを起業
2021年 オーダースーツDAT tailorsを開業


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