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前腕の評価①

前回までに肩関節、肘関節の評価法について、何を評価しているのか?なぜ評価しなければいけないのか?どう評価するのか?ついて整理しました。機能解剖を確認することで、臨床で評価する目的が明確になりましたね。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日からは前腕について整理していきましょう。


1 特徴

上肢の各関節の役割を確認すると前腕は手の向きを決める重要な役割があります。

私たちは、ペンを持つ、コップを持つ、お茶碗を持つなど、無意識に回内外を繰り返し、対象に手の向きを変えています。
つまり、前腕の回内外ができないと、手の使いにくさが生じてしまいます。これを確認するだけでも、前腕を評価することの重要性が理解できます。

2 どう稼働しているのか?

前腕の回内外は近位橈尺関節と遠位橈尺関節の複合運動です。

近位橈尺関節は橈骨頭を中心に軸回旋し、遠位橈尺関節は尺骨の周りを橈骨が転がり滑る運動が生じます。

つまり、橈骨頭が軸回旋するか?橈骨が尺骨の周りを滑走することが可能か?がポイントとなります。

3 実際の評価方法

今回は近位橈尺関節の評価について整理しましょう。
上記の通り、近位橈尺関節は橈骨頭を中心に軸回旋が生じます。
つまり、橈骨頭が回っているか?を確認することが評価となります。
 橈骨頭を触診
② 回内外を誘導
③ 橈骨頭が回っているか?を確認

4 まとめ

臨床であまり注目しない内容も、機能解剖を調べると、非常に重要であることが理解できます。
しっかりと、評価する目的を整理して、臨床で活かせる評価を学んでいきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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