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「どうしてしたいことが全部できないの?」

「どうしてしたいことが全部できないの?」

とはある日の次女の質問。

「ん?例えばどういうこと?」

「すごく素敵なおうちに住みたいと思っても、きたないおうちに住むこともあるでしょ?」


「ふむふむ、なるほどね。こうしたいなーとかこうなりたいなーって思うことは、目標とか夢っていうのね。でも、それを思っただけで、はいどうぞ!って魔法じゃないので叶わないでしょ。だから、人はそれを叶えるために「じゃあ、どうすればいいのか」っていうのを考えるの。わかる?」


「うん。」


「だから、目標とか夢があると自分が今しなくちゃいけないことが分かるし、大変なことがあっても頑張ったりできるから、こうしたい!っていう気持ちがあるのはとても大切なの。」

こどもの素朴な疑問に向き合うと、すごくシンプルで大切なことが自分の口からこぼれ落ちて、はっとすることがある。

こどもに説明しながら、削ぎ落として、削ぎ落として、簡単な言葉に置き換えていくと、いつの間にか当たり前という名の元に見えなくなってしまったぼんやりとした輪郭を、心の中の指先で辿っていくような感じがする。



写真は一日雨が降っていたある日の夕暮れに見えた、きれいな空。分厚い雲の隙間から、眩しい夕焼けが一直線にこの世界を照らしていた。

答えは自分の心の中にいつでもあるのだ。
そんなメッセージみたいだなと、思う。

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