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吉田鋼太郎氏の挑戦はまだ始まったばかり:彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』


ハムレットSSS2の公演ポスター


初めての舞台『ハムレット』観劇

この劇場は都内の劇場と比較するとアクセスが…(遠い💦)初めて彩の国劇場で観劇したシェイクスピアが『ヘンリー8世』です。この公演を最後に休館に入りましたが、2024年の『ハムレット』が彩の国SSS2のリスタート。
初日明けの2日目(2公演目)を観劇してきました。
とにかく昨日5/7の初日は柿澤勇人さんファンの大絶賛感想ばかりだったので、(私は賛否両論無い作品はちょっと疑ってかかります笑)初日が無事に開いたことへの安堵と初『ハムレット』への期待を胸に劇場へ。


与野本町の駅を出ると薔薇たちが・・・

『ヘンリー8世』時は秋だったので薔薇は咲いていませんでしたが、今日は本当に綺麗に咲いていました。

劇場内ロビーには”配役表”も持ち帰り用に置いてあります

#柿澤勇人・・・ハムレット
#北香那・・・オフィーリア
#白洲迅・・・ホレーシオ
#渡部豪太・・・レアティーズ
#豊田裕大・・・フォーティンブラス  ほか
#櫻井章喜・・・オズリック  ほか
#原慎一郎・・・マーセラス  ほか
#山本直寛・・・ローゼンクランツ  ほか
#松尾竜兵・・・ギルデンスターン  ほか
#いいむろなおき・・・黙劇役者  ほか
#松本こうせい・・・フランシスコー  ほか
#斉藤莉生・・・ヴォルティマンド  ほか
#正名僕蔵・・・ポローニアス  ほか
#高橋ひとみ・・・ガートルード
#吉田鋼太郎・・・クローディアス /亡霊
※役者1は、櫻井章喜さんと原 慎一郎さんが日替わりで演じます。

初『ハムレット』(舞台)で、有名なセリフの数々にワクワク

「弱き者、汝の名は女」
「生きるべきか、死ぬべきか」
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
「尼寺へ行け」
実際の生の舞台でこれらの言葉を聞く日が来た!それだけで嬉しかったです。

彩の国さいたま芸術劇場エントランス

デンマーク王国では、2ヶ月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアスが王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレットは憤りを感じていた。

ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。

やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。

ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する―。

ホリプロステージ「ハムレット」あらすじより

【5/9追記】観劇後公演パンフレットを読んで

鋼太郎さんが「言葉のみの会話劇で成立させるシェイクスピアに挑戦したい」「蜷川さんも晩年そういうシェイクスピアをやりたいという気持ちは持っていたけど亡くなってしまった」「ある意味意志を継いだという自負がある」「非常に難しいですが一発目だからこそあえてラクでは無い挑戦をしないと」「その挑戦にハムレットほど相応しい演目は無い」と公演パンフレットに書いています。
あの階段も舞台美術も無いガランとした黒い舞台、効果音以外の音楽無、やはりすべてが”セリフ=対話のみ”で成り立たせるシェイクスピアへの挑戦でした。
この挑戦が成就するポイントは、芝居が上手いかとか声が大きいかとかでは無くどれだけあの魔物のような空間を【言葉のみ】で掌握できる力を役者が持てているか?です。
昨日それを一番感じることが出来た役者さんが正名僕蔵さん、櫻井章喜さんとオフィーリア役の北香那さん。私はこの3人でした。



【ここから有料記事】私の初『ハムレット』は…

※ネタバレ含みます

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