物語はキャラ?
物語には当然のことながらキャラクターが必要です。主人公がいて、サブがいて、ライバルがいて。
最初のうちは色んなキャラが書けると思います。しかし、ある程度書くと途端に書けなくなります。あれだけ書けてたのにって。
単純に自分の中にあったストックがなくなってしまったためだと思います。
キャラ作りのためにインプットをたくさんしても追い付かずってなります。
教則本を読むと、キャラを立てるだとか、キャラの履歴書を作るだとかいろいろ書いているのですが、どうもしっくりこないんです。
キャラを立てる、、、どうやってたたせるの?
履歴書を作る、、、作ったけどどう役立てるの?
とか思ってしまって、結局ドツボにはまったまま、、、
で、今は解消することができたのですが、どこかで聞いたか読んだかは忘れてしまったのですが、キャラには必要なものってのがあって、
それは、機能なんです。
物語の登場人物には機能が必要なんです。
これを考えればキャラ作りは、簡単。とまでは言わないのですが幾分楽になります。
どういう機能かというと
まずは
主人公···物語の中心的存在
サブ1···主人公の現状を説明する
サブ2···ストーリー上で主人公の行動を促す
大きく大きく分けると上の3つです。
一個ずつ説明していきます。
主人公
当然のことながら、物語の柱となる存在で、主人公が動くことによって物語が動いていく。あまり喋らない。正直、何を考えているか分からない。ただ、その物語の主題やテーマだけは叫ぶ。「愛のために」とか、「海賊王になる」とか、「強いやつと戦いてぇ」だとか。あまり喋らないほうがミステリアスでいいのです。
サブ1
主人公があまり喋らないもんだからサブ1が語ります。主人公が置かれた状況だとかこれから先のことだとか。
サブ2
だいたい、このサブ2が悪いヤツに捕まって主人公が助けにいきます。もしくは、主人公をいじめて次の行動を起こさせる。サブ2の行動によって主人公が動きます。ライバルや仇役だったりもします
以上がキャラの機能です。
あとはこの機能に合わせてキャラをあてはめればいいのです。
今一つ分かりづらいと思うのでみんな大好き「ドラえもん」を例に取ります。
まず、主人公はのび太です。ドラえもんではありません。ドラえもんはサブ1です。で、サブ2がジャイアンだったりスネ夫だったり静香ちゃんだったりです。各ストーリーで違います。
例えば、ジャイアン(サブ2)がのび太(主人公)をいじめます。のび太はドラえもんのところに逃げてきます。ドラえもん(サブ1)は「またいじめられたの?」と主人公の状況を説明します。この状況を解決するために道具をだして次の行動を促します。で、ストーリーが進んでいく形です。
1時間ものや2時間ものであればサブ2は一人でも十分ですがシリーズものであれば複数人いたほうが都合が良いのです。シリーズものの1話でも1人で十分です。
なので、ジャンプものなどのシリーズものは複数の仲間が必要なのです。
このように、キャラには機能が必要です。これを考えながら創作するとなにがいいかっていうと、不要なキャラや機能が重複するキャラを削除できます。
物語を書いているとどのキャラも思い入れがあって尺を考えたときになかなかキャラを削れないって状況が出てきます。それに悩むのですが、この機能を頭にいれて考えれば即削除することができるのです。削除したキャラはかわいそうなので次回以降の創作で活躍してもらうことにします。
あともう1つ書いておきたいのが、物語に重要なのはキャラかストーリーか?ということがよく言われてるのですが、キャラの場合は、奇抜なキャラを放り込んでドタバタを描くみたいな。
私はこれが少し違うんじゃないかなぁと思っています。でも、キャラ重視が優勢かな?おそらく、マンガや舞台の影響が大きくてそれを反映しているんじゃないでしょうか?
マンガはシリーズものなので長く引っ張っていく必要があります。そのために奇抜なキャラ(主人公)にして、主人公の考えを少しずつひもといていってシリーズを引っ張る作業が必要なのです。
映像に限ってはその限りではないと思います。半分正解で半分不正解。
1時間か2時間ものの場合は圧倒的にストーリー重視でなければなりません。シリーズの一話目もそうです。つまり、主人公が虐げられている状況、環境のほうを優先して考える必要があるのです。
どんだけ面白いキャラであっても主人公に重圧を与えて虐げられる状況を作らないと絶対に感情移入させることはできません。
韓国映画はその辺が非常にうまく作られていて、主人公が普通のおっさんだったり普通の学生だったりよくしています。主人公の虐げられる方がハンパないです。なので、キャラが弱くてもうまく感情移入させられてしまいます。
私は、キャラよりもまずは主人公が虐げられるストーリー作りが必要だと考えます。
何か物語を書く際の参考になればと思います。
次回も物語を書くためのあれこれを書いていきたいと思います。
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