上双子筋の触診

2022年9月15日 08:18

前回、前々回とテーマにしている外旋6筋。これらの筋は肩関節の腱板と同じように股関節の安定性に寄与しています。臨床で立位などの安定性に注目する時には必ずチェックしておきたい筋ですね。
臨床１年目の教科書
今回のテーマはやはり外旋6筋に数えられる”上双子筋”です。

１　触れることの意義

復習になりましが、外旋６筋は肩関節でいう腱板と同じように、腸骨大腿靭帯などと協働して骨頭を支持し、骨頭の安定性に関与します。

上図の様に肩関節の棘下筋や小円筋に似て、短外旋筋も関節の後方安定性に寄与します。
特に臨床では大腿骨頸部骨折にて後方侵入術後のリハビリで注目したいポイントです。
後方侵入術では大臀筋や外旋6筋を切開していきます。

そのため、手術で侵襲され、筋力は必ず低下します。術後は注目しておきたい筋ですね。

触診をするためには、走行のイメージが重要です。まずは起始・停止・走行を確認していきましょう。
【起始】坐骨棘
【停止】内閉鎖筋の腱

梨状筋の下を走行しており、この位置関係を理解しておくことで触診が可能となってきます。
しっかりと外旋6筋の位置関係を把握しておきましょう。

では、実際に触れていきましょう。
上双子筋は、内閉鎖筋と下双子筋と触り分けることが難しいため、３つの筋を同時に触診していきます。
①　梨状筋を確認
②　大腿方形筋を確認
③　①と②の間に指を沈め触
④　外旋で収縮を確認

外旋６筋を触診するためには、それぞれの走行のイメージが重要です。
一度絵に書いて、自分の知識を整理することをおすすめします。
ぜひ１度整理してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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