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【ブルービートル】あらすじを三幕構成で読み解く

一幕
 一場:状況説明
 二場:目的の設定
二幕
 三場:一番低い障害
 四場:二番目に低い障害
 五場:状況の再整備
 六場:一番高い障害
三幕
 七場:真のクライマックス
 八場:すべての結末

ハリウッド式三幕八場構成

#ネタバレ

一幕

一場:状況説明

スカラベが発見される
ハイメが地元に帰ってくる
ハイメがジェニーと連絡先を交換する

二場:目的の設定

ハイメがスカラベを持ち帰る
ハイメがスカラベに寄生される
ハイメがジェニーを自宅に避難させる
(映画の目的=スカラベを安全に除去すること)

二幕

三場:一番低い障害(最初の戦闘)

コード社に侵入してキーを奪う
脱出時にカラパックスと戦闘になる
ルディが機転をきかせて危機を逃れる

四場:二番目に低い障害(父の死)

テッドコードの隠れ家に行く
スカラベの説明(死ぬまで解除できない)
ハイメの自宅がコード社に包囲される
ハイメがコード社に捕獲される
父が死ぬ、自宅が焼失する

五場:状況の再整備(家族の団結)

祖母がチームアップしてハイメ救出に向かう
ジェニーがテッドの装備を提供する
ハイメはデータを抽出されてOMACに転送される
ジェニー達はOMACの整備状況を把握する

六場:一番高い障害(父の死を超える)

ハイメは煉獄で父と会う、生きろ、運命を受け入れる。
ジェニー達は施設を爆破する
サンチェスが裏切る、カラパックスが完成する
おばあちゃん覚醒、ハイメが妹を救出

三幕

七場:真のクライマックス(決着)

完成したカラパックスとの対決
ジェニーがヴィクトリアのヘリを墜落させる
復讐心で暴走するハイメをスカラベが止める
カラパックスがOPAC基地もろとも自爆する
家族みんなで泣く

八場:すべての結末

ジェニーが会社を継ぐ
ハイメの家に補償が支払われる
ハイメはジェニーを送る

テッドコードは生きていることが示唆される

FIN

▼解説・感想:

観客が退屈しないように入念に練られた良い脚本だと思います。

偶然的に発見された未知のエネルギーをめぐって大企業と個人がぶつかるのはアイアンマンっぽいですし、最後にスープアップした主人公がヒロインを連れて飛び出すのはスパイダーマンっぽくて、MCUの良いところを上手く取り込んだ優れたヒーロー映画だと思います。

本作は日本では劇場公開されませんでしたが、ワーナー/DCが組織改変で混乱していなければ、もっと良い待遇をされたのではないでしょうか。

2023年9月にジェームズガンは2024年のクリーチャーコマンドーよりも前の作品はいずれもDCUの正史にはならないと明言しました。その上でブルービートルで主演のショロ・マリデュエニャを含めた俳優達が同じ役柄で続投する余地はまだ残しているようですが、いつもながらの玉虫色な答弁のようにも見えるので、どうなるのかは判りませんね。

Some actors will be playing characters they’ve played in other stories & some plot points might be consistent with plot points from dozens of films, shows & animated projects that have come from DC in the past. But nothing is canon until CC and Legacy.
俳優の中には、他のストーリーで演じたキャラクターを演じる人もいますし、一部のストーリー展開は、DC が過去に制作した数多くの映画、番組、アニメ プロジェクトのストーリー展開と一致しているかもしれません。しかし、CC と Legacy までは、何も正統なものではありません。

(了)

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