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人の役に立ちたくて【就職アドバイザー紹介‐近藤弘基‐(前編)】


今回ご紹介するのは、ジェイック就職カレッジのアドバイザーとして活躍する近藤弘基。
データを基にお勧めの業界業種をフラットに情報提供する就職相談が好評な近藤は、「今までの経験が報われる就職/転職をしていただきたい」という想いで、求職者の方をサポートしています。
前編では、そんな想いを抱くようになった近藤の過去の経験を語ってもらいました!


人の役に立ちたい子供時代

子供の頃から、「人の役に立てた」と実感できると、充足感を得られる性格でした。
家庭で兄としての役割を果たせたり、車椅子の友達が困っている時に手伝えたり、パソコンの授業で操作が分からない同級生のサポートができると、嬉しかったです。
ただ一方で、周囲をよく見るタイプだったので、「人はこれができている。でも自分はこれができていない…」と比べて落ち込むこともありました。だから何かがずば抜けているよりも、全てが平均値であることに安心感を覚えるタイプでした。


自分の真意が伝えられなくて空回りした経験

高校生の頃、後ろの席の同級生が、芸能活動をしていました。仕事で授業に出られないことがあり、しょっちゅう「ノートを見せて」と背中をつつかれていました。最初は、ノートを見せることで役に立てる感覚があって嬉しかったです。
ところが、ふとした時から「もしかしたら利用されているだけかもしれない?」と不安を抱き始めます。というのも、その同級生とはノートの貸し借りでしか、会話をしていなかったのです…。


伝えたい想い

だからある時、勇気を振り絞って「ノートは貸せない」と伝えました。
友達なら、ノートを貸し借りするだけの関係ではなく、普段の学校生活でも会話をするものだと思ったからです。

「もっと話して仲良くなりたい」

本当はこの真意を伝えたかったのに、自分の言葉足らずで「貸せない」とだけ、素っ気なく伝えてしまったのです。


真意がうまく伝わらなくて

すると、気を悪くした相手から「友達なのにノートを貸してくれないなんて、変な奴!」と突っぱねられてしまいます。
今思えば、真意を伝える努力をもっとするべきでしたが、当時は「相手に真意が伝わらなかった」とショックでした。
だからこの経験をきっかけに、周囲と深く関わることがこわくなります。「こんな想いになるなら、もう人と深く関わりたくない…」と、殻に閉じこもるようになりました。



徐々に心が開かれていく大学時代

それでも、何かしら人の役に立ちたい想いは変わらなかったので、大学ではボランティアサークルに入りました。ボランティアで人の役に立てる充足感と、サークル活動費の確保のため、アルバイトに勤しむ充実した生活に、閉じていた殻も徐々に開かれていきました。
ところがある日、ボランティアの活動日数が少ないことを、サークルメンバーから指摘されます。「活動費を用意するために、アルバイトを優先することは仕方のないことだ」と率直に返すと、また衝撃的な一言が。

「自分の自己満足のためにボランティアを利用するなよ!」

こう言われた時に、「相手にここまで強い言葉を言わせるほど、嫌な気持ちにさせていたんだ…」と衝撃を受けます。人の役に立ちたくてボランティアを始めたのに、メンバーには活動日数の少なさで迷惑をかけていたことに気付き、「変わらなければ…」と思い始めます。
だからその後はサークルの幹部になり、サークルがスムーズに運営できるようにサポートをしたり、学校との間に入る役回りを積極的に受け持ちました。



就職への不安

卒業を意識する頃から、就活を始めました。
ただ、就活あるあるだと思いますが、当時の自分も例に漏れず「就活って何をするの?」と悩みました
とりあえず合同説明会に行ったり、大手企業の選考を受けに行ったり、人気業界から応募する風習に違和感を抱きながら、選考を進めていきました。


面接で語れる”自分の強み”が無い

そして面接に行くようになってからは衝撃の連続でした。複数名での面接の際に、

「国立大学に通っています!」
「数百人規模の学生団体を立ち上げました!」
「留学に行きました!」

など、インパクトのあるエピソードばかりが、隣の就活生から飛び出してくるのです。
一方自分は、今まで周囲に迷惑をかけないように、そして満遍なく平均値の人間であれるように生きてきたので、「就活で話せる自分の強みが無い…」と不安に苛まれましたし、なかなか内定に至りませんでした。


思い切った作戦

だから「このままではどこからも内定をもらえず、就職できないかもしれない」と不安に駆られ、「何かしなければ!」と火が付きます。
ネットで出てきた就活支援団体を使って、面接で語れるエピソードが生まれるような活動をしようかとも考えました。ただ、今から活動を始めても翌年4月入社のための内定が間に合わない可能性も充分にあり得るので、最善策とは言い難い。
その結果、新しく団体に所属するのではなく、団体を運営している社長に直接話を聞きに行く作戦を立てました。



行動したからこそ得られた”やりたいこと”

実際に会社を運営している人の話を聞くことによって、「自分が変われるきっかけになるのではないか?」という期待を原動力に、ネットでヒットした社長に「会って話を聞かせてほしい」と、次々と連絡をし始めました。
就職できなかったら社会に取り残されるかもしれない不安から「とにかく何か行動しなきゃ!」と必死な想いでした。
そして大勢の社長に直接お話を伺う中で、「”進路を考える方法”を教えてくれる場所が必要だ」と気付きます。だから進路を考える仕事=人材業界を目指そうと、就活の舵を切り直します。


面接で問われた覚悟と、折れた心

人材業界の選考を順調に進めていましたが、とある企業の最終面接で、こんなことを言われました。

「『進路を教えてくれる場所を作りたい』という、近藤君の志は素敵だと思う。
でも、これから社会人一年目として入社をして、まだ社会のことを知らない新人のあなたが仕事の良し悪しを語っても、求職者の方に『あなたに何がわかるの?』と思われるでしょう。
そんな状況に直面したらどうしますか?」

今思えば「逆境を乗り越えてでも、人材業界で仕事をする覚悟を聞きたい」という意図の質問だったのだとわかります。
でも当時の自分は「確かに…」と真に受けてしまいました。そして「人の役に立ちたいのに、そんな無責任なことはできない」と、人材業界への気持ちが揺らいでしまいます。
だから「まずは自分が得意なことをやろう…」と就活の軸を考え直しました。その結果、幼い頃から得意だったパソコンに携われるIT業界に、逃げるように入社しました。



上司先輩に萎縮の連続だった1社目

「パソコンが得意」と自負して入ったIT業界でしたが、入社後は挫折の連続でした。
入社して最初に驚いたのは、マウスを使っていると笑われるのです。「ショートカットキーさえあれば、マウスなんていらないでしょ(笑)」と、ものすごい速さでキーボードを叩いてマウントを取ってくる先輩。
そして、仕事の質問をすると「何が言いたいのかわからない。わかるように日本語で話して!」と、日本語で話しかけたのに、からかってくる上司。「わからないことだらけで、迷惑をかけてすみません…」と萎縮する想いでした。


優秀な後輩の存在

極めつけに、私が3年目の時に入社した後輩が、私よりも仕事ができて、なおかつ毎日を楽しんでいたので、更に劣等感に駆られました。
例えば、休み明けの月曜日に「休日にプライベートでアプリを作ったので見てください!」と嬉しそうに話しかけてきて、先輩達と出来栄えに盛り上がるのです。

自分は平日仕事をしているだけで精一杯なのに、休日も仕事の延長に時間を使い、充実している後輩と自分を比べて、3年目である自分のポジションが脅かされる想いでした。そして、充実している後輩を見て焦るばかりで、人の幸せを喜べない人間になってしまっている自分に危機感を覚えました。


仕事を楽しみたいと思えた転機

そんなある日、訪問した取引先で衝撃を受けます。そこで働く方々が、とても楽しそうに仕事をされていたのです。私にはいかにも大変そうな仕事内容に見えましたが、ワクワクしながら仕事の話をしている取引先の方々を見て、純粋に「いいなあ」と思いました。
それと同時に「この方々はどうして仕事を楽しめているのだろう。反対に、自分はどうして仕事を楽しめていないのだろう」と考えました。


働く上での価値観

その結果、「自分は今の仕事に価値を感じられていないのではないか?」と想い至りました。
当時エンジニアとしてクレーム内容の改修をしていましたが、特性上サービスを提供しているお客様の顔は見えません。だから、自分の仕事で喜ぶ方の存在を感じ取れない、つまり「人の役に立てている実感が持てないから、やりがいを感じられないのではないか?」と気付いたのです。
しかも常にクレーム対応をしているようなものなので、間接的に「人に迷惑をかけている」罪悪感もあったのだと思います。


やりがいを求めて

だから、「お客様の顔が見えて、その方の役に立てている実感を得られる仕事がしたい」と、転職を決意しました。
結果的に今こうしてジェイックでキャリアアドバイザーとして仕事をしているのは、「お客様の顔が見えて役に立てている実感」が持てるので、やりがいを感じられています。



【続編に続く!】

仕事のやりがいを見つけていざ転職活動開始!…と思いきや、退職までひと悶着…。なかなか辞めさせてもらえない退職エピソードと、ジェイックのアドバイザーとして求職者の方に伝えたい想いに迫ります!


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後編はこちら!

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