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肩甲骨内側縁、下角を触診しよう

前回は肩甲棘の触診について整理していきました。
復習になりますが、
この肩甲棘は肩甲骨の各部位を触れていく際の
ランドマークになります。
必ず触診できるようになっておきたいポイントです。
前回の内容はこちらから
肩甲棘の触診

さて、今回は、肩甲骨の内側縁と下角を触れていきましょう。

1 内側縁はなぜ触れたい?

臨床で触れる機会の多い
・肩甲骨内側縁
・肩甲骨下角
はなぜ触診できるようになったほうがいいのでしょうか?

まずは肩甲骨内側縁について整理していきましょう。

臨床においてよく聞かれる
肩甲骨のアライメント・・・
姿勢や上肢機能を評価する際に
肩甲骨が安定していることは非常に重要です。
そのために、アライメントを評価していきます。
ではどう評価するのでしょう?

下の写真のように
肩甲骨は脊柱から約4横指外側にに内側縁が位置すると言われています。
そのため、内側縁を触診できることで
アライメントの評価に繋がっていきます。

肩甲骨アライメント

2 下角はなぜ触れたい?

下角が触診できることで
・第7胸椎の触診
・肩関節ROMexの際の肩甲骨の誘導
を目的にすることが多かったです。

下の図のように
両側の肩甲骨の下角を結んだ線が第7胸椎に位置しますの、
しっかりと触れられるようになり、
脊柱の触診に繋げましょう。

画像2

また、下の写真のように
下角を挟み込むように把持することで
肩関節ROMex時に肩甲上腕リズムを誘導しながら、
可動域訓練をすることが可能となります。

スクリーンショット 2021-01-25 9.13.52

3 実際の触診方法

では、この2つの具体的な触診はどのようにすればいいのでしょうか?
まずは、肩甲棘を触れていきましょう。
肩甲棘を確認したら、内側方向に肩甲棘をたどります。
肩甲棘が触れられなくなったら、
内側縁となります。
その後、内側縁を尾側にたどり、
内側縁が触れられなくなった場所が下角です。
ここでのポイントは
触れている箇所に対して、
垂直に指を動かすことです。

スクリーンショット 2021-01-25 9.18.52

つまり
① 肩甲棘を垂直にたどり、内側縁を確認
② 内側縁を垂直にたどり、価格を確認
となります。

4 まとめ

触診はただ触れられるようになればいいのではありません。
ぜひ触診をする意味、目的を
自分の中で整理して臨床に
活かしていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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