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長掌筋の触診

前回までは肘関節・前腕の筋について整理していきました。肘関節と前腕、さらに、肩関節のつながりが機能解剖を学ぶと整理できましたね。そのポイントで臨床も評価・介入していきましょう。
前回までの内容はこちらから
https://note.com/iair2020/m/m92e3e18a0b19
今回からは、手指にテーマを移していきましょう。
本日のテーマは”長掌筋”です。

1 触れることの臨床意義

長掌筋の作用は手関節の掌屈、手掌腱膜の緊張です。しかし、作用として機能することが非常に少なく、しばしば欠如することがあります(日本人で3〜5%)。欠如していたとしても、橈側手根屈筋などで容易に代行されるため、機能的に全く支障をきたしません。
では、なぜ触診・走行を知っておきたいのか?
それは、長掌筋は他の屈筋群の腱を確認する上で重要なランドマークなっているからです。

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2 特徴

では、長掌筋と並走している筋も1つ1つ確認していきましょう。

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① 長掌筋
② 橈側手根屈筋
③ 浅指屈筋
④ 尺側手根屈筋
長掌筋の橈側に橈側手根屈筋が走行しており、すぐ尺側には浅指屈筋が走行しています。さらに、少し尺側になったところに尺側手根屈筋が走行しています。
このように長掌筋が確認できることで、その他の筋の触診が容易になります。ぜひ触診できるようになっておきたいポイントですね。

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
① 指先を全て合わせるように指示する
② 手関節周囲で腱を確認
③ 腱をたどり、外側上顆まで触診していく

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4 まとめ

筋の触診を練習する際には、その筋の周辺はどのような組織があるのか?その筋を触診するためには?を一緒に整理していきましょう。
そのためには解剖を学ぶことが非常に有効です。
ぜひ一緒に解剖も確認していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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