1月に観た新作映画
令和6年1月に観た新作映画は7(+3)本。
フェイバリットTOP3は…
🥇:雪山の絆
🥈:僕らの世界が交わるまで
🥉:リフト
4:侵入者たちの晩餐
5:ファースト・カウ
6:ゴジラマイナスワン(モノクロ)
7:ウーマン・キング
連続ドラマを観ていたので映画の本数は減りました。
(Monarch/ブラッシュアップライフ/殺意の道程)
A24を3本も観ました。
(First Cow/Talk to Me/When You Finish Saving the World)
劇場で初鑑賞の旧作は0本でした。
以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によってはツイートが表示されない場合があります)
▼トゥルーライズ
ルール適用外ですが、今年最初の一本だったので特別に。
たぶん中学生以来の試聴だったのですが、かなり印象が変わりました。あと、この内容ならキャメロンがなかなかリマスターに乗り出さなかったのもなんか解るような気がしました。(笑)
▼ファースト・カウ
これを観て「友情に感動した」とか言ってる人達は脳内お花畑ですね。
映像は綺麗で雰囲気があるし、編集は唸るほど上手いし、物語は王道かつ意外性があって、愉しい映画です。ただし裏側に読み取れる教訓はとてつもなくエグイ。
西部開拓時代にチャイナから来た男が資本主義の豚で、盗んだミルクで焼いたドーナツを売ろうと提案する筋書きは、とても悪趣味でとても良いです。
▼トーク・トゥ・ミー
映画は大きなスクリーンで、良い音響で観るべきだと思いました。
▼ノープ
今年池袋で観たNOPEが、昨年11月に豪州メルボルンでアナログIMAXのオッペンハイマーを観て以来、はじめてのIMAXレーザーGTでした。
アナログフィルムの情報量を体験した後だと見え方が結構変わってしまいましたねー。粒子が荒く見えてしまいます。十分に綺麗なんですけど。私の視力2.0では全然違うと感じました。
あと池袋はスクリーンが遠く感じましたね。池袋は首の角度的には後列の方が観やすいのですが、迫力は大きく失われてしまいます。今後はチケット購入時に難しい選択肢を迫られそうです。
▼モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ
表向きの主演は澤井杏奈ですが、実質的には完全に主演カート・ラッセル&ワイアット・ラッセル父子でしたね。最初は2015年と1960年代の2軸でストーリーが進む構成が面倒臭くも感じたのですが、第2話でラッセル親子のカラクリが見えてからは一気に面白くなりました。
なんかTwitterでは題材がゴジラというだけで怪獣が暴れ回らないことに不満を抱いてる人が多いようですが、アホじゃねえかと思いますね正直。これは映画じゃなくてドラマでやってるんだよ、バーカ。
個人的には、2014年版映画での「芹沢猪四郎博士69歳以上なのに若く見える問題」に意外な形でアンサーを提供してもらえたのが良かったです。
▼侵入者たちの晩餐
先生、バナナはおやつに入りますか?
先生、2時間ドラマは映画に入りますか?
Netflixで『本日の日本の映画』で2位だったので、事前情報なしで観たらクソ面白かったです。まあオープニングクレジットの「脚本バカリズム」でなんとなく全体の方向性が見えて察したのですけどね。池松壮亮とか無駄に豪華なキャストが楽しい映画でした。
▼ウーマン・キング
あまりにも退屈で途中棄権してしまいました。
あの頓珍漢にしか見えない謎のアフリカ原住民の文化風習がどこまでリアルに描かれたものなのかで評価がガラリと変わるかもしれません。あれが実在するものに完全準拠しているならすごく面白いし、ファンタジーで作られたものなら逆にものすごく冷めますね。
真相は未確認ですが、そこまでする熱量も無いので、とりあえず低評価の状態で放置しています。
17世紀アフリカを舞台にしているにしては清潔すぎます。建築物は巨大で間取りは広すぎて、いかにも現代西洋人の価値観や理想で上塗りされた印象を受けます。
そこに「黒人」「女性」という2つのポリコレ要素が主題であることで、大幅加点されて映画賞を席巻しただけでしょう、これ。
▼ゴジラ-1.0/C
#ゴジラマイナスワン は月1ペースで3バージョン観ました。
映像の品質ならドルビーシネマが好きです。色彩が美麗で。
映画の面白さなら英語字幕版が好きです。日本語脳では大げさに見えた芝居が英語脳で観ると丁度良くなる不思議。
モノクロ版は正直あまり好きになれませんでした。改善点より改悪点の方が気になってしまって。
▼ブラッシュアップライフ
あまりに面白かったので特例で紹介します。
『侵入者たちの晩餐』と同じチームが作ったドラマ…という情報だけ事前に仕入れて、それならと思って同じくNetflixで観ました。なので、第1話の途中で1周目の終わりが来るまで、まさかそんなストーリーだとは知らず本当に驚きました。アイアムアヒーローをリアルタイムに雑誌で読んでいた人達もこういう感覚だったのかもしれませんね。
本当にオススメできる連続ドラマです。なんなら10話全体が第1話の前半30分によって伏線が張られていると言うこともできて、本当に見事な脚本です。あと安藤サクラ、夏帆、木南晴香の演技が上手くてケミストリーが起きていましたね。
しかし、1月下旬に少し心境が変わりました。
ご存知、日本テレビで制作された連ドラ『セクシー田中さん』の原作改変炎上と芦原妃名子先生の自殺です。SNSの流れを見る限りでは、原作改変への抗議を表明したことでテレビ局と外部脚本家の相沢友子を炎上させたことに心を痛めて自殺を選ばれた、という筋書きのようです。
ただ冷静に観ると、現時点ではあくまで第三者がSNSで騒いでいるだけなので、私はそれが事実であると認めるのは避けます。
死者を悪く言いたくはないし、闇雲な陰謀論も好きじゃないんですけど… 50歳の人気漫画家がSNSの炎上に気を揉んで自殺するって、本当に起こりうるですかねえ? 20代とか30代ならまだ若さ故にありそうな話だなとも思えるんですけど。何か報道されてない、もしくはSNSで議論になってない深い事情がありそうな気がするんですよねえ。
とはいえ、責任回避に終始するような日テレの1月29日の公式声明には嫌悪感を持ちますよ!
公式声明でますます炎上した日テレが翌日に追加で「個人中傷を控えろ」と報道したのも糞ムーブでした。
《個人》への攻撃を止めてほしいなら、日テレは《会社》のしくみや仕事の進め方に問題があったという謝罪の声明文を速やかに出し直せば良い、と私は思います。
なんだろう、スナイダーカット運動に長く参加してきた私としては、いまだに #日テレのドラマは見ません のようなハッシュタグやボイコット運動が起きないのは、日本はぬるいなあというか、滑稽だとさえ感じますけどね。
海外ではWBが何か起こすたびに #BoycottWarnerBrothers がトレンドに上がってましたよ。そのくらい強い意志を持って筋を通そうとする人が少数派なのは情けないですね。
▼雪山の絆
スマトラ沖地震の津波被害からの生還を描いた『インポッシブル』も凄かったですけど、さすがJ・A・バヨナ監督って感じで最高でした。絆なんてナイーブな単語に逃げずに、『雪山の社会』と冷徹に直訳した日本語タイトルにしてほしかったです。
最近のネットフリックスジャパンはセンスが無い人が多いですね。
▼僕らの世界が交わるまで
▼JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版
ドキュメンタリー映画なのでランキングからは外しましたが、かなり興味深い内容で面白かったです。結構ショッキングな映像も多かったですね。
▼リフト
昨年ずっと追っていたネットフリックスのSave the Dates 2023の1本というだけあって、ちゃんとしっかり面白い映画でした。フランチャイズじゃないからシガラミも無いし、スター俳優ゴリ押しが殆ど無いから、とても新鮮な気持ちでワクワクしながら視聴できました。
埋もれるのは勿体ない傑作です。
▼さ〜て、来月の映画館は?
1月公開作品で気になるのは…
ダム・マネー ウォール街を狙え!(2日)
熱のあとに(2日)
●リバー・ランズ・スルー・イット(2日:午前十時の映画祭)
瞳をとじて(9日)
ボーはおそれている(16日)
●スケアクロウ(16日:午前十時の映画祭)
落下の解剖学(23日)
コヴェナント 約束の救出(23日)
ネクスト・ゴール・ウィンズ(23日)
1月のノープに続き幸せだわ。。。
来月(以降)も楽しみです。
了。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ「読んだよ」の一言がわりにでもスキを押していってくださると嬉しいです!