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【歴史IA④資料の読み方】《IBDP アドバイス・対策・コツ》

歴史IA執筆の際に文献を読むことは必須です。
私は文献を読むのに苦労しました。

(なぜなら学術論文に苦手意識があるからです。)

そんな私が編み出した効果的な資料の読み方を本日は紹介します。

IAの掟

①資料分析に時間をかける
使える資料を探すな
③学術論文の前に教科書
④読む度に記録をつける


①資料分析に時間をかける

歴史IAの大前提!

とにかくたくさんの資料に目を通すことが必要です。書くことよりも読むことに時間をかけてください。文献から知識を取り込んだあとに執筆にとりかかることをお勧めします。

例を用いて説明しましょう。
例えばAさんとBさんがいたとします。どちらも同レベルの文章力です。
AさんとBさんは7冊ずつ本を用意してIAを執筆することにしますが、

Aさんは7冊全て隅から隅まで読み込み、トピックに関する史実が頭にしっかり入っています。
BさんはIAを「完成させなきゃ」と少し焦ってしまい、飛ばし飛ばしで読み、すぐにパソコンで執筆を開始します。

最終的に満足した顔で提出したのはAさん、顔が曇っているのはBさんです。

Bさんは本文を早く書き始めたのは良かったのですが、
しっかり読み込んでいなかったために、記憶が曖昧で何度も読み返すはめに

逆にAさんは文献の内容がしっかり頭に入っていたため、
何度もページを往復することなく、数回の確認程度でした。
よって執筆開始時期は遅かったものの、
執筆全体にかかった時間はBさんより短く、余裕をもって提出することができました。

だからこそ、しっかり時間をかけて資料を読み込みましょう

②使える資料を探すな

結論から言うと自分のIAに有益な資料は一発で見つからないということ。

その資料が主張の根拠に使えるかどうかは題名だけ判断することは非常に難しいです。

私の体験談を例に挙げます。

私は自分の歴史IAで17個の文献/資料を読みました。
(これが多いのか少ないのか全く分からないのですが、学術論文が苦手な私からしたら相当な量なのではないかと推察してます。)

そしてその中で歴史IAの参考文献リストに入れたのは
たったの9冊です。

リストに入れなかった12冊は、
・IAの内容と少しずれていた
・筆者の意見よりも歴史の概要メインの内容だった
という理由で自身の探究に有益ではないと判断しました。

17冊も読んで結局、引用/参考にしたのは9冊だけって、
時間の無駄じゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、
残りの12冊が活用できないというのはしっかり読み込んだからこそ
明らかになったことなので、決して無駄ではありません

さらに、歴史の概要や基礎知識を取り込む上で役に立ったので
たくさん読んで良かったと思ってます。

とにかく、数打ちゃ当たる精神でトピックに関連してそうな本を片っ端から読んでみてください。

損はないです。

③学術論文の前に教科書

多くの文献/資料を用意すると思いますが、読む順序に気をつける必要があります。

必ず、教科書⇨学術論文の順で読んでください。

なぜなら、学術論文は読者が一定の知識を有している前提で書かれているからです。
だからこそ、教科書や概要本などで歴史の一般教養を身につけ、
人物名、組織名、当時の社会のシステム等を頭に入れてから
学術論文の資料分析に取り掛かりましょう。

④読む度に記録をつける

では実際に資料を読み始めたときの注意点です。

人間の記憶は長持ちしません。(もちろん例外はありますが笑)
特に、歴史IAを仕方なくやっている人や歴史が嫌いな人であれば、
脳が無意識に「不要な記憶」と判断し、
資料の内容がすぐ吹っ飛んでしまうこともしばしばあります。

だからこそ、資料を読み進めた分の要約を逐一行うことで忘却を防ぎます。

例)200ページの文献を読んでいるとします。

1日目:80ページ第2章まで
    第1章○○の出来事の概要
    第2章筆者が△△大佐の行動に対する評価
    筆者は△△大佐が✕月✕日に行った■■について…
2日目:150ページまで
    筆者は○○について…のように考えている。なぜなら…だからだ。
    それは……の根拠をあげて裏付けられている。

というような感じで私は日記スタイルで記録をつけていました。
また、執筆をする際に引用をすることもあるので、
使えそうな文のページ数を併せてメモしておきましょう。

Google ドキュメントで資料分析用ファイルを作ることも一つの手です。
私は「歴史IA資料分析用doc」を作ってました。

2列の表を作り、左の列には文献の題名、右側には正式な
参考文献のスタイル(私の学校はAPA方式でした。)著者/発行年/題名/発行社を入力しました。

そして、1行下の行に資料分析記録を書き込みます。

資料分析用ドキュメントのお陰で、
直接引用や参考文献リストの作成はとても楽になりました。

皆さんもめんどくさがらずに資料を読む度に記録をつけてみてください!

まとめ

本日は歴史IA資料の読み方に関する記事でした。文献を使うことは慣れないことですが、一つ一つ着実に進めていくことで最高のIAを完成させることができます。一緒に頑張っていきましょう!

本記事を気に入ってくださった方はスキ、コメントよろしくお願いします。


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