新婚旅行におすすめする南米。時間とお金をかけてでも見る価値のある景色。
こんにちは。世界観コーディネーター&&地球を楽しむ旅人、JAMYです。
皆さんはハネムーンの旅先としてどんな場所を想像しますか?
人気ランキングによると、ハネムーン人気の旅行先ランキングの1位はハワイ。続いてイタリア・フランスなどのヨーロッパも上位に入ります。
私も10代の頃から「いつか私も結婚したらリゾート地の青い海にプカプカ浮かびたい」なんて思っていましたが、実際に選んだ新婚旅行先は、全くリゾート地とは異なる、南米のペルーとボリビアでした。
正直この選択をした自分を褒めてあげたいと思ったほど素晴らしい経験をすることができ、一緒に旅をした夫とも「リタイア後にもう一度ここに来よう」と未来の計画を立てたほど。
なぜ、せっかくのハネムーンにリゾート地ではなく、南米なのか?
たとえ「初めての海外旅行なんですけど…」と相談されても、新婚旅行ならお勧めしたい場所となった南米の旅。実際にかかった期間も含めてご紹介していきます。パートナーとの結婚後、はじめの旅行だからこそ夫婦の絆が強まること間違いなしです。
なぜ新婚旅行に南米へ?
冒頭でもお伝えした通り、学生時代はハネムーン=モルディブかパプワニューギニア、そう思っていた私は2019年、新婚旅行の2大目的としてペルーのマチュピチュと、ボリビアのウユニ塩湖へ向かいました。
リゾート地への憧れもあったにもかかわらず、南米を目的地にしたのはこんな理由がああります。
1.体力のあるうちに行っておいた方が良いと思った(とにかく遠い)
2.浸食影響でマチュピチュの入場規制がかかる可能性が高かった
(2023年10月時点で一部閉鎖されています)
3.新婚旅行であれば通常の休みより期間に融通が効いた
4.結婚式がハワイだった為、新婚旅行はリゾート以外も視野に入れた
5.写真で見るウユニ塩湖を実際この目で見てみたかった
など、上記の価値観は夫とも一致していました。
日本の反対側に行くことが体感として遠くてなかなか簡単にいけないのはご周知の通り。2019年の時点でいつかマチュピチュが閉鎖されるという噂を耳にしていたので「まさに今でしょ!」の精神で決定しました。
日本からどのくらいで着くのか?
私たち夫婦は合計9日間の旅をしました。
マチュピチュとウユニ塩湖の2大目的地に行くことを考えると最低でもそのくらいの日数はご用意ください。
と言うのも、地球の裏側までいくのに約2日かかる距離感であり、南米は高山病の症状が出る可能性のある高度な土地です。しかも移動手段や整備されてない土地を走る長時間の車移動などは思いのほか体への負担が大きいです。日本にいると感じられない空気の薄さに順応するためにも1週間以上をかけて体を慣らし、高度をあげていく、休息日も考慮しながらの旅日程をお勧めします。
さて、「いざ南米へ!」と言っても、ペルーやボリビアへの直行便は2023年10月現時点でも開設されていません。そのため私たちはまず成田空港から9時間かけてアメリカ・LAに入国し、次のペルー入りのフライトまではホテルで少し休んでから、LAからペルーの首都リマへ、さらに9時間かけてへ向かいました。
マチュピチュへ向かうには、リマからクスコという街へ飛行機でさらに1時間ほど。クスコからはバスでオリャンタイタンボという町まで向かいます。
バスに揺られること2時間半。ここから、鉄道に乗って1時間半でやっとマチュピチュの街に到着です。
日本を出てから、マチュピチュまで約2日。
とにかく移動、移動、移動、という初日のハードスケジュールで、今振り返っても地球の裏側の遠さを感じます。国が違えば時差も違う。今日本の何日の何時?と何度も思いながら移動し続けました。
とはいえ、この度は新婚旅行。長いフライトも、次に次に変わる景色も新婚夫婦にとっては全てが新鮮で、スケールの大きな旅を一緒に過ごす良さを感じながら、頼りになるな〜とか、ここでよく寝れるね!だとか、相手の新しい面を発見しながら目的地に向かうことができました。
憧れのラピュタの世界 | マチュピチュ
マチュピチュでの遺跡巡りをしながら、ラピュタのような景色を前に「ついに憧れの場所だ」という達成感と、はるか昔に存在したインカ帝国を想像する時間は特別なものでした。
文字を持たない時代の謎に包まれた遺跡。どんな街が存在していたのかを妄想し意見交換をしながら、ご夫婦で探索してみてもらえたらと思います。
私たちもお付き合いしている時に知っているつもりだった相手のことでも、お互いの発想力に驚かされたり、非日常な環境を前に相手への理解を深める良い機会となりました。
マチュピチュを堪能した後は、次の目的地ボリビア・ウユニ塩湖に向かいます。その途中、インカ帝国の首都であった世界遺産の街、クスコには遺跡やスペインの植民地時代の建築物があり、その場でしかみられない美しい石積みなどは必見です。
自然には敵わない…高山病と強まる夫婦の絆 |プノー
そんな素晴らしい街並みや景色をみながら連日移動をするわけですが、気をつけるべきは土地の高度。マチュピチュが2430m程だったところから、ウユニ塩湖に向かうにつれて高度が上がっていきます。
高山病のリスクを考えると、
・旅の中ではアルコールは飲まない
・水分補給はマメに
・急にテンション上げない
・喋りすぎない
そんな風にきをつけていましたが、プーノという街に到着したときに夫が高山病になりました。高度が3809mという富士山よりも高い場所です。
高度が高い土地には宿泊施設に酸素ボンベが備え付けられていることがほとんどなので、高山病になったとしても、初期状態なら、とにかく安静に、酸素を吸って、無理をしないように。実際、夕食後、強めの頭痛と気持ち悪さという軽度の症状が出た夫は、酸素を吸ってしっかり睡眠をとると翌日には良くなっていました。
旅の最中にパートナーの体調不良が起こると心配になるもの。軽い風邪であれば、予測がつきますが、高山病と言った普段の生活では目の当たりにしない状態かつ、慣れない土地、となるとパニックになることもあるかもしれません。こんな時こそ体調に問題ない方が、いかに冷静に判断と配慮ができるかは大切で、この先、この人が病気になったり怪我をしても支えて行こう、そんな風に夫婦の絆が強くなった出来事でした。
※高山病は危険な場合死にも至ります。対策しながら旅してくださいね。
湖の上で生活する先住民|チチカカ湖
今回の2大目的地以外に面白かった場所が、ペルーとボリビアをまたぐ位置にあるチチカカ湖です。汽船が航行する湖としては世界で一番高いといわれています(3810m)。 湖上には、トトラというアシの一種を積み重ねて作った“浮き島”ウロス島があり、アイマラ族がそこで生活しています。
彼らの洋服や制作する布製品も色鮮やか。みているだけでワクワクします。
湖の上で生活するって、なかなか想像できないところだらけでした。彼らは日本語で歌を歌ってくれたり、生活習慣の一部を見せてくれて、観光客を盛大に楽しませてくれます。
日本にいる限り、知り得ない文化・習慣・思想を持った人たちとリアルに接することで世界へのつながりを肌で感じられる貴重な体験でした。彼らの明るい笑顔と浮き島で生き残るためのビジネス視点がこれまた刺激的で訪れてよかったスポットです。
国境移動 | ペルーからボリビア
チチカカ湖を後にして、ボリビアの国境まで移動します。
ボリビアは憲法上の首都と、事実上の首都という2つの首都がある面白い国。実質的な首都ラパスは、地形の起伏が激しい街のため、鉄道を通すことが難しく、また市内の渋滞緩和策のひとつとして、ロープウェイが街と街を繋いでいます。
また世界で一番標高の高い首都でもあり、ウユニに移動するのにフライトを使いますが、ラパス空港は4062m。この旅で、最高度の位置にあります。ただ、ここまでくると体も標高の高さにも慣れ、空気は薄いけれど大丈夫という状態になっていました。やはり高度に少しずつ慣らしていく旅に限ります。ウユニにまで1時間のフライトです。
朝昼晩で変わる絶景は人生の深みと彩りを与えてくれる|ウユニ塩湖
ウユニには、塩をふんだんに使ったホテルが3つあります。客室はもちろん、バーやレストラン、ロビーにも全面的に塩レンガが用いられていて、入った瞬間からもてなされているような洗練されたデザインの装飾が圧巻です。
ウユニ塩湖の絶景の楽しみ方はなんと3回も。朝・昼・夕と、それぞれ景色が異なり、甲乙付けがたい感動を味わえます。
夜ウユニ に到着後、翌日はまだ夜も明けぬ早朝から出発しました。現地ガイドさんが運転してくれる4WDにのり暗闇の中、どこを走っているのかわからないほど何もなく広い湖を走ります。
ところどころ浅い小川のようになっている道を通りながら観察ポイントにつきました。車を降りて空を見上げると今まで観たことのないダイヤモンドのように輝く満点の星が。正直、言葉では表現できない美しさと、恐ろしいほどの静寂に、現実世界とは異なる世界に舞い込んだような感覚になります。
日が明けてくると、地球に命が注ぎ込まれるようなエネルギーを味わえます。このとき、景色を鑑賞しながら、スマートフォンはタイムラプス機能で空の移り変わりを撮影してみて下さい。感動的な景色は帰国してからも何度も見返す宝物となります。
日中になると青い空が映り込む美しい鏡ばりの面と、水のない真っ白な面の2つの場所でトリックアートな写真を楽しむ時間へ。現地のガイドさんは撮り慣れているので様々なパターンの写真を是非お任せして撮ってもらってください。私たち夫婦も面白い写真をたくさん撮ってはしゃいでいました。
お昼後一度ホテルに戻り、再度夕陽鑑賞のため再度湖にいきます。1日に3回も同じ場所にいっても全く飽きず、むしろあと最低でも1週間観続けても良い!と思えるほど素晴らしい景色にひたすら感動でした。夕日鑑賞はこれまた格別のシルエット撮影が可能になります。
新婚旅行ということでガイドさんも終始撮影に積極的に協力してくれました。この時の写真はいまも待ち受け画面になっています。
ちなみにウユニには乾季と雨季が存在します。私たちが訪れた雨季(11~4月)であれば鏡ばりの絶景が、乾季であれば塩の結晶がむき出し、一面が真っ白な景色が観られます。
ガイドさん曰く、雨季を好むのは日本人やアジア人で、欧米の人たちは乾季を好むそうです。個人的には雨季の方が断然魅力的と思い込んでいたのですが、人種によって嗜好が違うのが面白い発見でした。
またツーショット写真を取ることが多い新婚旅行。土地柄、お洒落する場面は少ないですが夫婦でのコーディネートを準備しておくと後から見返してもさらに楽しい思い出が蘇ります。旅前の準備でも衣装選びを楽しんでみてください。
南米の旅で、マチュピチュはもちろん、最後のウユニ塩湖は想像を遥かに超える素晴らしい体験をすることができました。画像で見る景色よりリアルに五感をフル活用して味わい尽くしてみてください。
新婚旅行は、結婚後2人で初めてする共同作業だからこそ、少し大変さもある状況を乗り越えながら、一度観たら2度と忘れない景色や文化、歴史を堪能しに行ってもらえたらと思います。
長い旅のススメとなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。少しでも旅選びの参考になりますように。
世界観コーディネーター🧞♀️表現家&ブランディング
地球を楽しむ旅人
Jamy
▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?