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6月2日 キャリア教育実施レポート

こんにちは。
(一社)Japan Education Labの古谷です。
先日、都立向丘高等学校で実施した授業の報告記事になります。
今回は【社会キャリアプログラム】にて授業をデザインし実施させていただきました。また、今回の授業はオンラインで各教室を接続し、オンライン形式での授業実施となります。

実施前提

学校からの依頼
・2年生に社会課題構造を伝えてほしい
・社会課題が遠い存在ではなく、身の回りにあることに気づいてほしい

授業の目的
社会課題がどんなものかを自分の言葉でまとめ、主観的に社会課題をとらえる。また、社会課題の構造を学び、身の回りの課題がどういう形で発現しているのか論理的に説明ができる

授業設計
社会課題の構造を抽象的に伝えても、理解や落とし込むまでに時間がかかってしまうので、今回は具体的な取り組みを探し、そこから抽象概念に当てはめていくような形で授業設計をしました。

授業デザイン

(弊社では授業をデザインする際に、共有⇒認知⇒形成の流れで作ります)
『共有フェイズ』
小テーマ:社会課題の取り組みに触れる
目標:NPOや社団法人をはじめ、多くの団体が日本・世界の社会課題を解決するために活動をしていることを幅広くとらえ、同じような課題でも多くの団体が違うアプローチで解決のために活動しているなど多角的に情報をまとめる
内容:「社会課題解決中マップ」と「内閣府のNPO法人ポータルサイト」から自分で興味のある課題や惹かれる団体を調べる。

『認知フェイズ』
小テーマ:コロナと社会課題
目標:社会課題は時間の経過とともに「文化の変化」「生活の変化」「モノの変化」「コトの変化」によって、生まれてくることから、コロナという大きな社会変化によって自分や自分の周りでうまれた課題をアウトプットする。
内容:コロナによって自分の生活はどのような変化をしたのかについて考える。また、その困りごとはどのようになってほしいかを捉えることで現状と理想を具体化された状態で導く。
(コロナになったことで課題解決が促進されたものを例に挙げることで、課題と解決のイメージを強める)

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『形成フェイズ』
小テーマ:ハッピーな学校
目標:自分の学校生活がハッピーになるためにどんな要素が必要かについて考える。理想的になってほしい部分から現状・現象に落とし込むことで、課題をただの文句にするのではなく、論理的な必要性をアウトプットする。
内容:自分たちが学校生活をハッピーに送るために重要な要素はどこにあるかを洗い出し、そして、それに応じた学校内における身の回りの現状と現象を書き出してもらいました。また、Googleフォームで事前に学校への想いを収集し、生徒の考えを全体化して見るようにしました。

授業の結果

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今回は教室ごとにオンラインで接続をする授業となり、生徒一人一人の顔が分かりづらい状態で進行をすることになりましたが、理解度や有用感に関しては8割前後の生徒が前向きな評価をしてくれたので、授業の構成は良いものであると考えられます。ただ、授業をもう一度受けたいかどうかの指標は5割の生徒しか良い評価をしていないので、この授業がいずれどこに繋がるかやそもそもの授業へのマインドセットを如何に組んでいくかは今後検討すべき点であると思いました。

コロナ禍で授業雰囲気をどう作っていくかは中々難しいところではありますが、色々な考えを取り入れつつ、団体としてナレッジ化していきたく思っています。

Japan Education Labは今後も、学校ごとに授業をデザインするという強みを生かして事業を展開・推進し、授業づくりや授業後の評価数値など、先生方にとって有益な情報をまとめていこうと考えております。

これからの取り組みも、ぜひこのnoteでチェックしていただけますと幸いです。

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