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「何もしない」ことができる才能

春分の日が過ぎてますます日が長くなり、明るい木の芽時の復活祭前のこの季節は太陽が出れば外へ行き、日光浴やバーベキューの楽しみが始まるころです。

ドイツの場合は家族単位(世帯単位)での散歩やジョギングは推奨されています。それは、まるで「日本人と桜」のように「ドイツ人と太陽」、ドイツの人たちには太陽を見ると外に行かずにはいられないDNAが組み込まれてでもいるかのように、暖かくて晴れている日には外に出てしまいます。
太陽の光こそ健康に一番良いと信じている人たちに「外出するな」と禁止したところでその決まりを守れるかどうか、甚だ疑問に思うのは私だけではないことでしょう。

そして今週はとても暖かく天気が良い日が続きました。春です。
案の定、外に出るとあちこちからバーベキューの炭のよい香りが漂ってきます。バーベキューでランチだか夜ご飯だかわからないような午後の食事をし、太陽の下で何もしない。何時間も何もしない。
もちろん本を読んだり携帯をいじったりしてはいますが、基本はただひたすら日光浴。
普通の年だったら、これは週末や休日だけに見られる習慣です。

公園に行っても微妙に間隔を開けながらずっと日向ぼっこ。まるで甲羅を乾かすカメさん。

何もしないで何時間も過ごすx毎日。これはもう才能だと思います。できる人にはできる。できない人には努力をしてもできない。

太陽が出ていれば
・椅子やテーブル、遠足シートを持って外に行く。ベランダでもテラスでも公園でも。
・おなかが空いたら台所からパンを取ってくる。たまにはバーベキューで肉を焼く。
・日が沈むまで日光浴。

夏が過ぎるまでずっとこんな生活をしていたらと想像するだけで、脳が溶け出てしまいそうな感覚がすでに襲ってきます。
私も案外ぼーっとしているのが得意ですが、そこまで「何もしない」でいる才能があるかどうか…ちょっと自信がなくなってきました!

そんな私にまた物を作る充分な時間ができ、自分の原点に戻って色々考える時間ができたことは、私は神さまからのプレゼントだと最近はかなり本気で思っています。

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